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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2016年3月31日木曜日

2016年3月31日木曜日13:36
こんにちは、YMです。
3月11日、名取市役所前で「3.11なとり・閖上追悼イベント2016」が開催されました。
犠牲者の追悼と、復興への願いを込めて、会場には絵灯籠 1000個、電子絵灯籠 1100個、キャンドル 1000個が飾られました。
昨年までの会場であった旧閖上小・中学校は解体工事中のため、今年は市役所で開催することになりました。
今までより会場スペースが狭くなったため、置ききれなかった灯籠は東京のカナダ大使館にも飾られました。カナダの支援を受け「メイプル館」が建設されるなど、名取市とカナダは交流があります。


約180名のボランティアが集まり、会場のセッティングを進めていました。
地震が発生した14時46分と、閖上港に津波が到達した15時53分には、海岸方向を向いて、震災の犠牲者へ黙祷を捧げました。

海岸の方向へ黙祷するボランティアの皆さん

それぞれの思いを描いたイラストは、名取市内の小中学生や仮設住宅などに住む方々のほか、フランスやカナダの海外からもたくさん寄せられました。
今年で5回目の開催となります。
初めの頃は「会いたい」「絆」などの言葉が多かったそうですが、その言葉も少しずつ変化していると言います。私が見る限り、今年は「笑顔」がよく目に付きました。


点火時間が近くなってくると、いつの間にか周りには市民たちが集まってきていました。
17時過ぎ、集まった全員で灯籠に灯りを灯し始めました。すると同時に雨がポツポツと落ちてきました。「このまま降られてはイベントが…」と会場にいた人たちの胸には不安がよぎったことでしょう。
しかし全てに点火し終わると、すぐに雨は止みました。まるで犠牲者を思い、ほろほろと流れる涙のようで、少し不思議な感じがしました。(ちなみにこの日の降水確率は低い予報でした。)

みんなで一斉に灯りを点灯

暗くなるにつれて、より幻想的になり、訪れた人たちはなかなか会場から離れず、しばらく灯りを見つめていました。

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■名取市観光物産協会 復興部会(なとり復興プロジェクト)
http://www.yuriage.jp/
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(取材日 平成28年3月11日)