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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2016年2月22日月曜日

2016年2月22日月曜日9:03


漁師さんたちが行っていたのは、「塩蔵ワカメの詰め放題」(500円)!
(左から)金比羅丸の高橋直哉さん、南三陸町観光協会及川渉さん、髙芳丸の髙橋芳喜さん

こんにちは、にゃんこです。

今日は1月30日に、仙台サンプラザホテルで開催された「南三陸応縁団交流イベントin仙台」の模様をお伝えしたいと思います!

ところで、皆さんは「南三陸応縁団」をご存じでしょうか?

「南三陸応縁団」は、南三陸町に復興支援で訪れたボランティアの方々などと町民が交流を通じて“縁”をつないでいこうと平成27年4月に設立されました。

設立の経緯について南三陸町産業振興課の宮川さんは、
「震災直後からこれまでたくさんのボランティアの方々にご支援をいただいてきました。月日が経過するとともにボランティアの数が減っていく中で、なんとか支援の力を今後の地域づくりの活力として継続していけないかと考え、支援から交流と言う形でスタートしたんです。現在は少しずつ南三陸らしい交流の形が、応縁団員の活動を通して見え始めてきました」
と、話します。

団員はボランティアの方々だけではなく、南三陸が大好き!という人たち。
つまり、団員=南三陸町のファンということなんです。
設立から約9カ月、すでに全国各地に1,370名もの団員(ファン)がいるそうです!

この団員の方々と町民の皆さんの交流を目的に行われたのが今回のイベント。
交流イベントはこれまで東京、神戸で開催され、今回で3回目です。
初の地元開催とあり、佐藤仁町長をはじめ町民の方も史上最多となる人数が集結しました。

佐藤町長は、
「震災直後からボランティアの皆さんには、ガレキの片づけや農業、漁業支援などさまざまなご支援をいただきました。それ以上に町民の皆さんの心のよりどころになってもらったことが一番大きかったと思っています」
と、話します。

また南三陸町の今後については、
「これまでは住宅再建を重点に置いてきました。28の高台移転の団地も20団地が完成し、順次引き渡しをしています。災害公営住宅も町民の皆さんにお引渡しできる環境がようやく整ってきました。これからはいよいよソフト面を含めてどうまちづくりを進めるかという次のステージに移ってくるんだなと実感をしています。ここからどうやって南三陸のブランドを構築していくか。そういう年になっていくと思っています」


交流イベントに初めて参加したという男性は、
「志津川町時代から大好きでしょっちゅう通っていました。やっぱり一番の魅力は海ですね!福興市にもボランティアとして参加しています。今日は最後まで楽しみたいと思います!」
と、笑顔で話してくださいました。

会場では物産品の販売会も行われこちらも大盛況!
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会場にはカキやワカメ、タラや銀鮭など食材の宝庫と言われる南三陸町から届いた旬味がずらり!
団員の皆さんの“ごっつぉう交流会”が行われました。

ちなみに、“ごっつぉう”とは“心を込めたごちそう”の意味があるんだそうですよ。

タコ、銀鮭、イクラ、メカブなどを盛り込んだ「南三陸の海鮮盛り合わせ」

「南三陸産牡蠣フライ」は、ワカメのタルタルソースで!

人気キャラクター「オクトパス君」の人形焼き。
2月28日(日)に開催される福興市で初お披露目になるそうです!

なかでも、全国でもトップクラスの品質を誇る南三陸のワカメをさっとゆがいていただく「ワカメのしゃぶしゃぶ」は大人気!
肉厚でシャキシャキ、しっかりとした歯ごたえに「おいしい!」という声がたくさん聞かれました。


さらにステージでは、タラの解体ショーも!
捌いたタラはなんと競りに!

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「(株)南三陸まちづくり未来」の三浦代表からは、新しいまちづくりの構想についてお話がありました。

新たな南三陸町志津川地区のイメージ

「震災後の人口減少率は29%と想像以上に厳しい結果になっています。団員の皆さまに南三陸町にお越しいただき、交流していただくことが町の活力につながります。ぜひこの輪を広げてほしい」
と、話します。

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会場には、地元の方々や南三陸を愛する団員の方々のたくさんの笑顔と元気が最後まであふれていました。このパワーがまちづくりの活力となりますように!

(写真提供:南三陸応縁団)

山や海の雄大な自然、新鮮な食材、そして人!
皆さんもぜひ、南三陸の魅力に触れてみてください。


「南三陸応縁団」団員募集中!
http://www.minasan-ouen.com/

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【関連記事】
冒頭で紹介した「金比羅丸」の高橋直哉さんは以前ココロプレスでもご紹介しています。
▼「やっぱり海はおもしろい!」若き漁師シリーズPart2
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/06/part2.html



(取材日 平成28年1月30日)