北西の強い風が吹き、いよいよ気仙沼も冬本番です。気仙沼市内にも、イルミネーションが輝き始めました。
気仙沼市南町4丁目にある復興屋台村気仙沼横丁には、この付近を襲った東日本大震災の大津波の高さと同じ8mのクリスマスツリーが飾られています。
気仙沼横丁の一角に、平成27年8月にオープンした「けせんぬま百貨店」を訪ねました。
気仙沼波止場の小野寺亮子社長は 「けせんぬま百貨店が、仮設商店街に足を運んでいただくきっかけになれば」 と話します。 |
「けせんぬま百貨店」を運営するのは、気仙沼の製品を東京やインターネットなどで販売する気仙沼波止場(けせんぬまわーふ)です。
開店から4カ月がたった「けせんぬま百貨店」について、気仙沼波止場の小野寺亮子社長にお話を伺いました。
質問)「けせんぬま百貨店」では、気仙沼の名産品の販売をしていますか?
けせんぬま百貨店では、震災後、たくさんの支援をいただいた全国の地方都市のこだわりの品を、気仙沼の人たちに提供したいと考えています。
けせんぬま百貨店店内風景 |
震災後、私たちは全国の皆さんからたくさんのご支援をいただきました。
これからも全国の人たちとつながっていくことで、お互いに元気になっていきたいと考えて、気仙沼市以外の優れた商品を販売しています。
質問)けせんぬま百貨店には、どんな商品がありますか?
けせんぬま百貨店には、全国のユニークな商品を陳列しています。
長野県産のハチミツは濃厚な味わいでした |
奈良県の白雪ふきん、ハンカチなど 女性や乳幼児に優しい商品も豊富です |
この時期人気のニット製品 価格は少し高めですが品質はしっかりしています 贈り物に人気があります 共同代表の松尾さんイチオシの商品です |
質問)けせんぬま百貨店を開店した目的を教えてください。
けせんぬま百貨店は、地元気仙沼の人たちが、お店に来て全国のいろいろな商品をみてもらうことで、震災後疲れた日々の中、日常生活を「ちょっと楽しんでもらう」ことを目的にしています。
仮設商店街に来たことのない、近隣地区も含めた老若男女に足を運んでもらうきっかけになればと思っています。
質問)復興屋台村気仙沼横丁は平成28年10月に閉鎖の予定ですが、今後の展開はどう考えていますか。
横丁が閉店した後も、けせんぬま百貨店は続けていきます。
店内には化粧品なども並べられています 柑橘エキス配合の入浴剤が人気です |
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気仙沼波止場は、全国の逸品を販売している日本百貨店に2年前に出店し、東京の秋葉原で気仙沼の物産の販売をしています。
日本百貨店を運営する東京の株式会社コンタンが、気仙沼市内や近隣市町からの集客と「けせんぬま百貨店」を気仙沼を盛り上げる拠点にするための、経営のノウハウを提供しています。
小野寺社長は、「仮設商店街に来たことのない人たちに、一度来ていただきたいです」と話しています。
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けせんぬま百貨店
宮城県気仙沼市南町4丁目2-19
復興屋台村気仙沼横丁内
電話:070-4036-5691
定休日:不定休
*年内は無休で営業(元旦は休業)
営業時間:(月曜日から土曜日)午前11時から午後7時
(日曜日)午前10時から午後6時まで
https://www.facebook.com/kesennumahyakkaten/?fref=nf
気仙沼市内の仮設商店街の多くが、平成28年度内に営業を終了する見込みです。
後継者がいないなどの理由で、仮設商店街での営業終了後は廃業を考えているという経営者も少なくありません。
(取材日 平成27年12月5日)