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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年12月28日月曜日

2015年12月28日月曜日10:34
kaiiです。
今年も残すところ、あと数日。今年はどんな1年でしたか?
世界が平和であることを今年ほど祈った年もないように思います。


年末を迎えた12月2日、「第2回 新 東北みやげコンテスト」の最終審査が行われ、気仙沼市内の仮設店舗から再起をかけてコンテストに応募した、山長 小野寺商店の「海のもと」が「デザインみやげ賞」を受賞しました。


山長 小野寺商店は、東日本大震災で自宅も店舗も失いました。

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2014年7月10日 木曜日
創業70年。渾身の逸品「気仙沼海ごはん」販売開始!(気仙沼市)

http://kokoropress.blogspot.com/2014/07/70.html
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創業70年目を迎えた、平成26年7月に、「商売復興」の願いをこめて、「海ごはん」を販売しました。
「海ごはん」はふりかけとしてだけでなく、うどんやみそ汁の具としてもおいしいと人気を集めています。

自社製品第一弾として開発され人気のふりかけ
「気仙沼海ごはん」
東日本大震災直後の鹿折地区は、津波火災で焼け野原でした。
震災から1年後の平成24年3月、現在の鹿折復幸マートから600mほど北側の場所に仮設商店街「気仙沼鹿折復幸マルシェ」として、鮮魚店や飲食店、日用品店など約25店舗が営業を始めました。

「気仙沼鹿折復幸マルシェ」はその後、土地の嵩上げ工事などのために現在の場所に移動しました。
当時は、「仮設商店街から仮設商店街への移動」と話題になりました。

平成26年9月からは現在の場所で、仮設商店街「鹿折復幸マート」として21店舗が営業しています。

「三陸産のおいしい海藻を手軽に食べてください」
小野寺商店の小野寺由美子さんは話します
小野寺商店の小野寺由美子さんは、「海ごはん」に続く商品として、「海のもと」の販売を始めました。

「海のもと」は、三陸産のワカメ、フノリ、とろろコンブを小袋に数gずつ詰めた、使いきりサイズの乾海藻です。
「海のもと」は、ワカメ、フノリ、とろろコンブ、ミックスの4種類です。1箱各6袋入りです。
ミックスの箱には、ワカメ、フノリ、とろろコンブが2種類ずつミックスされた3種類の商品が入っています。


小野寺さんはお客さんの、「乾燥の海藻を買っても、
内容量が大きすぎてムダにしてしまうことが多い」
「食べ方がよくわからない」などの声をヒントに、三陸産海藻を無駄なく、使いやすくできないかと考えました。
インスタントのみそ汁やラーメンなどに入れて簡単に食べられる使いきりサイズが少ないことに気がつきました。
使いやすさを追求した結果、「海のもと」が誕生しました。

「ミネラル豊富で、香りのいい三陸産の海藻をたくさんの人に食べてほしいです」
「包装資材も厳選しました。その結果、新しいおみやげとしてデザイン賞を受賞できました。気仙沼に来た方がお土産としても持ち運びしやすい大きさです。是非一度手にとっていただければと思います」
と自信をのぞかせます。

小野寺さんは来年、仮設店舗から本設置店舗へ移る予定です。
本設置店舗を計画している場所は、東日本大震災の被害が少なかった場所です。
仮設商店街とは客層が変化すると考え、店に置く商品の展開を変化させていかなくてはならないと話します。

今後小野寺さんは、自社商品を増やし、新たな客層への売り込みを図り、生活と事業の再建を進めると意気込んでいます。

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山長 小野寺商店

気仙沼市新浜町1-3
鹿折復幸マート内
電話:0226-22-9085
http://www.k-yamachou.com/

定休日:火曜日
営業時間:午前10時から午後7時

年末年始の営業について
年内は12月31日午後4時まで営業
年始は1月4日午前10時から営業

*「海のもと」は、現在、店頭のみでの販売になっています。
  お問い合わせいただければ地方発送もしています。

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気仙沼市内の仮設商店街の多くが、平成28年度内に営業を終了します。仮設商店街での営業が終了すると同時に、高齢や後継者がいないなどの理由で廃業する商店主さんもいます。

震災から4年9カ月。
商店街は物を売買するだけでなく、住民の情報交換の場所という機能もあります。
復興する町で暮らす人たちが、商店街に集い、買い物を楽しみ、情報交換できるような環境の構築も地域づくりの中には必要だと感じます。

(取材日 平成27年12月9日)