青空が澄み渡り秋晴れとなった9月12日、仙台市宮城野区田子西地区に完成した田子西第二復興公営住宅で交流会が開催されました。
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1棟、2棟を合わせ168世帯が入る「田子西第二復興公営住宅」。 バリアフリーに対応した居室も特徴 |
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1棟の北側に位置する2棟 |
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中央の茶色の建物が昨年4月より入居を開始した「田子西復興公営住宅」。 4つの住棟からなり176世帯が生活しています |
入居者と地元の方々の初顔合わせとなったこの日、参加者の皆さんに振る舞われたのは秋の味覚、サンマ!
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仙台おさかな普及協会の協力により用意されたサンマはなんと250尾! |
小さい子どもたちもおいしそうにほおばっていました。
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入居者と支援者を合わせて約200人もの人が参加! |
会を主催したのは「田子西地区復興支援者の会」。
このメンバーの一つ「高砂地区町内会連合会」の高橋会長は、
「高砂は親切で優しい人がたくさん住んでいるとてもいい地域です。皆さんにも早くこの土地になじんでいただきたいです。高砂地区町内会連合会は50の町内会で組織されています。一日でも早く新たな町内会を設立していただき、51番目の会員として参加していただけることを願っています」
と、あいさつ。
「私たちも支援者の会の方々をはじめ皆さんのご協力を得て、昨年8月に準備会を立ち上げ、10月に町内会を設立することができました。こちらの町内会の設立のためにもぜひ協力したいと思っておりますのでよろしくお願いします」
と、うれしいお言葉が!
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この日は、仙台高砂ライオンズクラブによるポップコーンやわたあめなどの出店のほか、田子市民センターで活動する「伝笑あそび会」が竹らやけん玉を教える昔遊びのコーナーも。
これには子どもたちも大喜びでした!
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久しぶりの綿あめに私も思わず童心に帰ってしまいました♪ |
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「子どもたちと遊んでいると私たちも若返ります!」と伝笑あそび会の方々 |
最後に田子西地区復興支援者の会の代表であり、高砂地区社会福祉協議会の会長を務める牛坂勝さんにお話を伺いました。
「今日は大盛況でした!皆さんにも喜んでいただけたようで私もうれしいです。来月には信州そば交流会の開催も決定していて、今後毎月交流会を行う予定です。今回参加できない方もいらっしゃるので、一度だけではなく2回、3回と会を重ねていくことが大事。顔の見える関係づくりをしていきたいと思っています。
また今日は先輩になる田子西復興公営住宅の町内会の役員の方々もお手伝いに来てくださいました。ここは入居してから約半年で町内会ができたのですが、早い段階で立ち上げられたことは私たちもとてもうれしかったですね。今までは支援される側でしたがこれからは支援する側。ここを例にして田子西第二復興公営住宅でも早く町内会を設立してほしいですね。
田子西地区には復興公営住宅のほか防災集団移転などで今後約700世帯が増えるんです。
安心、安全で住みよい町づくりのためにも地域全体で新たなコミュニティ形成を積極的に行っていきたいと思います」
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田子西地区復興支援者の会では、昨年4月に田子西地区復興公営住宅の入居が始まってから、スイカまつりやお茶っこサロンなどの交流会イベントを頻繁に開催してきました。
今、、復興公営住宅では町内会や自治会の立ち上げという新たなコミュニティの形成が大きな課題となっています。
その中で入居から約半年で町内会が立ち上がったことは、地域の方々の力強いサポートはもちろん、入居者の方々の積極的な姿勢があったからこそなのではないでしょうか。
牛坂会長がおっしゃるように、住みよい町づくりのためには住民一人ひとりが主体性を持って考え、行動していかなけばならないことをあらためて考えさせられました。
(取材日 平成27年9月12日)