昨秋、10月5日、名取市のゆりあげ港朝市で『Songs from Singapore to Tohoku2014 ―シンガポールの音楽を東北へ―』というコンサートが行われました。
その様子は「ココロプレス」でもご紹介しました。
2014年11月3日(月曜日)
「優しさと強さのメッセージ 『Songs from Singapore to Tohoku2014』 @ゆりあげ港朝市(名取市)」
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/11/songs-from-singapore-to-tohoku2014.html
コンサートを開いたのは、日本生まれのシンガポール育ちで、現在は日本とシンガポールの音楽親善大使として活躍しているシンガーソングライターのSachiyo(サチヨ)さん。
震災の後、Sachiyoさんは、
「音楽のチカラで、日本と被災地の皆さんを元気づけたい」
と、シンガポールのミュージシャンに呼び掛け、『 Songs from Singapore to Tohoku Band 』を結成。
2011年から、宮城県と東京で、東日本大震災復興支援コンサートを行っています。
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そして、今年もまた、Sachiyoさんとシンガポールのミュージシャン仲間の皆さんが、同じくゆりあげ港朝市で、コンサートを開催します。
震災から4年半。5度目の夏が過ぎて行こうとしています。
日本中の人たちの心を、あれほど大きく叩き、揺さぶり、傷つけた大地震や津波の記憶も、やっぱり少しずつ薄れ、あのときのような、切り刻まれるような傷みや苦しみは、時間が和らげ、癒してくれています。
ランはシンガポールの国花。 今年も先着100名の方にランの花がプレゼントされます |
でも、それは、忘れてしまうこととは別。
それぞれの方法で、それぞれの記憶と折り合いをつけながら、私たちは、あの日のことを語り伝えていかなければならないでしょう。
思い出せば、心は痛みます。
だけど、そんなときに、やさしい声が、やさしい言葉がそばにあってくれたなら・・・。
寄り添ってくれる心、励ましてくれる声、柔らかく包んでくれるような歌と音楽に出合えたとき、誰もがやさしくなれるし、強い気持ちを抱くこともできます。
音楽には、そんな不思議な力があります。
音楽は、心と心を結び、やがて人と世界を繋いでいきます。
私たちもいつか、辛かった気持ちさえ歌うことができるのかも。
そのとき、私たちの歌が、誰かをやさしく癒したりすることだって・・・。
Sachiyoさんから、メッセージをいただきました。
「Songs from singapore to Tohoku 公演は、2011年12月に仙台で初公演を開催してから、今年で5年目になります。
5度目の開催に至るまで、音楽を通して、被災された方々と様々な交流を重ねて参りました。
築いた繋がりを大切にしたいと思い、今年もコンサートを開催させて頂く事になりました。
皆さん、お一人お一人の心に届くような音楽を、精一杯、演奏したいと思っております。
再会を楽しみにしております」
やさしさと強さのメッセージが込められたSachiyoさんの歌声を聞きに、ぜひおいでください。
(取材日 平成27年8月20日)