今日は、3月4日(水)から開催されるパネル展「3.11からの文化芸術活動の記録」についてのお知らせです。
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心をつつむ 復興へ・未来へ「3.11からの文化芸術活動の記録」
日時 : 2015年3月4日(水)~8日(日) 7時30分~22時30分
※初日10時30分から、最終日は17時まで
会場 : 仙台ファーストタワーアトリウム
(仙台市青葉区一番町3-1-1)
入場無料・直接会場へ
主催・問い合わせ
公益財団法人 仙台市市民文化事業団 事業課
TEL.022-301-7405
http://www.bunka.city.sendai.jp/
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2011年5月、せんだいメディアテークで開催された 震災を大きな視点で見つめなおすトーク「歩きだすために」 |
主催するのは「公益財団法人 仙台市市民文化事業団」。
豊かな市民文化の創造に寄与することを目的に、仙台市域の文化振興に関するさまざまな事業を行っています。
「3.11からの文化芸術活動の記録」は震災以降、震災復興のために仙台市市民文化事業団が行ってきた活動を中心に撮影された写真約80点、パネル約30点を展示。
職員が撮影した写真のほか、在仙の写真家佐々木隆二さんの写真が展示されます。
2014年11月に開催されたセルビアを代表する 「ブランコ・ツヴェトコビッチ民族舞踊団」による公演 |
開催にあたり仙台市市民文化事業団事業課の馬渡朋子さんにお話を伺いました。
「『第3回国連防災世界会議』の開催に合わせ、震災から4年となる節目に文化芸術による震災復興の視点から振り返りをしようと企画しました。たくさんのアーティストや内外の支援者の想いをもう一度伝えることで、復興に向けた未来への推進力になることを願い、写真を中心にしたパネル展示という形にしました。
また、仙台市市民文化事業団ではホール系施設、博物館系施設、クラシック音楽コンクール担当課など、各セクションそれぞれの事業を実施しており、詳細活動の報告もそれぞれです。来年の2016年に事業団設立30周年を迎える前に、財団の活動を一つの視点で切り取り報告したいと考えたのも開催きっかけの一つです」
被災地の子どもたちに絵本やおもちゃを届けようと活動する 「こどもとあゆむネットワーク」 |
「今回のパネル展では震災以降、被災された方々のために微力でもお役に立てることはないかと模索しながら進めてきた取り組みを紹介します。
また、これまで国内外からさまざまな復興支援のお申し出をいただいたことに心からの感謝を込めて、海外からご厚意をいただき実施した公演などの写真も展示します。そして、地域の文化を見つめ直し身近なものの価値を再評価する事業や、仙台からの文化芸術の発信を強く意識した取り組みもあわせて紹介します」インド7大古典舞踊の一つ「マニプリ舞踊」 2014年10月イズミティ21大ホールにて |
また3月7日(土)、8日(日)には、伝統の仙台味噌を仕込みながら、人と人とのつながりや交流について考えようという仙台味噌仕込みワークショップ「リエゾンキッチンの和=食=HAPPY」も開催。
「リエゾンキッチン」というのは、明成高等学校の調理科が行っている食育活動です。
こちらの活動については以前ココロプレスでもご紹介しております。
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2012年10月19日 金曜日
被災農地で白菜の種を収穫~明成高等学校
http://kokoropress.blogspot.jp/2012/10/blog-post_19.html
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開催時間は両日とも13時、15時からの1日2回。各回とも30分前から受付、無料で参加できます。
先着順なので早めの来場がおすすめです。
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オペラ「遠い帆」市民合唱団の練習風景 |
「パネル展をご覧になっていただいた方に、表現する人や支援する人たちの想い、人と人とのつながりの強さ、みんなが心ひとつにして作品を創っていく力をお伝えできれば幸いです。
そしてこれからも私たちの事業に親しんでいただき、ほっと一息ついたり、何かに没頭したり、涙を流したり、笑ったりしていただければ、これほどうれしいことはありません」と馬渡さん。
震災以降、閉ざしてしまった心にそっと寄り添い温かい光を届けてくれた音楽や演劇などの芸術の力。
皆さんもこれまでたくさんの勇気や元気をもらってきたのではないでしょうか。
その方々の想いがまた、一人ひとりの力になってくれるはずです。
ぜひ足を運んでみてください。
(取材日 平成27年2月23日)