11月2日、南三陸町歌津にある産直施設「みなさん館」の駐車場で「★第2回★金比羅丸&小野花匠園&高芳丸 芋煮会」が開催されました。
歌津地区の直売施設「みなさん館」前の広場で『300回のありがとう!』 |
主催したのは、地元の若手リーダーである小野政道さん(農業・「小野花匠園」)、高橋直哉さん(漁業・「金比羅丸」)」、高橋芳喜さん(漁業・「高芳丸」)の3人。
そして、多くのボランティアスタッフさん、さらには地元の漁師さん、農家さん、おばちゃん、おじちゃんたち・・・など、大勢の方々が、この日の企画に賛同・協力して、昨年に続いて〝大盛り上がりの会〟となりました。
歌津地区の元気を発信し続ける若きリーダーたち。 左から小野政道さん、高橋芳喜さん、高橋直哉さん。 芳喜さんと直哉さんは同級生。政道さんはお二人のひとつ先輩だそうです。 ちなみに直哉さんは、以前「ココロプレス」で紹介させていただきました。 「やっぱり海はおもしろい!」 若き漁師シリーズPart2 (南三陸町歌津) 2014年6月19日 木曜日 http://kokoropress.blogspot.jp/2014/06/part2.html |
昨年に引き続き、第2回目となった今年の芋煮会のテーマは「300回のありがとう」です。
「大勢の方に南三陸のおいしさを届けたくて、今日は300人分の食材を用意しました。300人の方に楽しんでいただき、300人の方に『たくさんの応援や支援をいただきありがとうございました!』って伝えたい・・・という意味です」
金比羅丸の高橋直哉さんが、笑顔いっぱいで教えてくださいました。
第1回目は、昨年11月3日「小野花匠園」さんで開催されました。
そもそものキッカケは・・・小野花匠園の小野政道さんと、千葉県在住の会社員で、震災直後から東北でのボランティア活動を続けていらっしゃる西川久央さんが、昨秋、一緒にお酒を飲みながら
「これまでたくさんの人たちからいただいた支援や応援に対して、何か恩返しをしたいね~」
と話し合ったことが始まり。
いつもいつも、ずっとずっと 南三陸町に通い続けてくださっている 西川久央さん |
そして、政道さんが「金比羅丸」の高橋直哉さんに声を掛けて、昨秋の第1回目の開催となったのです。
さらに今年は「高芳丸」の高橋芳喜さんも参加し、「もっと大きな規模で開催したいね」ということで、国道45号沿いの『みなさん館』で行われたのでした。
「通りかかる人、たまたま立ち寄った方も含めて、どなたもウェルカムです」(直哉さん)
この日用意されたのは・・・ ホタテ400枚、牡蠣15㎏、サケ6本、芋煮鍋150人前×2回転 おこわ200人前、そして野菜、シュウリ貝、気仙沼焼きそば・・・などなど! |
会場では、芋煮鍋のほか、焼きホタテ、焼き牡蠣、焼きシュウリガイ、サケのちゃんちゃん焼き、おこわなどが振る舞われました。
芋煮鍋は、ジャガイモ+味噌味の三陸風です。第2弾にはサトイモバージョンも登場。
味噌は、地元・歌津のお母さんたちが手作りした「石泉ふれあいみそ工房」の味噌。たっぷりのシイタケやダイコンなど野菜類は農家の皆さんから。
「サケのちゃんちゃん焼き」 地元の手作り味噌で味付けです |
シイタケたっぷりの芋煮鍋。 芋も野菜も、材料はすべてもちろん南三陸町産。 町の皆さんの差し入ればかりです |
焼きたてのホタテやカキも大人気 |
また、関東地方からバスで駆けつけてくださった皆さんが、お手伝いをしてくださいました。
シュウリ貝や牡蠣などを差し入れてくださった小野具大さん。 以前「ココロプレス」にもご登場いただきました。 復興と海の未来を志す。若き漁師シリーズPart3(南三陸町) 2014年7月16日 水曜日 http://kokoropress.blogspot.jp/2014/07/part3.html |
この日の天気予報は〝一日中曇り〟という予報でしたが、朝霧が立ちこめたあとには一気に晴れ上がり、絶好の〝芋煮日和〟に。
「かぼちゃの重さ当てクイズ」や、みなさん館の人気商品を当てる「お買い物ゲーム」なども行われ、国道を往き来する車も、にぎやかそうな様子に誘われてお立ち寄り。
関東や関西ナンバーの車もたくさんいらっしゃいました。
かぼちゃの重さ当てクイズ。 正解は34㎏前後・・・だったと思います。 (うろ覚えですみません) |
そして、夕方3時までに、300人を上回る400人の方々が来場されて、用意した食材はすべて〝売り切れ〟となりました。
「でも、まだまだ『ありがとう』は言い足りません。来年? もちろんやります! 歌津の恒例の秋祭りに? あっ、それいいですね(笑)。もっと多くの人を巻き込めたらうれしいです」(直哉さん)
「歌津の海や山で獲れるものの鮮度と〝うまい〟を伝えたいです。感謝祭と名付けましたが、もっと気楽に『芋煮会に来たよ~。まぜて~!』という感じで来ていただけたらと思います」(芳喜さん)
「ぶっつけ本番でドキドキでしたが、多くの方に来ていただけて感謝です。これからも自分たちにできることを全力でやっていきたいと思います」(政道さん)
最後にもう一度、はい、ポーズ! |
主催されたお三方だけでなく、被災地の方々は、全国そして世界の皆さんに対して『ありがとう』を伝えたいと思っています。
そんな地元の想いを、若きリーダーたちがひとつのカタチとして実現した「芋煮会」。
感謝と元気とおいしさを、楽しく届けてくださった、とてもステキなイベントでした。
(取材日 平成26年11月2日)