日に日に秋も深まり、急な温度変化にアタフタ・・・・。
季節の変わり目は疲れやすかったりと体調管理に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私も大分前にこじらせた風邪がちっとも治らず、気分もちょっと落ち込み気味。
そんな時に、ちょっと気になる商品を発見!
自然発酵の甘糀飲料「華糀」です!
最近さまざなまメディアに取り上げられているので、宮城県の方ならすでにご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この「華糀」の販売会が仙台市内で行われると聞き、早速私もお邪魔してきました!
仙台市中心部のアーケード街にある「東北ろっけんパーク」。 「華糀」は10月3~5日に開催された「復興物産市東北いいもんパーク」で販売されました |
製造・販売を手掛けるのは、震災後石巻市で唯一の製造所となった「島津麹店」です。
創業は明治42年。
江戸時代、仙台藩主・伊達政宗公の命によって北上川の改修工事と新田開発が行われ、北上川河口は米穀集積地として発展。これにより石巻では米の食文化が育ち、「島津麹店」では地域の要請に応えて糀や味噌を作るようになったそうです。(「島津麹店」パンフレットより抜粋)
使用する原料には宮城県産ササニシキ、宮城県内産のミヤギシロメ大豆など国産にこだわり、創業から100余年もの間その伝統の技と味を守り続けてきました。
そして、2011年3月の東日本大震災。
大津波は、石巻市旭町にあった店舗兼自宅、工場、倉庫まですべてを奪っていきました。
大規模な被害を受けたことで、当時の後継者は経営存続を断念。
そんな時「何とか再建することはできないか」と、立ち上がったのが「島津麹店」の娘婿であり現在代表を務める佐藤憲光さんでした。
憲光さんは、震災前は女川町で不動産の登記測量事務所を経営していましたが、震災により自宅兼事務所が被災。
「島津麹店」が経営存続を断念することを知り、継承を名乗り出たことが「島津麹店」再建の第一歩となりました。
さらに、憲光さんの想いに賛同し、経営再建の一員として参加したのが憲光さんの息子であり、当時は福島県郡山市でサラリーマンとして働いていた佐藤光弘さんです。
この日販売を担当していたのは、6代目の佐藤光弘さん。 華糀を求めてたくさんのお客さんが並びます |
「父が経営を引き継ぐことになり、自分も一緒に復興を目指そうと決意しました。糀が体に良いということは小さい頃から知っていましたが、その良さをあらためて認識し、それを20代や30代の若い世代にも発信したいと思ったことも参加するきっかけでした」
現在は光弘さんが6代目に就任し、親子で「島津麹店」の伝統を守り続けています。
「従来の甘酒からのイメージ脱却を」
これが6代目光弘さんが掲げたテーマです。
「甘酒は今酒粕で作ったものが主流になっています。高温加熱をしたり、防腐剤を入れたりすることで体に良い酵素が減ってしまい、栄養価も低くなってしまいます。
そこで低温加熱、添加物不使用で酵素を生きた形で体に届けたい、そして体の中からキレイを作る“価値ある健康サポート”を目指したいと思ったんです」
その想いと、製法からすべて見直すこと約2年。
やっと完成したのが今年(2014年)10月1日に販売を開始したばかりの「華糀」(280ml・税込750円)です。
「華糀」の周りを囲むのは俵、「*」は米が光る様子を イメージするなどスタイリッシュなデザインも魅力 |
原材料は、宮城県産ササニシキ一等米で作ったできたての生糀と米、水のみ。すべて宮城県産です。低温加熱で作る「華糀」は、麹菌が生きたまま。麹菌が生成する酵素が豊富に含んでおり、腸内環境を整えてくれるので、体の中からキレイを届けれてくれるんだそう!
最近「キレイ」に飢えている私にゃんこは今すぐにでも飛びつきたい思いでした。
「あっさりと優しい甘みの味わいが特徴です。ノンアルコール、砂糖や食品添加物も不使用なので小さいお子さんから年配の方まで幅広い世代の方に楽しんでいただけます。そのまま食べるのはもちろん、砂糖やみりんの代わりに調味料としても使えます。華糀の甘みと旨みが料理にコクを与えてくれるんです。また、和だけではなく洋のスタイルでも楽しんでほしい」と光弘さん。
水や牛乳と割ってシンプルに、ハチミツやジャムの代わりにヨーグルトに混ぜる、シリアルにかける、さらに卵焼きに混ぜて焼くとふっくら焼きあがるという裏技も!
「『かぼちゃの煮物に混ぜたら料亭の味みたいになった!』、『紅茶に混ぜても良かったよ!』、『風邪のときにシャーベット状に凍らせて食べたよ!』など、お客さんから教えていただくことも多いですね。1日50gの摂取量を目安にしてください」
「いずれは宮城の名産にしたいです」
と力強く語ってくれた光弘さんには、さらなる展望が。
それは、
・アスリートのために
・震災、災害時の食事のサポートに
の2つです。
「やはりまずは一般の方に。特に若い世代や女性の方に普段の食事の中で気軽に楽しんでもらえるとうれしいですね。また華糀にはブドウ糖も含まれているので、スポーツ後の疲労回復にもいいんです。そして今進めていることが震災時や災害時の利用です。粉状にすることで対応食にできないかと今各大学の先生と一緒に開発を進めているところです」
さらに、
「将来は海外で勝負したい。でもまずは地元の皆さんに楽しんでいただきたいです」
と笑顔でお話してくださいました。
体の中からキレイに。「価値ある健康サポート」。低温加熱の「華糀」酵素たっぷり すべての女性へ |
憲光さん、光弘さん親子の想いが吹きこまれ、新たな歴史を刻み始めた「島津麹店」。
お二人の復興にかける熱い決意は、「島津麹店」の未来、そして石巻の未来を明るく輝かせてくれるのではないでしょうか。
実は、現在お店はまだプレオープン中なんだそうです。
正式なオープンは2014年11月3日(月・祝)
ですが、お店でも購入は可能とのことでした。その際は事前予約がおすすめです。
また電話、FAX、メール、インターネットでも購入できるそうなので、興味のある方はぜひ!
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明治42年創業
島津麹店 糀製造所
宮城県石巻市旭町3-24
TEL.・FAX/0225-22-1708
e-mail/info@kouji-simazu.com
営業時間/8時45分~18時30分(月~金)、9時~12時(土曜)
定休日/日曜、祝日
http://hana-kouji.
<取扱い商品>
生糀、華糀(飲む糀)、味噌、紫糀(醤油糀)、潮こうじ(塩糀)、種麹、他
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(取材日 平成26年10月3日)