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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年8月28日木曜日

2014年8月28日木曜日18:30
kaiiです。
今年は集中豪雨による被害の多い年です。広島県、兵庫県、京都府、北海道などでは人命が奪われ大きな被害が出ています。
テレビ、新聞などのメディアで報道される被災地の様子を見ていると、東日本大震災の時のことを思い出し涙が流れてきます。
この度の豪雨で被災された皆さまに心からお見舞いを申し上げます。

平成26年8月16日には兵庫県丹波市と京都府福知山市で、豪雨と土砂災害により1700棟ほどの住宅が被害を受けました。

兵庫県丹波市市島町徳尾の土砂崩れの様子
(写真提供:山地久美子さん)
(撮影:平成26年8月24日)
被害の大きかった兵庫県丹波市市島町では、家屋の倒壊などにより避難生活を余儀なくされている方がいます。

兵庫県丹波市市島町の被災家屋
(写真提供:山地久美子さん)
(撮影日:平成26年8月24日)

また、8月20日に発生した広島県での豪雨・土砂災害では70人以上の人が犠牲になり10人近くが今も行方不明になっています。

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東日本大震災で自宅が大規模半壊の被害を受けた吉田久仁子さん(74)は、この度の各地での災害を知ることで地域の女性たちが始めた「私たちにできることで恩返し」という呼び掛けに参加し、広島県と兵庫県に掃除用のタオルや歯ブラシを送る活動に協力しています。

兵庫県丹波市の被災地で不足していることを確認して吉田さんたちが集めた歯ブラシ


「東日本大震災の時は本当にたくさんの人に助けられたから。今度は自分たちができることで恩返ししたいと思っています。震災で自宅1階は津波と津波火災で被害を受けました。家族が生活できるように、津波で押し寄せた重油に塗れた自宅を一生懸命片づけました。支援のために通りかかった方に『必要なものはありませんか』と声を掛けていただきました。乾電池などを支援していただいた時はとてもうれしかったです」

吉田さんたちは豪雨被災地へ送った生活用品などの
支援物資は今回で3回になります
(撮影日:平成26年8月27日)

「兵庫県の被災地も広島県の被災地も、土砂で汚れたと聞いています。タオルを雑巾にして使い捨てていかないと、なかなかきれいに片付きません。私もたくさん支援していただいたタオルや歯ブラシで自宅を掃除しました」と当時を振り返ります。

吉田さんは「私たちはたくさんの人に助けていただきました。被災されて大変な思いをされている人たちに、できることさせてほしいです」

がんばらないでゆっくりした気持ちで復旧にむかってほしいと話す
吉田久仁子さん(撮影日:平成26年8月27日)
「被災された人たちには、急いだり焦ったりすると嫌になるので、休みながら、がんばらないで、ゆっくりした気持ちで復旧に向かってほしいです」と話します。

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被災地から被災地へ。
女性たちは、震災当時、被害や立場の違いでできた心の隔たりや痛みを、今、被災されて困っている人や現地で支援している人たちが負わないように願いながら、刻々と変化する被災地のニーズをインターネットや現地の人に確認しながら活動しています。

支援物資の仕分けリストを確認しながら支援物資の調達をしています
兵庫県丹波市が公開している災害救援物資受け入れ状況
平成26年8月26日現在

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兵庫県神戸市在住で、「多文化と共生社会を育むワークショップ」代表の山地久美子さん。東日本大震災後の平成23年12月から気仙沼市の女性たちと交流があります。この6月には「女性に復興カフェin気仙沼」を開催しました。
山地さんたちも、豪雨被害の被災地丹波市に物資を届けたり、ボランティア活動をしたりしています。

現地の様子について、
「被災した住宅と仮置き場に積まれた被災家財を見た時、まず東日本の被災地を思い起こしました。阪神・淡路大震災の地震、東日本大震災の地震、津波、この度の豪雨・土砂災害。災害の種類は違えども、被災された方にとってはいずれも大変な事です。気仙沼をはじめとする東日本大震災被災地の皆さまからの支援は大変うれしく、感謝の気持ちでいっぱいです。皆さまのお気持ちとご活動は、ボランティアでご一緒した丹波市の皆さんにも伝えました」と話しています。

兵庫県丹波市市島の様子
仮置き場に集められた被災家財
(写真提供:山地久美子さん)
(撮影日:平成26年8月24日)

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東日本大震災から3年5カ月。

被災地から被災地へ。

東日本大震災の時、阪神・淡路大震災被災地の方々が「あの時の恩返し」と言いながら東北の支援に一生懸命取り組んでくれる姿に感謝しました。

復興の道半ば。その中で
豪雨被災地へ東日本大震災被災地から「支援の輪」が広がっています。

東日本大震災以降、丹波市や広島市を含め、全国の多くの自治体から気仙沼市に職員の方が応援職員として派遣され活躍しています。

東日本大震災では、報道される情報に格差が生じ、なかなか支援が届かない自治体や地域がありました。
私たちはその事を東日本大震災の、一つの教訓としなければならないと思います。

兵庫県、京都府などで起きた、豪雨・土石流災害の情報がメディアでもっと伝えられ、被災された方々に支援の手が届くことを東日本大震災被災地気仙沼から祈っています。

丹波市の災害ボランティアセンターは、8月30日まで開設されています。30日以降については丹波市のホームページでご確認ください。

兵庫県丹波市災害支援物資関するHP
http://www.city.tamba.hyogo.jp/site/tanbagouu20140816/kyuuenbusshiend.html

8月31日で丹波市の支援物資の受け入れは終了になります。詳細は下記リンク先からご確認ください
http://www.city.tamba.hyogo.jp/site/tanbagouu20140816/kyuuenbusshiend.html

(取材日 平成26年8月27日)