4年に1度のワールドカップ、残念ながら日本は決勝リーグには進むことはできませんでしたが、スポーツはする方も観る方も熱くなりますよね。
日本代表のサッカー観戦を終えて、少しずつ、サッカーの熱は冷めてきている人もいるのではないでしょうか。
そんな皆さんへ、今回はサッカーチームの話題です。
サムライJAPANに負けないくらいの、熱いチームが女川にあります。
2006年に設立されたサッカークラブチームCobaltore(コバルトーレ) 女川です。
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Cobaltoreは、コバルトブルーの「海」と
町を囲む緑豊かな「森」のフォーレ(スペイン語)
を組み合わせた造語です。
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ソシオ(SOCIO)方式とは、スペインの100年以上の歴史をもつ名門サッカーチームFCバルセロナも用いている方式で、一般市民や企業から資金を募り、その会費でチーム運営がされています。
FCバルセロナもCobaltore女川も町からのバックアップがあり、そして町から愛されるチームなのです。
ホームグラウンドである女川町運動公園第二多目的運動場は、震災の影響で地盤沈下が起こり被災しました。さらに半年間は自衛隊の活動基地として使用されていました。
サッカー活動は休止となりましたが、県外出身の選手も多い中、選手たちは女川に残り、率先して地域貢献活動を続けました。
チームのコンセプトとしてあるものは、
「Jリーグ参戦を目指すだけでなく、スポーツ文化の創造を通して、地域の発展に貢献すること」
です。
そしてチーム結成から8年目。
町民に愛され、親しまれているCobaltore女川は、宮城県代表を懸けた試合が明日に控えています。
対戦相手は、ソニー仙台FCです。
今日(6月28日)の午前中、試合前の最終練習が石巻のサッカー場で行われていました。
「コンディションは良い。怪我が完治していない選手もいるが、試合にでる選手たちがしっかりやってくれる」
と、阿部裕二監督は話します。
練習中でも笑顔の選手が多く、
「大丈夫、大丈夫」
「明日もこの調子で行こう」
「イメージが大事だよ」
とお互いに声を掛け合い、とてもリラックスした雰囲気でした。
「ポジティブで楽しい選手が多い。そして何よりもサッカーのことが好きな選手たちだ。楽しいだけではなく、やるときはやるので、試合となると表情や雰囲気が変わる」
練習終わりの風景を1枚撮りましたが、 選手たちは、ポジティブなだけではなくサービス精神旺盛でした。 |
選手のほとんどが県外出身です。
女川に住み、女川の町の企業で働き、女川のグラウンドで練習をしています。
サッカーが好きだから。
女川が好きだから。
だからこそ、スポーツの力で、地元女川を盛り上げようと頑張っています。
Cobaltore女川の選手たちが、宮城代表を懸けて戦います。
明日6月29日、13時00分のキックオフです。
がんばれ、Cobaltore女川!
NHK杯・河北杯争奪 第18回宮城県サッカー選手権大会
兼 第94回天皇杯全日本サッカー選手権 宮城県代表決定戦
コバルトーレ女川 対 ソニー仙台FC
開催日:6月29日 キックオフ 13:00
場所:宮城県サッカー場Aコート
観戦:無料
駐車場:施設内駐車場(利用可)
TV中継 :NHK総合 13:05〜15:00(宮城県内)
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(取材日 平成26年6月28日)