暖かい季節から暑い暑い季節に移るのは、まだまだ先のような気がしますが、夏はあっという間にやってきます。
そんなとき、大人がグビッといきたいのは、これではないでしょうか。
今回は、そんな大人のためにビール話です。
「ビールで地元を盛り上げたい」
というのは、ビールバー「ガル屋」の店長 木村優祐さんです。
5月5日、女川町のきぼうの鐘商店街に多種類のビールが並ぶバーが開店しました。
以前は、関東で飲食店勤務、ビール会社でのビールの仕込み等、ビールに関わる仕事をしていました。
そして震災後は、
「女川のために何ができるか・・・」
日々の生活の中で、考えていたそうです。
そんなときに出会ったのが、小さなビール工房でした。
工房内でビールが造られているのを目にした木村さんは、
「女川でもできるのでは・・・」
と考えました。
木村さんが考えた女川のためにできることは、
美味しいビールを提供して、今がんばっている人たちが楽しく、くつろげる場をつくることでした。
それからというもの、ビール工房やビールバーを何十軒も巡り、女川に合ったビール、皆に飲ませたいビールを追求してきました。
それから約3年後、その想いは、形となりました。
それは、10個のビールサーバーのレバーが並ぶ壁です。
実はこれは壁ではなく大型冷蔵庫なのです。
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大型冷蔵庫設置の様子 |
そのレバーは冷蔵庫と一体化していて、樽が大型冷蔵庫の中にあり、管を通してレバーからビールが出てくるという何とも面白い仕組みなんです。
担当した業者の人曰く、「こんなタイプは、東北では初めて」だそうです。実際、私も初めて見るビールサーバーでした。
もちろん、ビールも吟味して選ばれています。
皆さんが普段飲み慣れている大手ビール会社のビールだけでなく、日本中の地ビールも取り扱っています。
例えば、ドイツ製法で造られている「ベアレン(岩手県盛岡市)」。
そして、地ビール界では老舗である「サンクトガーレン(神奈川県厚木市)」などのビールです。
オープン日のビールの種類は、
・KIRIN 一番搾り、ブラウマイスター、一番搾りスタウト
・ベアレン クラシック
・サンクトガーレン 湘南ゴールド、パイナップルエール
「ほとんどのビールがゲストビールです」
というのも、樽が終われば別の種類に変わったり、季節によっても異なるビールがお店に並びます。
普段飲んでいるビールよりも個性があるものが並んでいるので、何から飲んだらいいのか迷いそうですよね。
そういうときは、木村さんが皆さんに合ったものや、飲む順番等をアドバイスしてくれます。
「個性的なビールだからこそ、そのビールの味を存分楽しんでもらいたい」
「楽しくビールを!!」木村優祐さん |
「まず最初の一杯はビールにしようか」という声を飲み会の場でよく聞きますが、
「ビールで始まり、ビールで終わる」
これがビールバー「ガル屋」の飲み方です。
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女川にあるビール好きが集る小さなビールバー
「ガル屋」
滅多に飲むことができないビールを女川で飲めます。
大人気のおつまみ「はちみつチーズ(大)」 カマンベールチーズとハチミツ。 チーズ好きな私にとってはたまらない一品! |
自然豊かな女川の地でビール通が造るビール・・・
どんなビールができるでしょうか。
それも追っ掛け取材をしていきたいと思います。
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場所 女川町きぼうの鐘商店街
電話 090-9534-9979
※10名以上から予約可能
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営業時間 17:00〜23:00(ラストオーダー22:00)
定休日 水曜日
席数 18席
web https://twitter.com/garuya_beer
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(取材日 平成26年5月5日)