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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2014年5月27日火曜日

2014年5月27日火曜日8:00
こんにちは、Chocoです。
今月の第2日曜日の5月11日、
登米市の柳津虚空蔵尊(やないづ こくぞうそん)でお寺マルシェが開催されました。



準備期間は2週間、
「先延ばしにしてしまうのは良くない。
準備万端ってどこまでいってもない。
だったら、見切り発車で良いから、走りながら皆で考えれば良い」
お寺マルシェを運営している杉田 史さんはそう言います。

今回は、新緑に包まれたお寺の中で開かれたこの小さなマルシェを紹介します。

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国道45号を石巻から登米市に向かって車を走らせ約40分。
右側に見えたお寺の表札の下に「お寺マルシェ」と書かれた看板がありました。そこを曲がると・・・

大きな鳥居がありました。

鳥居をくぐって、車を少し走らせると、「柳津虚空蔵尊」が見えてきました。
1200年以上の歴史をもつお寺の入口では樹齢400年の大樹が、来る人を迎えてくれます。

そして今日、敷地内で第1回目のお寺マルシェが開催されました。


「ここが喜びを提供できる場所になれたらうれしい」
と当日を迎えての想いを話してくれたのは、柳津虚空蔵尊の奥さんでもあり、お寺マルシェの運営者でもある杉田史さんです。

震災後、多くの人たちが、さまざまな支援を得て商売を始めました。
中には、手作りのものを細々と作り販売している人たちや、自分で何か始めてみようと思っている人たちもいます。
そんな人たちの「自己実現、表現ができる場所を提供したい」という想いからお寺マルシェが企画されました。



そして当日、手作りの雑貨やアクセサリーがたくさん並びました。
コーヒーやマッサージ屋さんも出店し、合計8店舗が集りました。









もう1人の人にお話を聞きました。
企画リーダーの阿部友美さんです。
阿部さんは、石巻市中央で南国リゾートの商品を取り扱うセレクトショップ「アトリエ阿友美」を経営しており、以前、お寺で春祭りが開催された時に出店しました。

その時、たくさんのお客さんが店頭に並んでいる雑貨をみて喜んでいたのを目にして、とてもうれしかったそうです。
そして、手作りの物を販売しようとしている人や団体はたくさんいるけど、販売する場所がないことを杉田さんに相談したそうです。

杉田さんの返事は、「ぜひ、やりましょう!」でした。
2人は共通して「1人で幸せになるのではなく、皆で共有して幸せになりたい」という想いがありました。
その想いが、形となりました。
たった2週間、されど2週間。
参加者みんなで案を出して、盛り上げていこうという想いで準備をしました。


そして、5月11日。
ついに第1回お寺マルシェの開催です。

「第2日曜日になったら、お寺マルシェへ来ようと思ってもらえるように。
そして、ここに来れば何かあるし、楽しいと思ってくれればうれしい」
と阿部 友美さんは言います。
「明るく!楽しく!お寺マルシェ」
阿友美さん
せっかくやるなら、
宮城一のマルシェにしよう!一番にぎわうマルシェにしよう!」
そんな想いでお寺マルシェが始まりました。


何事もやればできる。
思っているだけでは、何も事が進まない。
そんなことを今回も気付かされました。
当たり前のことだけれど、大切なことですよね。


木々に囲まれ、別世界のような心地よい空間の中で開催されたお第1回お寺マルシェ。

毎月第2日曜日に開かれます。
来月のお寺マルシェは、6月8日(日)です。
ぜひ、ご家族やお友達といらしてみてはいかがでしょうか。

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お寺マルシェ
日時 毎月第2日曜日 10:00〜15:00
場所 柳津虚空蔵尊 (登米市津山町柳津字大柳津63)
※雨天時は会館内で決行

柳津虚空蔵尊
http://www.kokuzouson.or.jp/index.htm

お寺マルシェ
https://www.facebook.com/otera.marchais

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(取材日 平成26年5月10日)