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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年12月31日火曜日

2013年12月31日火曜日9:30
ココロデスクです。

「天災は忘れた頃にやってくる」
これは、明治大正昭和にかけて活躍した物理学者であり、随筆家、俳人でもあった寺田寅彦の言葉とされています。

実際には、この通りの言葉は彼の著作中には無いそうです。しかし、これに類する警句を寺田はさまざまな場面で発しています。

さて、2013年最後の週刊ココロプレスを書くに当たり、ここ数日の新聞を読み直してみましたが、地方紙や全国紙の地方面を除いては、東日本大震災の関連記事を見掛けることは本当に稀になってしまいました。
震災に対する関心の「風化」は、もはや厳然たる事実と認めざるを得ないでしょう。


そう思っていたところに、こんな言葉を投書欄で見つけました。

「天災は忘れる間もなくやってくる」

確かに今年は、地震だけでなく台風、竜巻、寒波、豪雪、酷暑、干ばつといった自然災害が国内外で立て続けに発生した年でした。
私たち人類にとっての「災害」も、地球の歴史から見れば「自然なリズム」なのでしょうか。

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この1年、ココロプレスをお読みいただきありがとうございました。
風化の進行は事実であるとしても、だからこそ、それを少しでも食い止めるためにこれからも活動してまいります。

新年も引き続きココロプレスをよろしくお願いします。


<お正月もココロプレスは休刊日なしで発行いたします>

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宮城県が全国からいただいたご支援に対して感謝を発信するために、宮城県では「宮城から感謝をこめて」というホームページを設置しています。
現在、「石巻魚市場」「山元町災害公営住宅」「石巻市雄勝町のローズファクトリーガーデン」「南三陸町の長須賀海水浴場復活」の4本記事が掲載されており、これからも順次増やしていきます。

宮城から感謝をこめて
https://sites.google.com/site/kanshamiyagi/


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■イベント情報
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東日本大震災祈念特別展
11月16日~2014年1月13日
東北歴史博物館(多賀城市)
http://www.thm.pref.miyagi.jp/exhibition/detail.php?data_id=499

いわぬまLight Up Dream(岩沼市) 
12月15日~2013年1月3日
JR岩沼駅西口
電話 050-3347-1518

マリンパル女川おさかな市場 年末大感謝祭(女川町)
12月21日~30日
マリンパル女川おさかな市場
http://www.miyagi-kankou.or.jp/wom/o-13115
 
ゆりあげ港朝市 初市
2014年1月5日
ゆりあげ港朝市
http://yuriageasaichi.com/

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  ■最近のダイジェスト (12月18日~12月30日)
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2013年12月18日水曜日
「ふかボーヤ」のいる店・みなみまち青空市(気仙沼市)
ご存知でしたか? 「ふかボーヤ」。気仙沼市の公認キャラクター「ホヤぼーや」の向こうを張っての? 登場です。「REBORN」Tシャツなど気仙沼のちょっと面白いお土産が買えるお店「みなみまち青空市」(気仙沼復興商店街南町紫市場内)で発売中です。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/12/blog-post_7463.html

2013年12月19日木曜日
「こころをひとつに」の思いをカタチに~東北イラストレータズクラブ~(仙台市)
震災で仕事量が激減するのでは?という不安と、イラストを描くことの無力感にさいなまれていた東北のイラストレーターたち。それでも、より深刻な沿岸部の復興のためにと立ち上げた支援活動。それが「だいすきとうほくTICプロジェクト」です。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/12/blog-post_3396.html

2013年12月20日金曜日
テニスで愛をつなげたい~Project Love All~(気仙沼市)
「海外に住む日本人として、少しでも復興の力になりたいと願い活動を始めました。これからも皆で楽しくテニスを通じて交流を深めていきたいです」と、Project Love All 代表の今井誠さん。これをきっかけにテニスを始めた市民もいるそうです。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/12/project-love-all.html

2013年12月23日月曜日
この思いを届けたい~ママたちのネットワークで支援の大きな輪[前編](仙台市)
被災地に贈った自転車の数、52台。全て、オリジナルのチャリティアイテムの売り上げで購入した新品。これは、仙台市の向山幼稚園に通う子どものお母さん有志が立ち上げた小さな支援活動グループ「仙台チャリティバック」が起こした、奇跡のようなお話です。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/12/blog-post_5526.html

2013年12月24日火曜日
大切な人のHEROになる(石巻市)
「はぁーとふる石巻」のカレンダーと年賀状も制作しているbeyond Design Officeの斉野浩一さん。新築して1カ月もたたずに自宅兼事務所を津波で流されました。一度は諦めかけたものの、「大切な人のHEROになる」を企業理念に事業を再開しています。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/12/hero.html

2013年12月25日水曜日
東日本大震災から1000日、3266の灯火 1(石巻市)
石巻市門脇町にある「がんばろう!石巻」の看板の前で、石巻市の犠牲者数に合わせた3266個の灯籠が灯が灯されました。静かに、そしてゆっくりと流れていく時間の中で、多くの人々が手を合わせ、震災で亡くなられた方々のために、祈りを捧げました。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/12/10003266-1.html

2013年12月26日木曜日
被災蔵を新造、新機軸の酒造りに挑む(前編)  萩野酒造株式会社(栗原市金成) 
「宮城のお酒で宮城を元気に!!」有壁(宮城県栗原市)の地で170年ほどの歴史を育んできた萩野酒造の佐藤曜平・善之さん兄弟。5年前の岩手・宮城内陸地震と東日本大震災で大打撃を乗り越え、蔵を新造し、新たな酒造りにチャレンジです。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/12/blog-post_3804.html

2013年12月27日金曜日
輪音紅白歌合戦(石巻市)
「自分にできることは何かと考えた時に、たどり着いたのは音楽でした」。愛知県在住の大学生、畑中みどりさんは、音楽を通して東北とつながっています。彼女を中心に「音楽を通して誰かのために何かをしたい」という仲間が幅広く集まり、チャリティーコンサートを行いました。

2013年12月29日日曜日
沿岸部神社 復旧復興支援金のお願いー大崎八幡宮ー(仙台市青葉区)
宮城県では、震災で倒壊または流出した神社が52社にも上ります。「地域の神社を復旧しなければ地域の再建もできない。神社があることで、離れた住民が戻って来る機会にもなるはず」。伊達政宗ゆかりの神社・大崎八幡宮では、被災神社の再建に向けた支援活動を続けています。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/12/blog-post_29.html

2013年12月30日月曜日
新しい年の神様をお迎えする、正月飾りの準備をしよう(気仙沼市唐桑町)
「震災前のように神棚を飾り新しい年をお迎えできることがうれしい」」と、唐桑町の岩渕さん。震災から3回目のお正月を迎え、少しずつ人の心も落ち着きを取り戻しつつあります。地域に残る「祈り」の文化を訪ねました。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/12/blog-post_1076.html

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■編集後記


この年末に、生涯で初めて家族を見送りました。

これまでも親戚、恩師、友人と、大切な人々の死に接してきましたが、肉親の死はそのどれとも比べられないものでした。

ココロプレスを始めて2年余り。

被災した方々の暮らしを訪ね、お気持ちを伺ってきましたが、果たして自分はどれだけ理解できていたのだろうか? 
そう振り返りながら年を越します。

皆さん、来年もどうぞよろしく。

(ココロデスク)