秋も深まり各地から初霜、初氷の便りが届くようになりました。
気仙沼は紅葉から落葉に季節が進んでいます。そろそろ冬の支度を始める時期になりました。
寒暖の差の大きいこの時期は流行性の感染症の罹患者数も増えます。皆さんお体を大切にしてください。
現代美術作家松宮喜代勝さんの指導で製作されたモニュメント「地球と握手」の除幕式 |
平成25年11月15日、気仙沼市立面瀬小学校は開校30周年を迎えました。
午後から行われた30周年記念式典に先立ち、面瀬小学校の全校児童が福井県の現代美術作家松宮喜代勝さんの指導で製作したモニュメント「地球と握手」の除幕式が行われました。
御影石で作られたモニュメント「地球と握手」 |
モニュメントには、気仙沼市立面瀬小学校の年度がまたいだ七学年分の児童約500名分のパーツと、松宮さんの地元である福井県鯖江市惜陰(せきいん)小学校の児童など450人が陶土を握って作ったパーツ、さらに菅原茂気仙沼市長、小野寺五典防衛大臣など関係者が陶土を握って作ったパーツ約1000個が台座や柱部分に埋め込まれています。
面瀬小学校と惜陰小学校の児童が陶土を握って作ったパーツが埋め込まれたモニュメント |
除幕式で松宮さんは、「世界中の人たちに仲良くなってもらいたいという願いを込めて作った作品です。支え合うことを大切にする象徴にしてください」とあいさつをしました。
「世界の人たちに仲良くなってもらいたい」とあいさつする現代美術作家の松宮喜代勝さん |
校長の長田勝一校長、白幡勝美教育長、6年生の小野寺大耀さん、小野寺優美さんが児童代表でモニュメントを除幕し披露しました。
児童代表などがリボンを引き披露されたモニュメント「地球と握手」 |
児童代表で6年生の小野寺瑛輝さんは、東日本大震災の時に全国・全世界からいただいた支援に対する感謝の言葉と、フィリピンで起こった台風30号の被害に心痛めていることを話し、モニュメントに世界中の人たちと仲良くしてほしいという願いが込められていることに触れ、「面瀬小学校の宝物にしていきたい」と感謝の言葉を述べました。
松宮さんは、
「今は気仙沼の子どもたちの夢と希望と元気をサポートすることに全力を注ぎたいと考えています。気仙沼に北海道から沖縄まで47都道府県の応援を集めたいと思っています」
「将来は継承団体を地元の人たちと一緒に作り、気仙沼市の復興公園に”地球と握手”のモニュメントを設置して拡大と管理をしてほしい」
「ボランティアや観光に訪れる人たちがワークショップに参加し、気仙沼を幾度も訪れる場所にしてほしい」
と話しました。
子どもたちの「夢と希望と元気」をサポートしたいと話す松宮さん |
地球をイメージしたモニュメントには10cmほどの穴が開いていて 対面で握手できることができる構造になっています 握手をする児童代表と製作者の松宮さん |
(取材日 平成25年11月15日)