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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年9月18日水曜日

2013年9月18日水曜日17:07
こんにちは、Chocoです。

9月も中旬です。
めっきりと涼しい風が吹くようになりました。
昨年に比べて夏があっけなく終わっってしまったと感じるのは、私だけでしょうか・・・。
でも今シーズン、その海水浴場には確かに「夏」がありました。

その海水浴場とは、以前紹介した宮戸島にある月浜海水浴場です。
東北の小学生にとっては夏休み最後の日曜日となった8月25日。
その日は一日中天気も良く、日差しも時折強く感じました。

7月21日に海開きをしてから6回連続で、「遊泳可能」を示す白旗が揚がりました。
以前の記事→http://kokoropress.blogspot.jp/2013/07/blog-post_20.html

「日曜日だけのオープンだったけれど、幸い6日間とも天候にも恵まれて、赤旗か白旗かと迷うことがなかった」
と、実行委員会の方たちは、今年の海開きを振り返りました。
今日(25日)も迷わず白旗を揚げました!!

赤旗は、「海水浴中止」という意味です。
赤旗が揚がれば、せっかく来た人たちも海水浴をすることができません。
しかし、今夏は営業日全てで白旗を揚げることができました。
とりわけ8月11日には、2000人を超える人々が海水浴を楽しんだそうです。


最終日には900人以上が月浜に来場しました。


午後3時、お父さんが帰る準備をしていると、小さな子どもが帰りたくないと再び海の方へ走る姿を見ました。その子どもにとって、海は「思いっきり遊べる場所」だったのだと思います。

そして、運営終了とともに、「お疲れさまでした」と実行委員会の方々に元気よく声を掛けていた人たちがいました。

兵庫県立大学災害復興支援団体「lan (Leaders Active Network)」の皆さんです。
最終日の運営に合わせて滞在し、運営スタッフとして一日中頑張っていました。


「lan」は大学生が立ち上げた団体で、福島県での農業サポート、宮城県の南三陸でのワカメの養殖のサポートなどの活動を1年前から行っています。

東松島でのボランティア活動は、今回が初めてのことだそうです。
会員約40名中、6名の学生がボランティアとして月浜に来てくれました。
その中から、リーダーの林さんにメッセージを頂きました。
「つながり」
LAN 林優太さん
「団体を立ち上げたばかりの時は、手探り状態だったけれど、インターネットや人の情報を通してさまざまなことがつながった。そのおかげで自分たちの活動も広がった。そして、それが更に新たな場所で、人と人をつなげている」

あらためて「つながり」の大切さをお話してくれました。

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現在、月浜へ向かう道も道路工事が行われています。
震災で大きな被害を受けたJR仙石線の野蒜(のびる)駅も、内陸に約500メートル移動して新設する予定で、2015年の開業を目標に復旧作業が行われています。

来年も、月浜海水浴場は海開きをします。


「月浜にまた来てネ」
      小野源次郎さん(月浜仮設住宅 区長)

今夏は、月浜海水浴場実行委員会を中心に海水浴場の運営が行われました。

時間を掛けて入念に会議が行われ、救命救急などの講習も受けました。
また、ボランティアと一緒に砂浜の掃除、駐車場設営なども行いました。
それもこれも、「月浜にもう一度たくさんの人に来てほしい」という想い、
「来場者の皆さんが怪我なく、安全に海水浴を楽しんでほしい」という想いからです。

大盛況に終わった、月浜海水浴場・・・
今回は海水浴を楽しむお客さんを眺めるだけで、泳ぐことができませんでした。
来年は是非、月浜海水浴場で泳ごうと思います。

最終日、足を怪我してしまった方がいましたが、それ以外は、無事に終了することができました。
そして、多くの人々が月浜の海水浴を楽しんでいました。


今年逃したという人は、また来年、月浜でお会いしましょう!!!
月浜実行委員会の方々、そして地元の方々が、皆さんが来てくれることを楽しみに待っています。



(取材日 平成25年8月25日)