header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年9月26日木曜日

2013年9月26日木曜日19:18
ココロデスクです。

今月は、東日本大震災から2年6カ月を記念して、各地でさまざまな行事が行われました。
その一方で、台風や竜巻、洪水など自然災害が相次ぎ、多くの犠牲者と被害がもたらされました。
7年後に東京でオリンピックが開催されることにもなりました。

こうして大きな出来事が相次ぐことによって、「震災の記憶の風化」を心配する声もあります。
でも、どんなに大きな出来事でも、日々新たに出来事や問題が生じる中で少しずつ「遠いこと」になっていくのは自然なことです。

気仙沼の市街地に打ち上げられた遠洋漁船の解体工事が始まり、南三陸町の「防災庁舎」の解体も決まりました。
半年後に迎える「震災から3周年」は、おそらくもっと大きな区切りとみなされることでしょう。

当初は、生々しい被災体験や、世界中から駆け付けてくれたたくさんの方々による集中的なご支援のエピソードが主だったココロプレスも、少しずつ変化してきました。
温かい支援を受けながら、さまざまなやり方を工夫してじっくりと生活や地域の再建に取り組む姿をお伝えすることが増えてきました。

「ようやくガレキが片付いただけ。何もかもこれからだよ」

行く先々で、こんな声を聞きます。

これからこの地で始まることは、日本はもちろん世界中でも「新しい挑戦」なのです。



今回は、約3週間分・14本をまとめてご紹介します。
=========================
  ■最近のダイジェスト (9月3日~9月26日)
=========================

2013年9月3日火曜日
「みんなでほっこりコンサート」(仙台市青葉区)
子どもたちの創造活動と自己表現のためのアートスペースを提供している「ハート&アート空間“ビーアイ”」。ビーアイでは毎週火曜日に福島から避難している方たちの交流会「ふくしまほっこりカフェ」を開いています。この日は、音楽で復興支援をしている「一般財団法人 音楽の力による復興センター東北」の協力で「みんなでほっこりコンサート」が開催されました。演奏したのは仙台在住の音楽家3名によるユニット“Two×Spring Strings with Mami”。ヴァイオリン奏者の岡 千春さんと門脇和泉さん、そしてピアニストの門脇麻美さんです。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/09/blog-post_3.html

2013年9月4日水曜日
震災への備えを知る(前編) 仙台市水道局・茂庭浄水場(仙台市太白区)
茂庭(もにわ)浄水場は仙台市最大の浄水場です。円筒形の外観はかなり印象的で、「近代水道百選」にも選ばれています。東日本大震災の前から計画的に耐震化を進めていたため浄水機能に大きく影響するような被害は発生しませんでしたが、今回の震災を踏まえてより一層の耐震化に取り組んでいます。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/09/blog-post_1361.html

2013年9月5日木曜日
リアルな『絆』を育てたい (南三陸町)
東日本大震災では、インターネットを通じてたくさんの〝縁〟が結ばれました。「この〝縁〟が、いつかリアルな出会いとなって実現したら・・・」「PCやスマホの画面の外で、実際に触れ合ったり握手することができたなら・・・」。こんな「もっとたくさんの人と人との出会い」を願って運営されているのが、ネットショッピングサイト『南三陸deお買い物』です。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/09/blog-post_5.html

2013年9月6日金曜日
「タイヤキ オイシイデスネ」(気仙沼市魚町)
「師匠との約束を守って、私の店ではあんこの『たい焼き』だけで商売をしています」と、気仙沼市魚町で人気のたい焼きのお店を営む小野寺悟さん。震災で仮設店舗に移った今も味を守り続けていることを神戸で出会ったたい焼きの師匠に伝えたいのですが、その師匠は阪神淡路大震災以来、消息が掴めていません。

2013年9月9日月曜日
「純米酒の県みやぎ」の心を打つ復興支援のエピソードと「きき酒会」  宮城県酒造組合(仙台市)
地域経済の重要な担い手の一つである宮城県の酒造業。東日本大震災では、由緒ある多くの蔵元が被害を受けましたが、日本酒だけでなく焼酎メーカーも含めた全国の同業者から支援を受けて、少しずつ立ち直ってきています。

2013年9月10日火曜日
被災地を見て、触れて学ぶ「南三陸復興学びのプログラム」(南三陸町)
「南三陸復興学びのプログラム」を企画運営している工藤望さん。「被災地に住む私たちが、経験した大津波の怖さやその後の生活について話すことで、たくさんの人に自分の命を守ること、防災についてを考えるきっかけになる」という信念で、震災の風化防止と防災意識の構築のために活動に取り組んでいます。

2013年9月11日水曜日
震災への備えを知る(後編)  仙台市水道局 茂庭浄水場(仙台市太白区)
「いつもどおりが一番大事!!」
「近代水道百選」にも選ばれている仙台市最大の浄水場、茂庭浄水場。耐震化だけでなく、管轄外の地区にも送水できるポンプ、断水エリアを最小化する「配水ブロックの適正細分化」、給水車へ効率的に水を補給できる注水栓など、震災前から非常時の対策を準備していました。

2013年9月12日木曜日
山口県への恩返し(石巻市大街道)
「震災の時から、支援を受けて、力をもらった。だから、今度は恩返しをしたいんだ」山口市立徳佐小学校からたくさんの支援を受けてきた石巻市立釜小学校。この夏、大水害に見舞われた徳佐小学校の子どもたちへ、石巻の子どもたちが恩返しの募金活動に立ち上がりました。

2013年9月13日金曜日
ふるさとへの思いをTSUNAGU(山元町)
「ふるさと山元町を離れて生活していると震災があったことが少しずつ忘れられていくことを感じます。震災で傷ついた大切なふるさとに自分が何かできることが何かないかとふるさとへの思いが強くなりました」と、「TSUNAGU」有志の会の代表横山純子さん。「被災者には1人1人の物語があります。そのことを全国に伝えていくのが私の使命」と語るピアニストの沢知恵さんを招いて、コンサートを開きました。

2013年9月17日火曜日
第18共徳丸の解体作業が始まりました(気仙沼市鹿折)
JR鹿折唐桑駅前に打ち上げられていた福島県船籍のまき網漁船第18共徳丸(330トン)の解体が、9月9日から始まりました。震災後、気仙沼市を訪れた多くの人がこの船の前で震災犠牲者への哀悼を捧げ、大津波の威力と破壊力の大きさと怖さを心に刻みました。2年6カ月にわたり静かに見守り続けてきた第18共徳丸。その時間も終わりの時を迎えています。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/09/18.html

2013年9月18日水曜日
よみがえった月浜海水浴場の夏(東松島市宮戸)
震災から3度目のこの夏に復活した月浜海水浴場。日曜日だけの営業だったにもかかわらず6日とも晴れ、ピークだった8月11日には2000人もの来場者を集めました。住民や多くの支援者の「つながり」の力が、たくさんの人たちに楽しい思い出をプレゼントしました。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/09/blog-post_9305.html

2013年9月20日金曜日
大きく育て心の復興。「閖上ケナフプロジェクト」(名取市閖上)
「震災でバラバラになってしまった閖上の人たちが、ケナフ作りを通して集まれれば。目指すのはコミュニティーの再生です」と「閖上ケナフプロジェクト」の南部由希さん。ケナフを使った紙や炭、服地、バッグ……と夢は広がります。でも、人手がまだまだ足りません。刈り取り、皮むきと作業は山積み。手伝ってくれる参加者を求めています。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/09/blog-post_5081.html

2013年9月24日火曜日
地元七郷のお米を提供「おにぎり茶屋 ちかちゃん」(仙台市若林区)
「おにぎり茶屋 ちかちゃん」では、震災で海水をかぶった田んぼや畑を回復させ、その田んぼでできた地元のお米を使っておにぎりを提供しています。メンバーは、40年続いてきた「神屋敷仕込み味噌クラブ」以来の仲間。「またみんなで働ける場所が欲しい」という夢がかなって、お店には笑顔が絶えません。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/09/blog-post.html

2013年9月25日水曜日
災害と社会的弱者への理解と対応 (気仙沼市唐桑町)
「障がいがある人が生きやすい社会が、私たちにも生きやすい社会だと思います」
震災の時、心身に障がいのある人たちはどのように避難をし、避難生活を送ったのか? 気仙沼市唐桑町社会福祉法人洗心会が運営する障害者支援施設「第二高松園(だいにたかまつえん)」施設長の熊谷眞佐亀さんにお聞きしました。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/09/blog-post_1660.html


==================================
■編集後記

すっかり、リズムを崩してしまいました。

うかうかしていると週刊が「月刊」になってしまいそうです。

月といえば、仲秋の名月はご覧になりましたか?

今年は台風18号が去った後の数日間晴天が続いたため、名月の前後も愛でることができました。




いつも思うことですが、天と地はその間で生きる人の都合にはお構いなく巡り、進んで行きます。

グズグズと振り返るのは止めて、半ば強引に出直しです。


(ココロデスク)