ようやく、私が住む石巻にも暑い夏がやってきました。
そんな夏の暑さにも負けないくらい熱い想いが込められたイベントを紹介したいと思います。
以前、告知で紹介した「おもてなし武将隊JAPANツアー in 女川」です。
織田信長の発令の元に集まった「おもてなし武将隊JAPAN」が、8月4日、女川町へ出陣しました。
迫力満点の武将隊の皆さんは、この日のためによみがえりました。
織田信長井伊直政 石田三成 坂本龍馬 北条早雲 |
現世に復活した武将たちは、ユーモアがたっぷりでした。
会場を目一杯使って走る武将隊 |
歌とダンスを披露する武将隊 |
豊臣秀吉と織田信長 |
エレガントに笑いを取る井伊直政と坂本龍馬 |
「北条早雲を知らない人?」と言われ、手を挙げる人々。 歴史が苦手だった私も正直なところ、知りませんでした。 |
そして今回、迫真の演技を見せてくれたのが、女川中学校の皆さんです。
堂々とした演技で会場をうならせました。
「年齢が400歳という人たちと共演できて光栄だった。先輩たちの背中を見てとてもいい経験ができた。ありがとうございました」
と、終了後、感想を述べてくれました。
そして、そんな盛り上がりを見せる会場を支えてくれた縁の下の力持ちも、ここにはたくさんいました。
武将隊にも市蔵さんのように武将に仕え陰で支えている人たちがいます。
今回のイベント企画・宣伝・運営は、全て中学生が行いました。
武将隊にも市蔵さんのように武将に仕え陰で支えている人たちがいます。
今回のイベント企画・宣伝・運営は、全て中学生が行いました。
そして当日は、受付、グッズ販売、舞台設営など環境を整え、武将隊や観客の皆さんをお迎えしました。
さらに今回は、我ら宮城県の「奥州・仙台おもてなし集団伊達武将隊」がシークレットゲストとして、出陣しました。
8月3日が誕生日の伊達政宗に信長が 「誕生日じゃからのう」とプレゼントを贈りました。 信長が愛用しているステテコをもらい、政宗ははにかんでいました。 |
「信長様、お久しぶりでございます」
仙台藩将軍伊達政宗、片倉小十郎景綱、サン・ファン・バウティスタ号で石巻から出航し、ローマと日本を往復した支倉常長、そして、足軽・杜野与六、足軽・草介が登場しました。
当日、宮城県でも強い地震が発生しました。
「政宗は、動じなかった。儂(わし)らより、この地で暮らしている人たちの方がよほど強い」
強い揺れを初めて体験した信長は言いました。
政宗も自身のブログで、「戦国の荒れた時代を生きた武将は強い方だと思う。—しかし、平成の時代に生きる人々も悩んで苦しんで、時に逃げたり戦ったりして毎日生きている。同じ人間だと。
ならば、武将の生きた様をもって、励ますことができる、元気を、生きる力を与えることができる」と、今回の女川公演を通して、語っていました。
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迫力ある舞台を見せてくれた武将隊。
会場を笑顔に、そして元気にしてくれた、年齢400歳以上の先輩方からのメッセージです。
「空」 おもてなし武将隊JAPAN/伊達武将隊 |
「『空』は、いろんな空と繋がっている。
辛い人の空も頑張っている人の空も・・・全部が繋がっている。
上を見た時に誰かが見てくれている。
それで頑張ろうと少しでも思ってくれてれば・・・」
そう言う想いで武将隊は歌い続けています。
おもてなし武将隊JAPANは、東日本大震災のチャリティーソングとして「空」という曲を昨年の3月に発売しました。
その曲には、当時中学1年生だった女川第一中学校の生徒がバックコーラスとして参加しています。
「儂らにとってとても大事な歌だ」
と、リーダーである信長はとても心を込めて話してくれました。
女川中学校の皆さんが、企画した「おもてなし武将隊JAPAN TOUR2013〜龍吟虎嘯〜」
日本各地からたくさんの人たちが女川へ集まりました。 |
「とても素晴らしかったです」と、声を掛けるお客もいました。 |
そして、女川中学校の「青空プロジェクト」の皆さんは、全国中の人々を女川へ集めてくれました。
2つの強い力が多くの人々を繋げました。
女川中学校の「青空プロジェクト」の皆さんによって、今後も女川町で「空」は歌われ続けます。
そして、武将隊の皆さんは、現代に幾度ともよみがえり、「空」を全国中で歌い続けます。
その度に、遠くはなれた人々との「繋がり」が空から伝わってくるのだと思います。
住んでいる場所が違っても、環境が違っても、時代が違っても・・・
全ての人が空の下にいます。
そして、その空は途切れることなく繋がっています。
そして、今回、
同じ歌「空」を離れた地で歌い続けている者同士が集まり、
共に歌うことができました。
「離れても遠くの青い空を ずっと忘れやしない
愛しい人よ 人生を 共に歩いていこう」
歌を通して、武将隊JAPANの皆さんと女川中学校の皆さんが伝えてくれました。
皆さんも空を見上げてみてください。
たくさんの人たちと「空」で繋がっていることを感じることができると思います。
(取材日 平成25年8月4日)