「緑の真珠」気仙沼大島にフェリーで到着すると、花の香りが出迎えてくれました。
その1
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/04/1.html
kaiiは気仙沼に住んでいますがなかなか大島に来る機会がありません。
大島の魅力をたくさんの方に伝えるには、まず自分自身が知りたいと思いました。
でも、周囲約24kmの大島の遊歩道を1人で散策する自信がないので、この日は大島で支援活動を続けているNPO団体「つなプロ」の皆さんに道案内をお願いしました。
kaiiの大島の思い出は、10年ほど前に船で外洋から大島を眺めた時のこと。島の海岸線の屈曲と龍舞崎にいたウミウの姿が印象的でした。
到着した大島汽船ターミナルから「休暇村気仙沼大島」を目指しました。ターミナルから休暇村までは歩いて20分ほどです。なだらかな上り坂の途中には、ツバキやサクラの花がとてもきれいに咲いています。
休暇村気仙沼大島は、一般財団法人休暇村協会が全国の国立公園や国定公園で運営するリゾート施設の1つです。
宿泊施設では地元のおいしい山海の幸を楽しんだり、大島のお土産を買ったりすることができます。また、広大な敷地の大部分は公園のように整備されています。
遊歩道をゆっくり歩いて散策ができます。道の所々には白やピンク色の八重咲きのツバキも咲いています。
この広大な敷地の一角に、「休暇村気仙沼大島仮設住宅」が設置されています。
通り掛かると、住民の方が気さくに声を掛けてくれました。
「どちらからいらしたの?今日は暖かくていいですね」
笑顔で迎えてくれました。
散歩していた、16歳の老犬カールも春の日差しがとても気持ちよさそうでした。
この日kaiiに同行した吉田凌くん(13)は、
「大島に来たのは保育所の遠足以来、とても楽しい」
とはしゃいでいました。
凌くんの祖母、久仁子さん(72)は震災以来、大島に住んでいるいとこの消息が分からなくなっていました。つなプロのメンバーに、いとこの消息を以前から聞いて生きていることは知っていました。
今回大島に同行して休暇村気仙沼大島仮設住宅でいとこと再会することができました。
休暇村にはたくさんの植物が自生しています。タンポポは今が盛りと競って咲いているように見えました。
仮設住宅の広場には住民の皆さんが摘んだヨモギが干されていました。乾燥させたヨモギは
せっけんに混ぜるそうです。
4月1日から仙台・宮城デスティネーションキャンペーンが開催されています。
ここ休暇村気仙沼大島でも、とてもきれいな花の季節を迎えています。
(「その3」につづく)
(取材日 平成25年4月22日)