こんにちは。コタローとkaiiです。南三陸町の「さんさん商店街」へ来ました。
30店舗が並ぶ商店街の22番敷地にあるステーショナリーショップ「フレンズ」。
社長の熊谷和平さんは、南三陸町で40年近く文房具などの販売を続けてきました。
震災のその日、配達に出た歌津地区の高台で大地震に遭いましたが、大きな揺れも地震だと気が付かずに運転していました。周りで他の車が停止したので車を止めて地震に気が付きました。
大急ぎで志津川にある店を目指しました。たどり着くと店の中は大きな揺れに商品が散乱していました。津波警報のサイレンの中を高台に向かって逃げました。数日後、店を見に行くと津波に流されて何もなくなっていました。
震災後、多くの顧客さんからの要請があり、残った自宅で配達業務のみの仮営業を始めました。
2012年2月25日から、さんさん商店街で営業を開始しました。
「震災当時は津波に流されて何かを書きたくても使えるペンが1本もなくなりました。店内を見て驚いたでしょう? なんでこんなにたくさんのペンの種類を並べているのか? って。不自由な思いをした子どもたちが好きなペンやシャープペンシル、ノートを使って勉強してほしいと思って揃えています。同じ色や種類に見えるペンも芯の細さや形に違いがあるんですよ」
店内には、たくさんの種類の文房具がありました。
店内は南三陸町のキャラクター商品や地域の女性たちが作っているペーパーバックなどのファンシーグッズも並べられています。
「明日への希望より今日を生きる喜び。それでも日々を大切に」
震災で不自由な生活をしている子どもたちが楽しく勉強できるように・・・子どもたちの学びの心に寄り添っている熊谷さんが今日を生きることができる喜びを教えてくれました。
(取材日 平成24年12月21日)