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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年12月31日月曜日

2012年12月31日月曜日23:11
こんにちは。kaiiです。
同じ宮城県の北部に位置し車で2時間の距離にある気仙沼市と栗原市。
山間部と沿岸部の気温差や季節の進む時間の違いに驚くことが少なくありません。
県内の自治体の中で面積の1番広い栗原市の山間部では11月中旬雪が積もっていました。



10月中旬の栗原市山間部



11月中旬の栗原市山間部



2008年の岩手宮城内陸地震から4年。5回目の冬が訪れました。
「今は、年も取ったので、冬のここでの生活は大変だから町に下りてまた春にここでの生活を始めるんです。今年も秋には下の家に行く準備を始めます」
戦後、この地域に入植して農業をされてきた小山さんが教えてくれました。




「1番愛される人になった様ながします。これからもがんばって末永くゆくつもり」
第二次世界大戦の敗戦後、この地に入植した時には重機もなく大きな木の切り株などを人力や馬力で取り除いて畑を作った話を聞きました。


そんな苦労をして作った畑で育てられた大根や葱を道路沿いに自分で作った直販所で小山さんが販売していました。大きな大根はとてもみずみずしく生食で食べると、とてもおいしかったです。



10月にはススキがきれいでした。

山の頂は紅葉していました。



11月世界谷地を目指しましたが、普通タイヤでは路面が凍っていてたどり着けませんでした。



雪の白さと空の蒼がとてもきれいでした。


9月には水位が下がっていた荒砥沢ダムの水位も11月には高くなっていました。




9月セミが鳴いていました


10月アカトンボが飛んでいました



11月白鳥の姿を見ることができました

毎月同じ場所で栗原の様子を観察しました。崩れた斜面の様子が少しずつ変化しています。
育てられている作物も夏から秋の野菜に秋から冬の野菜に変化していきました。

大きな地震の被害を3度も受けた栗原市の山間部の移り変わりは沿岸部の風景の移り変わりと復興を信じる力になります。少しずつでも確実に県内の震災被災地が共に「復興」への歩みを進めていければと思います

(取材日 平成24年11月19日)