こんにちは。石巻から、アオキです。
立町の自転車屋さんのお父さんは優しくて、話していて私がほっこりした気分になりました。
立町の自転車屋さんのお父さんは優しくて、話していて私がほっこりした気分になりました。
田中サイクルの田中英夫さんは、話を聞きたくて飛び込みで行った私を「寒いから入りなさい」と、優しく迎え入れてくれました。
震災当時、お店にあった自転車25台と、パーツ類全てが津波で流されてしまったそうです。
体育館、図書館と4日ほど避難所で過ごし、その後娘さんの自宅から立町のお店まで自転車で通う生活が1カ月続きました。今はお店のある自宅で生活しています。
お店はいつ頃から開けていたのですか?? と、いう質問に
「いつからでもなく。いつまでもお店を閉めているのが嫌だったから、お客さんが来た時その時その時でやってたよ。売るものは無かったけれど、修理してほしいと尋ねて来てくれる人は結構いました」
と、お客様のためになることがしたいと、出来る範囲で営業を始めていたそうです。
8月には、NPO法人オンザロード・店舗再生班の皆さんの協力でお店に手を加えていただき、看板などをキレイにしてもらいました。田中さんのお誕生日会も開いてもらえたそうです。
お店には、娘さんが折ってくれた折鶴を飾りました。応援のメッセージが入っています。
また、自転車軽自動車商業協同組合理事長を15年間務めた田中さんは、今年10月25日、宮城県警察本部長・竹内直人さんから功労賞をいただきました☆す、すごい!!!
田中さんは震災当時、お店の前を通りかかった町の方々と「お父さん、大丈夫すか?お店やってる?」と、声を掛け合ったことが励みになったと話してくれました。
そして、今後の意気込みを「創業100年の父から受け継いだお店だから、潰したくない。頑張る」と、にっこり笑って宣言してくれました。
(平成23年11月30日)