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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2016年3月22日火曜日

2016年3月22日火曜日9:31
こんにちは、YMです。
2月21日から3月5日まで、アジア7カ国(インドネシア・スリランカ・タイ・ネパール・バングラデシュ・フィリピン・ベトナム)から、行政官やNGOの代表ら21名が集まり、東日本大震災の被災地を視察して回りました。
一行はジェンダー・多様性と災害リスク削減について学ぶために東北の復興の現場を訪問する、国際協力機構(JICA)の事業で来日していました。


2月27日は宮城野区中央市民センターで、防災・減災の知識を楽しみながら学ぶ活動を普及している市民団体「わしん倶楽部」の活動を視察しました。
子どもたちが自分で身を守る行動を遊びながら学べる「ぼうさいダック」や、童話「うさぎとかめ」の替え歌で防災と健康体操を組み合わせた「歩一歩たいそう」など、わしん倶楽部が使っている防災教材やグッズを紹介しました。

地震の時は同じポーズをして「頭を守ろう」と教えてくれる「ぼうさいダック」
非常持ち出し袋の中身を公開。「これは何?」と海外では馴染みないものもあったようです

* * * * *

一行は、災害時に決断を迫られる場面を疑似体験できる防災教材「クロスロード」を体験しました。

Q「あなたは乳児を持つ母親です。家が大規模半壊のため、集会所に避難しました。しかし子どもがなかなか泣き止まず、迷惑をかけるので気が気ではありません。寒いけど子どもと共に外に出ますか?」
YES=外に出る NO=外に出ない

あなたならどちらを選びますか?

「中にいたほうが安全だと思うから」「寒くて子どもが風邪をひくかもしれないから」など「NO」の意見が多い中、「YES」と答えたインドネシアのトリ・ウタミ・ハンダヤニンシさんは、
「子どもがここにいたくないから泣いていると思うので外に出ます。自国で実際に震災を体験しており、その時は建物が潰れる可能性もあったので、外に出た方が安全だという経験からもこの判断をしました」と答えました。
インドネシアでは「子どもが泣く」ことは「悪いことが起きる」と言われているため、泣かせ続けるのは良くないという国柄もあるそうです。
日本で同じ質問をすると、答えは半々になります。実際のところ東日本大震災の時には、雪が降る中でも泣く子どもを抱いて避難所を出る女性たちがいたと言います。
「YES」を選んだ理由を述べるウタミさん(写真右)
参加者の女性は「このゲームは市民だけでなく、”避難所をどこにするか”など災害時に判断を下す人たちにもさまざまなことが学べると思います。判断を下す人たちが「(先ほどの質問のような)母親がどう思うか」などを知り、解決策を見つけるためにも使われるべきだと思いました」と話しました。

わしん倶楽部の代表・田中勢子さんは、
「地域によって災害時の問題はさまざまなので、皆さんも各地域でクロスロードの設問を作ってみてください。このゲームを通じて、生き抜く力を身に付けていただきたいです」
と、呼び掛けていました。

(取材日 平成28年2月27日)