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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2016年3月12日土曜日

2016年3月12日土曜日17:29
こんにちは。kaiiです。
平成28年2月27日、28日の両日、東日本大震災の津波と津波火災で大きな被害を受けた気仙沼市の東側に位置する四ケ浜(しかはま)地区の魅力を発信する地域ツアーが開催されました。

このツアーは、平成26年から毎年開催され、ツアー参加者と地域住民の交流が図られています。

週末は気仙沼。2016ツアーが開催され
地域住民とツアー参加者の交流が図られました
1月開催予定のツアーは参加者不足で中止になりましたが、2月のツアーには定員を上回る19人が参加し、地域住民との交流、語り部から東日本大震災時経験、その後の復興の様子などを聞きました。
この地域の歴史、漁業資源豊かな地域の産業についても学びました。

塩蔵ワカメの加工施設の見学の様子

2月27日は、気仙沼市大浦にあるワカメ加工工場で湯通し塩蔵わかめの加工工程を見学しました。

ワカメのボイル作業が行われる構内を熱心に見学していました
参加者たちは、ワカメが大型機械で加工される様子や保管などについて説明を受けました。

被災した工場を修繕し作業する苦労などを説明する
株式会社マルニシの荒川誠さん(右)と菅原寿浩さん(左)
株式会社マルニシの大浦工場長荒川誠さんに、原料のワカメの産地、この地域のワカメ養殖の歴史について興味深そうに尋ねていました。

東日本大震災の際発生した津波火災で焼けた林
小ヶ汐地区
その後、被災の酷かった二ノ浜、三ノ浜地区の被災の状況などを地域住民に聞きながら歩く「まちあるき」の後、平成25年3月に廃校になった旧気仙沼市立浦島小学校の体育館に移動し、小ヶ汐地区の住民の被災の体験を聞きました。

ツアーを主催した浦島地区振興会の尾形健会長が
震災当時の様子を参加者に説明しました
体育館では、床に段ボール箱と毛布1枚を敷いて、東日本大震災が発生した日の夜を過ごした時の様子を模擬体験しました。


岩手県沿岸地域から参加したご夫婦は、
「私たちも避難所で毛布1枚に包まり一夜を明かしました。もうあんな経験したくありませんね」
と、体験する人たちの様子を見ながら話していました。

震災から7日後の小ケ汐地区の様子
写真提供:尾形千代志さん
その後、地域の人たちと交流し、震災当時の話しなどを聞きました。

参加者に津波に流された時の様子を話す尾形千代志さん
2日目は、前日の雪が凍る寒い朝となりました。路面の凍結で予定の時間より少し遅れましたが、
海上から気仙沼湾で養殖されるワカメの筏の様子とカキむき施設などを見学しました。

海上タクシーで湾内の見学をするツアー参加者の皆さん

震災後も海上タクシーの営業を続ける、畠山東治さんの船に乗船しました。



畠山さんは、東日本大震災の時、船を沖出しして気仙沼湾内を漂流し、震災から3日目の昼過ぎに鶴ケ浦港に帰港しました。

ココロプレスの以前の記事:(平成23年12月3日)
http://kokoropress.blogspot.com/2011/12/blog-post_5664.html




畠山さんは「この船は強運をもっています。運を引き受けて帰ってください。今日の凪の良さはお客さんのおかげです」と歓迎の言葉を述べ出港し、30分ほど気仙沼湾内をクルーズして帰港しました。


乗船した人たちは、筏からワカメやメカブ、コンブを引き上げ刈り取って持ち帰り喜んでいました。

その後、二ノ浜の海岸に移動し、春が旬の茹でたクリガニや水揚げされたばかりのメカブやワカメを地元の人たちと楽しみ親睦を深めていました。

気仙沼市二ノ浜漁港では
参加者にワカメのしゃぶしゃぶなどが振舞われ参加者は歓声をあげていました

過疎高齢化の進む地域住民が地域の魅力を発信し、交流人口の増加を図る試みとして継続しているツアー。
ツアーを通じて、地域に定住する人が増えることが期待されています。


(取材日 平成28年2月27日、28日)