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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2016年2月6日土曜日

2016年2月6日土曜日9:46
仙台市若林区三本塚地区

■採れたての野菜
「今はみんなからいただいているけどね。ほんと、野菜は買うことがなかったんですよ、今までは。新鮮なのが庭先にあったからね。今は、いろんな方からいただいています。新鮮な採れたての野菜が玄関前にあったりすると、うれしくてね。昔は『何、こんなもの』ってなってたけど(笑)だって、自分の家にも同じ野菜があるし。レタスだって、傷んでても採れたでしょ。そういうのを仮設の玄関先に、黙って置いていってくれるんですよ。今でも野菜を作っている方がね。有り難いですよね」

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東日本大震災で大きな被害を受けた仙台市の沿岸部。
この場所にも代々受け継がれてきた伝統や文化、この土地の暮らしがありました。
そしてそれはこれからも若い人たちの手で受け継がれていくはずでした。

ここにはどういう場所で、どんな暮らしがあったのか。
この地域に根付いてきた生活文化や記憶をつないでいこうと、2011年6月に活動をスタートしたRE:プロジェクト』
仙台市と公益財団法人仙台市市民文化事業団が取り組む事業です。

仙台市若林区荒浜や三本塚、井土地区などで暮らしていた住民の方々を訪ねて聞いた話をまとめたフリーペーパー
『RE:プロジェクト通信』や、若林区三本塚地区における「オモイデゴハンを通じて、地域の歴史や言葉、震災によって失われてしまうかもしれない暮らしの姿を私たちに伝えてくれました。

※「三本塚のオモイデゴハン」…若林区三本塚地域における震災前のくらしと豊かな食文化を後世に伝えることを目的としたイベント

「RE:プロジェクト通信」創刊号。
創刊号の0~12号はHPでも閲覧できます

仙台市市民文化事業団でプロジェクトを担当している田澤さんは、
「震災によって被災した沿岸部の生活文化や地域の伝統など、そこに人がいないと続けられないもの、失われてしまうかもしれないものをきちんと記録して伝えることで、沿岸部ってどういう地域だったのかなと知ってもらうきっかけになればと思ったんです。
“復興”って、言葉があまりにも大きすぎて具体的にイメージしにくいですよね。場所が違えば復興の在り方も違う。同じ仙台でも街中でいう復興と、沿岸部でいう復興は意味合いが違うはず。そういったことを考えられるようになるといいなと『RE:プロジェクト通信』を発行したんです」

RE:プロジェクト通信』は2014年、第12号の発行をもって休刊。
2015年からは、『5年目のRE:プロジェクト通信』として、これまで話を聞いた地域の方々を再訪し、震災から5年目を迎えようとしている地域の姿を伝えています。

5年目のRE:プロジェクト通信』。第4号まで発行

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そして、これまでの『RE:プロジェクト通信』の軌跡をたどる記録展が、現在仙台市役所1階ギャラリーホールで開催している、「RE:プロジェクト」記録展です。

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―震災を経験した街から―
「RE:プロジェクト」記録展
日時/~2月26日(金)の平日 9:00~17:00
会場/仙台市役所1階ギャラリーホール
    (仙台市青葉区国分町3-7-1)
主催/仙台市、公益財団法人仙台市市民文化事業団


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「今回の記録展は、『RE:プロジェクト通信』にしぼって、取材の中で語られた言葉をそのときに撮影した写真と一緒に展示しています。震災から1年目の言葉、2年目の言葉、3年目の言葉とその時々の言葉がある。それを感じ取っていただければと思います」

「暮らしが戻ってきている地域もあれば、そうではない地域もあります。第7号で紹介した蒲生字町地区、そして第12号で紹介した和田地区(ともに仙台市宮城野区)は、市の災害危険区域に指定、
さらに区画整理事業も進んでいて、もう住居が建てられないんです。一方で、一時はどうなるか分からなかった農地が再生したこと、そして収穫を喜ぶ声が聞こえるようになったことも、この5年での変化です」
と、田澤さん。

第7号〈仙台市蒲生字町

また開催期間中の2月26日(金)には、取材に携わってきたフリーライターの西大立目祥子さんと詩人の武田こうじさんによる「RE:プロジェクト5年目のおはなし会」も行われます。

RE:プロジェクト5年目のおはなし会
日時/2月26日(金)14時~
会場/仙台市市役所1階ギャラリーホール
申し込み不要、直接会場へ

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かつての暮らしのこと、震災のこと、これからのこと―。
語られた言葉の奥には地域の方々のたくさんの想いが込められています。
一つ一つ手に取って、その想いを受け取っていただけたらうれしいです。


(取材日 平成28年2月3日)