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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2016年2月4日木曜日

2016年2月4日木曜日6:36


こんにちは、にゃんこです。
1月15日、多賀城市の特産品、古代米(紫黒米)を使用して開発された新グルメブランドの発表会と試食会が行われ私もお邪魔してきました。

東日本大震災により、南側一帯の工場地帯が津波により大きな被害を受けた多賀城市。多くの企業が移転を余儀なくされるなど、街全体として大きな打撃を受けています。
街の活性化を取り戻す方策として、新たに観光による活性化を図ろうと2015年の7月から特産品の古代米を活用した「新多賀城グルメ」の開発に向けて取り組んできました。

この日は、開発商品のお披露目の日!
会場は関係者や市民の方々など多くの人でにぎわいました。


ところで、多賀城市と古代米?
という方のために、この関係をちょこっとご紹介したいと思います。

奈良・平安時代に陸奥国府や鎮守府が置かれ、東北地方の政治、文化、軍事の中心地となっていた多賀城。
多賀城跡からはそれらを物語るさまざまなものが出土されています。

その中には、米袋に付けたと思われる「黒舂米(こくしょうまい)」と墨書された木簡が出土されており、当時から黒い米を作付けしていたという歴史的根拠があります。
※黒舂米…黒舂(米の品種)または、黒舂(玄米)を意味すると考えられている
そういった歴史的背景から、多賀城市では古代米を特産品として商品開発等を行ってきました。


さらに古代米はミネラルやビタミンを豊富に含み、グルテンフリー食材でもあることから近年注目を集めています。

古代米の特徴
“美容や健康に適している”というのは、女性にとってなんともうれしい効果!
これは食べないわけにはいきませんよね!

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新たに誕生した多賀城グルメのブランド名称とロゴがこちら!


ロゴマークは、漢字の「米」という文字をモチーフに「しろのむらさき」がキラリと輝き、たくさんの方から愛していただけるようにと想いがコメられているそうです。

多賀城市観光協会の田口俊男会長は、
「多賀城は1300年の古い歴史があり、日本でも有数の史跡の街です。これをブランド化していこうというのが一つの狙いでした。そこで特産品でもある古代米に着目し、2015年の7月に市内の企業や飲食店の方々と連携し商品開発に取り組んできました。今後も多賀城の歴史や文化を踏まえながら新しいものを生み出していくことで、観光を主要産業の一つにしていきたい」
と話します。

多賀城観光協会 田口俊夫会長
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そして、いざ試食!

市内の飲食店など10事業所で開発したという、古代米を使った約20種類ものお酒や米粉めん、スイーツなどがずらり。

「地酒とギフト すずこう」からは古代米で造ったお酒「おもわく姫」が。
ちなみに「おもわく」というのは、前九年の役で有名な安倍貞任が多賀城に赴任中、「おもわく」という名の美しい姫を見初め、おもわく橋を架けて通ったという伝説からきているんだそうです。
ワイン風の甘酸っぱい味わいが特徴の「おもわく姫」

「洋菓子店ピュイダムール」からは、「おもわく姫」の酒粕を使った「ほろよい娘」(写真中央下)や「ガトー酒粕」(写真右)古代米を細かく砕いて炊き上げたものをカステラにした「多賀城カステラ古代米」(写真左下)などが登場。
多賀城市の観光キャラクター「たがもん」のクッキーもおすすめ!

ちなみに、「たがもん」はこちら!
古代米のPRのため、たがもんも会場に駆けつけてくれました。

たがもんの趣味はなんとゲートボール!

日本刀をイメージしたの春巻きを作ったのは「ちゃいな館 喰囍炒(くっちゃお)」。
中には、古代米入りの中華おこわが入っています。
カリッともちっとした歯ごたえと食べごたえのある春巻き。
古代米を使ったチャーハンもおいしくて思わずおかわり!

「コトリコーヒー」が開発したのは「古代米のピクルス」。
きれいな紫色を出すために試行錯誤を繰り返してようやく誕生した逸品なんだそうです。
春を感じさせる優しい色合いも魅力!

私もこの日いただいた古代米(紫黒米)を白米に混ぜて食べてみました。
見た目は、少し薄めのお赤飯(古代米の量で色は変わります)。クセがないので食べやすく、もっちりとした歯ごたえが結構ハマります!

古代米グルメを食べに、ぜひ多賀城にいらしてください!

詳細はこちら↓
多賀城市観光協会
http://tagakan.jp/
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多賀城市観光協会の高倉敏明事務局長は、
「平成26年4月に観光協会事務局がJR仙石線多賀城駅の観光案内所に併設されたことを機に、駅前の活性化を図り、観光客に対する情報提供と多賀城の物産品を開発展示することを目的に、観光振興事業を行ってきました。具体的な事業としては、多賀城跡あやめまつりの期間中に『ゆかたコンテスト』を企画し、悠久の史都の灯と協同した『多賀城なべまつり』を行ってきました。そして、この度の新多賀城グルメブランド事業は、多賀城のブランド化の一環として、多賀城らしい食材を掘り起し、食の面から多賀城の歴史的・文化的風土の認識をあらためて感じていただくことといたしました。
今回命名したブランドロゴ『しろのむらさき』は、多賀城の『城』と古代米の『紫』を組み合わせたもので、新しい多賀城名物の総称です。古代東北の中心的役割を果たした多賀城の歴史遺産を観光の資源として活かしていきたいと考えています」
と話します。

東日本大震災では、市域全体の約33%が水没するという壊滅的な被害を受けた多賀城市。
あれからまもなく5年。
復興に向けて新たなまちおこしが始まりました。

JR仙石線多賀城駅の北側には、文化交流の拠点となる新市立図書館が3月21日(月)にオープンします。さらに、北口駅前広場の東側には、子育てサポートセンターや保育所、老人デイサービスセンターが入る地上4階建のビルも同時期のオープンを目指して工事が進んでいます。

3月にオープンする新しい市立図書館
JR仙石線多賀城駅前に建立された東日本大震災モニュメント。
高さは市内を襲った津波と高さと同じ4.6メートル
多賀城にも、ようやく復興の槌音が響き始めました。


(取材日 平成28年1月15日)