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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2016年2月27日土曜日

2016年2月27日土曜日9:56
こんにちはエムです。

東日本大震災で甚大な被害があった亘理郡山元町。しかし当初は、他の大きな町に比べてボランティアの数が極端に少なかった地域です。
そんな状況の2011年6月。それまで石巻市でボランティア活動をしていた栃木県在住の福井福治さんは、不思議な縁で山元町を訪れました。

これまでココロプレスでは2回にわたり、現在までの福井さんの活動を紹介してきました。
内容は、「ひのきしん山元」の名前で活動を始めた福井さんの経歴や、全国のボランティアに呼び掛けながらさまざまな復興支援活動をしてきた様子、2013年7月に「NPO法人 未来に向かって助け合い」を立ち上げた経緯などです。
そして現在も山元町で、地元に雇用を生み出す事業を軌道に乗せることを目標に、仲間とともにボランティアを続けている福井さんですが、まだまだ多くのボランティアの力と協力を必要としています。

これまでの記事
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2016年2月13日 土曜日
ボランティア募集~未来に向かって助け合い[その1](山元町)
http://kokoropress.blogspot.jp/2016/02/1.html

2016年2月20日 土曜日
支援活動継続中~未来に向かって助け合い[その2](山元町)
http://kokoropress.blogspot.jp/2016/02/2_20.html
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この回では「未来に向かって助け合い」が取り組んでいる、山元町に雇用を生み出す事業についてお伝えしようと思います。

それは “山元町の特産物を生み出す” こと。
「未来に向かって助け合い」と、全国の仲間や地元メンバーが力を合わせて試行錯誤を繰り返して作った特産物、その高品質な製品をご紹介します。


【桑茶 くわちゃ
農薬不使用・化学肥料不使用・殺虫剤も使ってないオーガニックな桑の葉茶です。

桑の葉にはカルシウム・カリウム・鉄分などのミネラルが豊富に含まれており、入れたては甘い香りがして飲みやすいお茶です。ノンカフェインなので就寝前でも、小さな子どもでも安心して飲めるのもうれしいところです。

大きいサイズ(25パック入)1,000円
小さいサイズ(12パック入)500円
お徳用(100グラム)1,500円

3年がかりで植えた約5,000本の桑の木から、地元の有志やボランティアの手で摘み取った桑の葉を1枚1枚人の手で水洗いし、乾燥機で乾燥させた後、小さな焙煎器で丁寧に焙煎した高品質なお茶です。

桑の葉は日本でも鎌倉時代から薬草として用いられた歴史があり、“中薬”(漢方薬のこと)に分類されています。糖尿病予防や腸内環境を整えるなどの他、いろいろな効能が期待され、近年注目されています。

このかわいい焙煎器は、滋賀県から
ボランティアに来ていたお茶農家の方からの贈り物

「桑茶」は普通のお茶と同じように急須で入れられますが、1パックに1〜1.5リットルの水を入れ3〜5分ほど煮出すと、さらに香りも成分も濃くなり、おいしく味わえるそうです。


【桑葉青汁】
桑の葉の青い良い葉だけを使って粉末にしたものです。
150〜200ミリリットルの水に小さじ3分の1を溶かせば「桑葉青汁」の出来上がりです。

60グラム 800円

水に溶かす他、野菜ジュースや牛乳に混ぜたり、クッキーやパウンドケーキなどのお菓子に入れたり、天ぷら粉に混ぜて揚げるなど、粉末なので使い道はアイデア次第で広がりそうですね。
桑の葉の粉末ってどんな味なのかとても気になりましたが、福井さんによると「ヨーグルトに振りかけると、まるで抹茶の味がする」とのこと。


【ウルトラ万次郎 カボチャパウダー】
福井さんは、津波浸水域の土地を活用する方法として養蜂事業を考えたのが発端で、花をたくさん付ける「ウルトラ万次郎」という珍しい名前のカボチャに出会いました。花がたくさん咲くだけあって、1本の苗に大きなラグビーボール状のカボチャがたくさん実るのだそうです。
昨年(2015年)は天候不順の影響でカボチャは不作だったそうですが、2014年は約2,500個の収穫があり、「ウルトラ万次郎 カボチャパウダー」を開発、販売しました。

30グラム 300円
50グラム 500円
100グラム 1,000円

手作業で皮をむき種を取り、スライスして乾燥させ、粉末にしたカボチャ100%のパウダーです。生の状態から粉末にしているので、火を通して調理すると甘くおいしくなるとのこと。
ペースト状にして数分煮込み、味付けしカボチャスープにする他、ケーキやクッキーなどの焼き菓子に利用するとおいしいお菓子になり、天ぷらの粉に混ぜると黄色い天ぷらに……と、こちらもいろいろと楽しめそうですね。

「特にシフォンケーキに使うと最高です。色はきれいだし味はいいし、是非試してみてください」
福井さんおすすめのシフォンケーキは、以前メンバーが試作したことがあるのだそうです。食べてみたいです。



【マドレーヌ】
「桑茶」「青汁」「カボチャパウダー」、3つの製品を生地に入れたマドレーヌです。

マドレーヌは3種類。各種180円(要予約・1週間前より)

オリーブオイル・無塩バターを使った、しっとり食感のマドレーヌはメンバーの手作り。「未来に向かって助け合い」自慢の製品ですが、いつも置いてあるわけではなく、日持ちがしないため注文を受けてから作っています。

「1カ月ほどは日持ちしますが、1週間もすると味が落ちてしまうんです。1番おいしいのは3、4日置いたものですね」

福井さんの言葉に大きくうなずいていたボランティアの若い女性が後を続けました。
「マドレーヌってほん…とにシットリなんです。普通コーヒーとかお茶が無いと食べにくいですが、でもここのは……気付くと無くなっているんです! しかも大きいどら焼きくらいあるんですよ。女子は好きですね~」

「桑茶マドレーヌ」。香ばしい「桑茶」の粉末が入っています

「桑の葉マドレーヌ」。「青汁」の粉末入り。抹茶に似た味がするそうです

「ウルトラ万次郎かぼちゃマドレーヌ」

「『かぼちゃマドレーヌ』は1番人気がありますね。カボチャの味がしっかりしていて本当にカボチャ使ってると分かる味です」

取材の日はあいにく実物にはお目にかかれませんでした。話だけでよだれが出そうなマドレーヌを、私も1度は食べてみなければ!……と心に誓いました。

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「桑茶」「青汁」「カボチャパウダー」3つの製品は、2015年5月に「未来に向かって助け合い」が開設した「山元・夢ファーム」の敷地内にある作業小屋で作られていますが、「マドレーヌ」は担当メンバーの現在住んでいる別の場所で作られています。

福井さんは「夢ファーム」の経営をなんとか軌道に乗せ、できれば地元住民が中心になって運営し、雇用まで生み出せる場所にしたいと考えています。

「まだまだ雇用にも至っていませんが、まずこの場所にたくさんの人が気軽に来てもらえる場所にしたいですね。そのためにこれから皆で相談して、訪れた人がゆっくり過ごしてもらえる施設を増やしていこうと計画中です」

「夢ファーム」の中心に建つこの家は、土地の所有者個人の持ち物で開放はされていません。
「ボランティアやたくさんの人の手でできた家なので、良い形で、素直な気持ちで使い残していきたいですね」
と語る所有者。柱には震災前にあった“いぐね”(防風林)の太い木が使われていました

「未来に向かって助け合い」ではこの他、サツマイモやハマボウフウなども試験的に作っています。そのどれもが体や環境に優しく、作り手の他者を思いやる発想から生まれているものだと感じました。
これらの製品が注目され、「夢ファーム」の経営が順調に発展することを願って止みません。

「品は良いんですが、僕はプロデュース力が無いのでどうやって広めたら良いのか分からないんです」と福井さんが頭を悩ませていますので、企画力のある方の応援も必要のようです。

「こうして少しづつ焙煎しています。始めはタイミングが分からず
試行錯誤でしたが、今では香り・煙・目視で判断できるようになりました」
と語る「NPO法人未来に向かって助け合い」理事長の福井福治さん

山元町の未来を、力を合わせて良いものにしようと活動を続ける「未来に向かって助け合い」を、これからもココロプレスでお伝えしたいと思います。

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◆ ご紹介した商品は下記のお店で扱っています(無い場合もありますので事前にお問い合わせください)
 ※ 「マドレーヌ」は電話でのご注文が必要です。(担当:福井福治 090-4012-6327)

橋元商店
亘理郡山元町山寺字頭無161-1
電話:0223-37-0036
Facebook:https://ja-jp.facebook.com/shintyanwin

ベリーベリーラボ
亘理郡山元町山寺字稲実60
電話:0223-37-4356
Facebook:
https://www.facebook.com/Berry-Very-Laboベリーベリーラボ-605943526133351/

山元町農産物直売所「夢いちごの郷」
亘理郡山元町浅生原下宮前94-1
電話:0223-37-1115

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【会員募集】
・賛助会員 一口 3000円
・正会員  一口 1万円
会員には桑の葉製品を贈るなどの特典もあるようです。詳しくはホームページからお問い合わせください。

また継続した活動を続けてゆくために支援を募っています。
[ゆうちょ銀行]
名義 特定非営利活動法人 未来に向かって助け合い
記号 18150
番号 14893721


◆ NPO法人 未来に向かって助け合い
宮城県亘理郡山元町山寺字北泥沼112
電話:0223-36-8309 FAX:0223-36-8392
理事長:福井福治 090-4012-6327
http://tohoku-fukkou.holy.jp/index.html
Facebook
https://www.facebook.com/WeiLainiXianmiraitasukeaigkatteZhukeHei/

◆ 山元夢ファーム(YouTube)
https://youtu.be/QdwchVk9N4U

(取材日 平成28年1月12日)