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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2016年2月8日月曜日

2016年2月8日月曜日10:06
こんにちは、にゃんこです。

震災の記憶や経験を市民とともに考え未来へつなぐための拠点として、昨年12月に地下鉄東西線の荒井駅舎内にオープンした「せんだい3.11メモリアル交流館」

今はまだ1階のみのプレオープンとなっており、2階を含めた全館オープンは2月13日(土)を予定しています。

1階の交流スペース。オープン以来さまざまなイベントが行われています

オープンまであと3週間となった1月23日、「完成前の施工現場見学会」が行われ、私も参加してきました。

こちらは以前ココロプレスでも紹介した、1階にある仙台市東部沿岸地域のイラストマップ。
下の2つの写真をよーく見比べてみると…イラストが増えてる!
2015年12月25日撮影
2016年1月23日撮影

来場者の思い出が書かれた付箋もどんどん増えていきます!

「ここにはこんなものがあったんだよ」とか「昔はここで遊んだよね~」などなど、皆さんの思い出もぜひペタっとしてきてくださいね!

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午前と午後の2回に分けて行われた「完成前の施工現場見学会」。
私がお邪魔した午後の部には、地元の方など約10名が参加していました。

開催に当たり仙台市まちづくり政策局防災環境都市推進室の松村光さんは、
「2階はまだ工事を行っている段階ですが、施工中のところを見ていただきながらそこに対する意見やアイディアなど地域の皆さんの生の声を教えていただき、今後に活かしていきたいと思っています」
と、あいさつ。

2階のスタジオ。震災に関するワークショップや研修会など市民・団体の
活動スペースに。無料で利用できます
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そしていよいよ見学です!
こちらは、メインとなる震災の記憶や経験を伝える展示が行われる展示室。
まだまだ工事中
ここでは、震災に関する基本的な情報、復興への取組状況などを示した常設展示(写真手前)と、さまざまな切り口から震災を伝えていく企画展示(写真奥)を行います。

常設展示のイメージ

常設展示は、「過去」「現在」「未来」という時間軸に沿って、震災と復興に関わるできごとを伝える展示となるそうです。

また企画展示のスペースには、
「震災で被災し閉校、統合となる荒浜小学校、中野小学校、東六郷小学校からお借りした資料の展示も行います。どれも歴史のある学校なので、明治の頃に書かれた沿革史や古い卒業アルバムなど歴史的価値がある資料がたくさん残っているんです。また東六郷小学校の体育館に使用していた床材を譲り受けて展示室の一部の床材やテーブルに、椅子は荒浜小学校で使っていた椅子を再利用します」
と、松村さんは話します。

たくさんの思い出が詰まった学校がなくなってしまうことはさびしいですが、新たな形としてまたつながれることは地域の希望や勇気になる。

「懐かしいね~」とたくさんの声が響き合う日が楽しみです!


企画展示ではこのほかにも、仙台市歴史民俗資料館収蔵の映像資料や民具、「『失われた街』模型復元プロジェクト」で復元された震災前の荒浜の街並みの展示のほか、以前ココロプレスでも紹介した「NPO法人20世紀アーカイブ仙台」による被災地の思い出を語る映像の上映など、さまざまな団体の活動報告の場として活用されます。

また展示室の隣にある倉庫の一部を利用して、津波によって曲がった道路標識など震災遺物の展示も予定。
こちらはすりガラス窓で仕切られており、希望者だけが閲覧できるようになっているそうです。

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2階の奥には認可保育所が入ります。
4月1日(金)に開園するそうです。


また今後は1階に展示している仙台市沿岸地域のイラストマップを、2階の壁に移動。
それに伴い1階には、「仙台市中心部-東部-沿岸部」を表現する立体地図を設置。地図上に設置したポイントからタブレットで情報を取得し、地点の写真(360度写真を予定)を閲覧できるんだそうです!

さらに1階と2階をつなぐ階段の踊り場も市民交流のための重要なスペース。

「あの日、あなたはどこで何をしていましたか?そして、どんなことがありましたか?」

「わたしたちの3.11」という展示名となるこの場所では、来場者が短冊に震災のときの出来事や未来への願い事を書き込み、掲示。だれでも自由に参加、閲覧できます。

この一枚一枚の短冊も、震災を伝え残していくためのとても貴重な資料になります。
皆さんの想いもぜひ残していただきたいと思います。

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最後は屋上。
休憩スペースやイベントなどの利用を予定しています。


奥の仕切られた先は保育園の園庭に。砂場もあります!
屋上から見た荒井駅前の景色。バスプールの奥には商業施設ができる予定
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見学後に行われた参加者との意見交換会では・・・

震災後、被災者の暮らしがどう変わっていたかも重要な情報になる。そういったことも掲示してほしい
→住まいの変化は重要なカテゴリー。常設展示で紹介する予定。

震災遺構となる荒浜小学校との連携もできるように考えてほしい
→具体的な検討はこれからだが、連携できる仕組みを考えていきたい。

・ここから荒浜や蒲生などに行く交通手段がない
→路線バスは1時間に1本程度なので、カーシェアの活用やレンタサイクルの設置などを検討中。今後もいろいろと考えていきたい。

・小学校などの社会学習にも使える施設として整備してほしい
→そういったことも想定して2階のスタジオは1クラス分の椅子を設置しており、積極的に対応していきたい。

など活発な意見が挙げられました。

「実は市の中心部にもメモリアルの拠点施設を作る構想があるんです。来年度に基本構想を策定する段階なので場所や規模などの検討はこれからになります。市の中心部と沿岸部それぞれに拠点を置き、この2つの拠点で事業を行う予定です。ここの交流館は沿岸部の玄関口に、中心部はより広域から人を集めるもっと広い玄関口にと2つをうまく連携しながら、中心部から沿岸部へという流れを作っていきたいと思っています」
と、松村さん。
仙台市まちづくり政策局防災環境都市推進室の松村光さん

「ここは震災のメモリアル施設。単に展示を見るだけのミュージアムではなく、震災の記憶や地域の記録を伝えていくための活動拠点となる場所です。ここがハブになって活動している方同士をつないでいけるようになってほしいと思っています。行政だけが頑張っていくら立派な施設を作っても200年、300年先まで震災のことを伝えていくのは難しい。地域や市民の方をどんどん巻き込んで活動の裾野を広げていくことが交流館の使命だと思っています」

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これまで何度もお伝えしてきましたが、震災を後世に伝えていくためには私たち一人一人の力が必要です。
皆さんにもぜひここでたくさんの想いをつなげていってほしいと思います。

全館オープンまでもう間もなく!
オープンしたらまたあらためてご紹介したいと思います。

◆せんだい3.11メモリアル交流館
仙台市若林区荒井字沓形85-4(地下鉄東西線荒井駅舎内)
TEL.022-390-9022
開館時間/平日10:30~17:00、土日祝10:00~17:00
休館日/毎週月曜(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(土・日曜、祝日を除く)、年末年始
http://sendai311-memorial.jp/
・facebookもぜひご覧ください!
https://www.facebook.com/sendai311memorial/

(取材日 平成28年1月23日)