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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2016年1月15日金曜日

2016年1月15日金曜日9:30
こんにちは。kaiiです。
港に停泊する船の名前の多くは、「日本丸」のように、名前の最後に「丸」が付いています。
日本の船名に「丸」が付いていることは、海外でもよく知られている話だそうです。

なぜ「丸」を船名に付けるのかご存じですか?
一説には、「始点と終点が一致するので必ず元に戻る、即ち、必ず帰って来ることになるので縁起が良い」からなのだそうです。

地域に自分ごとをと話す
まるオフィス加藤拓馬さん
気仙沼市唐桑町を拠点に活動を展開する「まるオフィス」の「まる」は、地域を一隻の船に見立て、運命共同体として地域一丸になって前へ進んで行こう」という思いをこめられて付けられました。

「まるオフィス」は、一人一人が「自分ゴト」として「地域ゴト」のくらしを受け継いでいく社会を目指して活動しています。

子どもたち向けのプログラムを紹介する
からくわ丸のお便り

代表の加藤拓馬さんは、
「ない物ねだりをするのではなく、地域の中にある”あるものさがし”をして”あるもの”と”あるもの”を掛け合わせ、豊かな地域文化を未来に継承していきたい」
と話します。

東日本大震災が起きるまで、宮城県気仙沼市が日本のどの場所にあるかさえ知らなかったという加藤さん。

平成23年3月に大学を卒業、その後唐桑町に入り学生ボランティアのマッチングをしました。

唐桑町入りした当時は、
「ガレキの片付けが済んだら東京へ帰ろうと思いました」
と、笑顔で加藤さんは話します。
しかし、ボランティアとしての活動を始め、唐桑町の人たちとの交流が始まると「ガレキの撤去は終わりました。がんばってください」と引き止められ、東京に帰ることができなくなったと言います。

瓦礫撤去が一段落した頃、唐桑町の若い人たちと一緒に、地元の人たちに地元の良さに今以上に気づいてもらいたいと考えフリーペーパーを創刊し、地域の伝統、味、人などを紹介しました。

オフィスには加藤さんたちの活動を助けるために地元のお母さんたちが募金箱を設置しサポートしています
地元の人たちといっしょに活動していくなら、気仙沼市唐桑町に住所を移そうと決め、平成24年4月に唐桑町に移住し、本格的に活動を開始しました。

加藤さんは、唐桑町の魅力について、「人と人の距離がとても近く、皆が知り合い。アクションを起こすとたくさんの反応があること。人の近さが生きやすさです」と話します。

加藤さんたちは、そんな唐桑町で、平成27年4月1日「一般社団法人まるオフィス」を立ち上げました。

そして、「私たちは、”地域のマネージャー”になります」と宣言し、活動しています。

1.まちづくりサークル「からくわ丸」の運営(わかもののマネージャーに)
2.漁師さんのブランディング(漁師のマネージャーに)
3.移住定住のコーディネート(移住者のマネージャーに)

「まるオフィス」の仕事は以上の3つ。
「地域の団体として活動したい」と話します。

4月にオフィスとして活動を始めた加藤さんたちは、まちづくりを考える研修の場として学生を呼んで唐桑半島の活性化を図る活動を続けています。また、漁業の魅力を発信するツアーなども企画しています。

「地元の人は外部の若者のすることを見てワクワクしてくれます。地域の活性化のために『よそ者』ができることがきっとあるし、必要とされていると感じています」

唐桑に移住している若者たちのライフスタイルを発信し、定住者が増える地域にしたいと話しています。定住者が増えることで人口減少を緩やかなものにしたいと考えています。

今後は、子育て支援の充実などにも取り組んでいくそうです。
 
加藤さんたちは、「まちづくり」には中長期の活動が必要だと考えています。
若者が地域に魅力を感じ、定住する「地域づくり」への取り組みがこれからも続きます。

(取材日 平成27年9月17日)