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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2016年1月12日火曜日

2016年1月12日火曜日7:01
こんにちは、にゃんこです。

12月2日、仙台駅前のAERで「つながる、ひろがる『東北の食』 震災復興!地域産品発掘フェア2015」が開催されました。

震災の影響で販路を失った中小企業などの販路開拓を支援するため「公益財団法人 仙台市産業振興事業団」が主催し、2013年からスタート。今年で3回目を迎えます。

地域産品発掘フェア2015
http://www.siip.city.sendai.jp/fair2015/index.html


会場には東北6県から43社もの企業が出展。
バイヤーに向けて、各社自慢の商品や新商品のPRを行いました。

ちなみに、“地域産品”とは、
・地域の食材や素材を使用している食品
・風土や歴史、文化等の地域性を背景に持つ食品
・地域独自の製造方法や技術を用いて作られている食品

このいずれかに該当する、各地域の特性を活かした商品のことなんだそうです。

今日は宮城発のおいしい情報をお伝えしたいと思います!

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最初に伺ったのは、東松島名物「のりうどん」をPRする「株式会社ちゃんこ萩乃井」
「ちゃんこ萩乃井」は昭和47年に創業した東松島で人気のちゃんこ専門店です。
なぜちゃんこ? かは後程分かりますよ!

「ちゃんこ萩乃井」の親方、大森宣勝さん

海苔の産地として有名な東松島市大曲浜。
海苔の品評会では優勝、準優勝の受賞歴も多く、震災が起きた2011年までは6年連続で皇室へ献上されるほどの高い品質を誇っていました。

この海苔を贅沢に練り込んで作り上げたのが、のりうどんです。
「のりうどんができのは5年前。きっかけは商工会の特産品開発でした。東松島は海苔やカキ、イチゴ、かぐや姫という米、とうもろこしの味来などいろいろな特産品があります。こういった特産品を活かした商品開発の中でうちが携われるのは、のりうどんだなと思って力を入れてきました」
と、大森さん。

実は大森さん、元大相撲の幕下力士!だからちゃんこなんです。
大森さんも、そしてのりうどんの味わいも(一足先にいただきました!)力強さが感じられたのはこういうことだったのですね!

「震災前にできあがっていよいよ製品化しようというときに震災が起こってしまったんです。大量に確保していた海苔の粉末は津波ですべて流されてしまいました。大曲浜で海苔が作れるようになったのは震災から2年後。のりうどんもそれを待って2013年から提供を始めました」

鉄分、カルシウム、ビタミン、食物繊維など海苔は栄養の宝庫!

「海苔の風味とのど越しともちもち感をぜひ味わってほしいですね」
と、大森さん。

のりうどんは、ちゃんこ萩乃井のほか東松島市内の各飲食店で提供しています。
お取り寄せも可能なので詳細はちゃんこ萩乃井にお問い合わせください。

〈店舗情報〉
ちゃんこ萩乃井
東松島市矢本字河戸29-2
TEL.0225-82-2478 FAX.0225-82-5299
営業時間/11時~21時 年中無休
http://socialimagines.wix.com/haginoi
Facebook
https://www.facebook.com/haginoi

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今度は可愛らしいスイーツを発見!
こちらは塩竈市でかまぼこや練り物などを製造している「株式会社高浜」のブース。

可愛らしいパッケージにも注目!
魚のすり身を混ぜて焼き上げたワッフルにイチゴジャムとクリームチーズをはさんだ、その名も「ぎょっふる」!
イチゴジャムは山元町にある「山元いちご農園」のジャムを使用しています。

こちらは株式会社高浜×宮城県亘理農業改良普及センター×宮城大学食産業学部栄養学研究室の3団体の連携により、地元の特産を活かしてより食べすいスイーツをというテーマのもと開発された新スイーツ!
親しみやすいネーミングも魅力的です。

株式会社高浜 製造部参事佐瀬和夫さんに、震災からの想いや開発の経緯についてお話を伺いました。
「東日本大震災から4年半、いろいろなことが走馬灯のように過ぎました。あの日、私は塩竈の会社にいました。とても長く、強く感じた大地震。大津波。1978年6月12日に起きた宮城県沖地震などと比較にならないほどの大地震。あのとき24歳、仙台市一番町にいて歩いて帰った記憶があります。2011年3月11日は、塩竈市貞山通の海上保安庁第2管区の合同庁舎に避難して、津波に遭遇し地獄の一夜を最寄りの町内会の方々や会社の同僚たちと過ごしました。
 震災の影響で製造出荷は止まり、工場を再開するまでの数カ月で大きく失った売上利益は、その後4年半経過した今も戻っていません。復旧したとはいえ、復興はまだまだです。福島第一原発の風評被害も重く圧し掛かりました。
 そしていろいろな手を尽くしている中、2015年度の宮城県食産業振興課のブランド再生事業で山元いちご農園株式会社をご紹介いただいたんです。そして宮城大学食産業学部白川准教授と学生たちにもご賛同いただき、イチゴスイーツかまぼこの商品化に2015年6月から着手しております。まだまだ開発の段階ですが『まるごとフェスティバル2015』や『地域産品発掘フェア』などの市場調査・マーケティングを実行して商品化に向かっています。“商品化に”を合言葉に、進捗を追っている現在です」

(左から)宮城大学食産業学部フードビジネス学科 准教授白川愛子先生、
株式会社高浜 製造部参事佐瀬和夫さん
宮城大学食産業学部フードビジネス学科准教授の白川愛子先生は、
「かまぼこは宮城の主要産品の一つであり、水産練り製品生産は宮城の重要な産業です。近年、水産練り製品の消費は残念ながら低下傾向であり、また、東日本大震災で生産地域は甚大な被害を受け、現在復旧しつつありますが、まだ復興途上にあります。
 このような状況で、若者目線での新たなかまぼこの商品開発と販路拡大の目的で、昨年度『みやぎのかまぼこ学生アイディア・コンテスト』が開催され、当方宮城大学食産業学部栄養学研究室の学生がババロア風かまぼこに山元町のイチゴのソースなどをかけて食べる「ムース・デ・マリン」を提案し、優勝いたしました。それをきっかけに、株式会社高浜の佐瀬様にお声掛けいただき、山元いちご農園株式会社、宮城県亘理農業改良普及センターとの産学官コラボで生まれたのが、かまぼこの原料である魚肉すり身を入れたワッフル、『ぎょっふる』です。伝統を活かしつつ斬新な要素も取り入れ、おいしくてヘルシーな『みやぎのかまぼこ』の魅力をアピールし消費拡大につなげたいと思っております」
と、話します。

商品化に向けて現在試行錯誤が重ねられているぎょっふる。
かまぼこやイチゴは言わずと知れた宮城の名産品。
震災で一度は失いかけましたが、復活に向けてたくさんの方が日々奮闘しています。

ぎょっふるが再度地元に目を向けるきっかけになれば。
たくさんの人の想いが込められた新ご当地グルメにぜひ皆さんも注目してください。

商品化が決定したらココロプレスでもお知らせしたいと思います!

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こちらは、震災後石巻市で唯一の糀製造所となった「島津麹店」
震災を乗り越えて新たに誕生した「華糀」が人気を集め、今や全国区になっています。

以前ココロプレスでもご紹介しています。
親子で繋ぐ新たな伝統。石巻唯一の糀製造所「島津麹店」

2015年に復興庁が主催した「世界にも通用する究極のお土産」ノミネート商品
としても話題に!(280g・850円)
この日は、島津麹店×宮城学院女子大学×仙台市産業振興事業団との産学連携プロジェクトにより開発されたというレシピの試食が行われていました。

6代目の佐藤光弘さんにお話を伺いました。
「レシピ開発は、仙台市産業振興事業団が主催している『産学連携セミナー寺子屋せんだい』(※1)で、宮城学院女子大学生活科学部食品栄養学科の平本福子先生・丹野久美子先生をご紹介いただたことがきっかけでした。その後3団体が手を組みプロジェクトをスタートすることになったんです。学生さんには糀に関する勉強会や工場見学などを通じて糀への理解を深めてもらい、華糀を使ったレシピを約20種類くらい考案していただきました」

(※1)産学連携セミナー寺子屋せんだい…仙台市産業振興事業団が主催し平成16年より開催。「敷居の低い産学連携」を目指し「御用聞き型企業訪問」や技術者向けのサロン形式セミナー

プロジェクトのメンバーで宮城学院女子大学生活科学部食品栄養学科の室岡奏美さんは、
「華糀を初めて食べたとき、自然のものでこんなに甘くなるんだと驚きでした。野菜や果物などいろんな食材を使ってレシピを開発した結果、1位がパンナコッタ、2位がズンダドリンク、3位がサツマイモドリンクでした。ドリンクは濃度を変えると冷製スープになるので、スイーツとして食事としていろいろな味わいで楽しめますよ」
同じくメンバーの佐藤優里亜さん
「今日の試食はサツマイモドリンクとパンナコッタを用意しました。特にパンナコッタは好評です!ズンダとサツマイモドリンクは、大学のOBでもあるcookinglabの鈴木茜先生に監修していただきました。個人的にはトマトが好きなので、トマト嫌いの人でも食べられるようなレシピを今考案中です」

ランキング3位のサツマイモドリンク。
華糀とサツマイモのほどよい甘さが魅力!
「若い人ならではの目線や受け入れられる味覚など、私自身もとても勉強になりました。糀は若い人にはあまりなじみがないと思うのですが、少しずつでも広まってくれるとうれしいですね」
と、光弘さん。

(左から)佐藤ゆりあさん、室岡さん、島津麹店6代目佐藤光弘さん
華糀はメール、FAX、インターネットのほか、仙台駅1階の食材王国みやぎでも購入できます。また東京の天王洲アイルにある「テラカフェバール」でも味わえるそうなので、興味のある方は足を運んでみてください。

〈店舗情報〉
明治42年創業 島津麹店 糀製造所
宮城県石巻市旭町3-24
TEL.FAX/0225-22-1708
e-mail/info@kouji-simazu.com
営業時間/8時45分~18時30分(月~金)、9時~12時(土曜)
定休日/日曜、祝日
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この日は特別企画として「第2回新東北みやげコンテスト」も開催。
その模様はエムさんがお伝えしています!
▼2016年1月4日
ビジネスで東北を活性化!「新東北みやげコンテスト」
http://kokoropress.blogspot.jp/2016/01/blog-post_43.html


(取材日 平成27年12月2日)