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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2016年1月14日木曜日

2016年1月14日木曜日14:18
こんにちは、にゃんこです。

2016年3月11日で、震災から5年目を迎えます。

震災が起こったあの時、初めて食べたものは何でしたか?
それはいつどこで?

皆さんは覚えていらっしゃいますか?

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12月12日、地下鉄東西線荒井駅の「せんだい3.11メモリアル交流館」で開催された「3.11オモイデツアー」

~人が云うからこそ“伝わる”~をテーマに、講義やディスカッション、ライブなどを通して、先人が残してきた荒浜を学ぼうという9つのワークショップが行われました。

12日に行われたワークショップ
「オモイデの昭和映像を見て語る会(荒浜編)」
2日目の13日には、荒浜を巡るツアーを開催。

「海辺の図書館」との共同企画で行った荒浜のまち歩き。
写真を撮りながら地元の皆さんの話を聞き歩く
(写真提供:佐藤正実さん)
「海辺の図書館」は、荒浜出身の庄子隆弘さんが立ち上げたプロジェクト。
津波により全てが流され居住禁止区域となった仙台市若林区荒浜地区の保存、再生を願い、荒浜の未来について考えようと活動をしています。こちらについてはあらためてご紹介したいと思います。

地元の方々とツアーゲストが一堂に介し、自分が撮った写真を発表する
「あらはまの1枚、ワタシのイチオシ。」(写真提供:佐藤正実さん)

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12日行われたワークショップの一つ、「3月12日のはじまりのごはん」にお邪魔してきました。

「3月12日のはじまりのごはん」は、NPO法人20世紀アーカイブ仙台がせんだいメディアテークと協働で行っているプロジェクトです。

「最近では震災について話をすることが全くと言っていいほどなくなりました。辛いから話をしたくないという方もいらっしゃいます。でも誰かに遠慮して語らなくなってしまうとそれこそ風化を進めることになってしまう。何とか震災について語る機会がほしいと思ったことがきっかけでした。
でも語りにくいテーマを語りやすくするためにはどうすればいいのか? そのときに思いついたのが“食べ物の話”でした。食べた様子を思い浮かべながら話をすることで、そのときの生活を思い出して口にすることができる。つまり震災の体験を語ることと同じなんです。食べ物を通してだと話しやすいんですよね。それで始めたのが『3月12日はじまりのごはん』でした」
と話すのは、NPO法人20世紀アーカイブ仙台の佐藤正実さんです。

20世紀アーカイブ仙台では、写真や映像を通してその土地に先人たちが
残してきた文化や伝統を未来に伝える活動を2009年から行っています

「一枚一枚の写真でも集まることでそれが地域の記憶になる。そして、その記憶が集まると街の記録になるんです。同じように被災地の今を定点で撮り続けることは、復興の記録にもなるんです」


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「3月12日はじまりのごはん」では、いつ誰が撮ったのかだけを記載して写真を展示。


すると撮影した本人以外にも私はこんなだった、こんなことがあったんだといった体験やコメントがどんどん追加されていきます。
「コメントとして貼られたものを見て自分が思い出したことがさらに追加され、それが会話になっていく。食を通して震災体験を語るというところから、写真一枚でここまで語り続けられるってすごく面白いですね。震災の経験者、非経験者に関わらず誰もが参加できるのも一つ。
何気ない普通の写真であったり、震災時の食事の写真が自分の震災体験を語るいいきっかけになるんです」
と、佐藤さん。


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震災のことはすでに遠い記憶として忘れられ、口にすることは“重い”という感覚さえ感じるようになりました。

体験した私たちが忘れることは、先人たちが残してくれた歴史や文化、風景や暮らし、そして後世に伝えなければならない教訓さえもなかったことになってしまうのではないか。

「オモイデの昭和映像を見て語る会(荒浜編)」で上映された映像。
昭和60年の深沼海水浴場


“震災があった”ことだけではなく、「ここって前こんなだったよね」、「あそこでよく遊んだよね」とかちょっとした一言が実はすごく大切だったりする。特別なきっかけを作らなくても、こんなにも人と人はつながることができるんだなとあらためて考えさせられました。

1月17日には、阪神・淡路大震災から21年目を迎えます。

皆さんもぜひ、周りの人と語り合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。

NPO法人20世紀アーカイブ仙台

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(取材日 平成27年12月12日)