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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年12月16日水曜日

2015年12月16日水曜日9:28
こんにちは、にゃんこです。

12月6日、仙台市地下鉄東西線がついに開業しました!

駅舎が地上にある国際センター駅。屋外テラスからは東西線が走る姿を眺めることができます

こちらは東の終点、荒井駅北側の田んぼで開催されているわらアート。
手前は5mもの巨大マンモス、奥はトリケラトプス(3m)
津波による塩害被害を受けた荒井地区の田んぼで採れた稲わらが使われています。
こちらは12月20日(日)までの展示になりますので、東西線に乗ってぜひ見に行ってみてください。

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さて本日は、荒井駅から車で10分程の所にある「仙台市農業園芸センター」で11月23日に行われた
「おながかすいたら、仙台の東側を食べよう 仙台イーストキッチン」をご紹介したいと思います。


仙台市若林区荒井にある「仙台市農業園芸センター」は、海岸から直線で約2.5km。
震災前はバラや梅など季節ごとに美しい花々が咲き誇り、憩いの場として長年市民に親しまれてきました。しかし、震災の津波により園内は冠水。塩害によりほとんどの植物は枯死してしまいました。
2011年の10月より順次開園を行っており、現在は2016年度中の再開を目指し、再整備の準備が進められています。

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東西線の開業が間近に迫った11月23日に行われた「仙台イーストキッチン」
仙台東部エリア(高砂・七郷・六郷)の魅力の一つである食文化を発信していこうと、今回初めて開催されました。

(写真提供:せんだい東部復興市民会議)

この日は東部エリアで採れた野菜やお米、漬物やおにぎりなどの加工品の販売のほか、被災した仙台市沿岸地域の暮らしや文化を紹介するフリーペーパー「RE:プロジェクト通信」の展示、さらに高砂、七郷、六郷の住民によるトークイベントなどさまざまな催しが行われました。

仙台井戸ネギ。こんなに入って1袋500円!

収穫したばかりのニンジン!

農薬を使わず米とメダカを一緒に育てようという「仙台メダカ米プロジェクト」を
実施した田んぼで収穫した「仙台岡田メダカ米」

地場の野菜をふんだんに使った豚汁やおにぎり、漬物の振る舞いも!
(写真提供:せんだい東部復興市民会議)

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主催したのは、震災で津波被害を受けた仙台市若林区、宮城野区の25町内で作る「せんだい東部復興市民会議」

立ち上げのきっかけについて市民会議共同代表の小野吉信さんにお伺いしました。

小野さんは、若林区三本塚町内会長も
務めていらっしゃいます
「震災後、各町内や地域で復興に向けた取り組みを行ってきましたが、できないところもあったり、バラツキも出てきたんです。そこで同じ被災者として地域の枠組みを超えて一緒に取り組み、情報の共有化を図ろうと2013年8月に立ち上げました。
当初は生活再建のための支援要望が主体でしたがある程度形になってきましたので、生活する上で一番大切な食を通じて、農家(作り手)と消費者(食べ手)のつながりというところから農業の魅力を感じてもらい、東部エリアの農業が継続できるようにとの想いで今回初めて『仙台イーストキッチン』を企画したんです」

同じく共同代表の芳賀さんは、

「東部エリアはまちづくりをする上で農業を外しては考えられません。震災の津波により大きな被害を受けましたが、多くの方々のご支援をいただき、ようやく昨年から作付けを始め再び収穫の喜びを味わうことができました。
このエリアの魅力に触れながら、この“農”という部分を何らかの形でもいいから考えてほしい、もっとこの東部エリアに目を向けてほしいという想いで開催しました。こういった交流会ができることをとてもうれしく思います」
と、お話してくださいました。

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住民の方とのトークイベントの中で司会を務めた仙台在住のフリーライター西大立目祥子さんの言葉、
「仙台がこれだけ大きくなれたのも、この地域に広大な田畑があったからだと思います。お米を作る人、野菜を作る人、魚を獲ってくる人がいなければ都市の暮らしは成り立たなかった。そいう意味でこのエリアが大津波で大打撃を受けた、そのことをもっと仙台市民は考えなければならない。3年、4年が経って誰もこっちを見ていないと考えるようになりました」

この一言に仙台市民として深く考え、反省させられました。

スーパーに行けば、季節問わずさまざまな野菜や果物が並べられています。
“そういう時代”という言い訳をしてしまいますが、それが“当たり前”でした。

でも本来の当たり前“採れたてを食べる”ということ。
地元産を味わうという贅沢さ、新鮮な作物を食べられるといううれしさ。

本来の意味での“当たり前”、そして東部エリアがそれを担っているからこそという重要さを次世代につないでいくことが私たちの使命。

小野さんがおっしゃるように、生産者と消費者が心から支え合うと関係に、市民一人ひとりがもっと目を向けなければならない。
そう思いました。

「仙台イーストキッチン」は収穫時期に合わせて今後も開催予定だそうです!
その際はぜひ皆さんも足を運んでみてください。

せんだい東部復興市民会議
RE:プロジェクト通信

(取材日 平成27年11月23日)