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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年12月9日水曜日

2015年12月9日水曜日7:31
こんにちは、にゃんこです。

朝から雨が降り続くあいにくの雨模様となった11月18日、多賀城市で全市一斉の「総合防災訓練」が実施されました。

地震災害等における防災体制や応急活動体制を検証、確認する、そして市民の防災意識を高めるため、多賀城市では平成25年から毎年1回開催されています。

午前8時30分に宮城県沖を震源とするマグニチュード9.0、震度6強の大地震が発生し、太平洋沿岸部に大津波警報が発表されたという想定で行われた今年の訓練。

訓練会場の一つとなった多賀城中学校の体育館では、塩釜地区消防事務組合消防本部によるAED訓練や救助訓練などを実施。在校生徒や地域の方々など多くの方が参加していました。

消防署員による心肺蘇生法の訓練の模様

心肺蘇生法では、手順のほか注意点も伝えられました。

・もし倒れている人がいたらまずは状況を確認すること。二次被害を防ぐため周りの状況も確認してから行う
・倒れている人を見るときは、顔だけでなく足先まで見ること。動いていることを見逃してしまうため

心肺蘇生法の詳しい手順については、塩釜地区消防事務組合のHPでも紹介しています。

こちらは、傷病者の搬送方法。
担架がない場合などに一人で搬送する方法の一つです。

「助ける側、助けられる側、両者の負担を最小限にできる搬送方法です」
と消防署員の方

消防署員の指導を受けながら、生徒たちも早速実践!

生徒たちからは「重ーい!」などの声も上がり、見た目以上になかなか大変そうでした。
私も自宅に帰ってから家族と一緒に実践してみましたが、自分より大柄の人を持ち上げるのはやはり至難の業。
持病の腰痛が再発しそうに…。
一人で助けようとするのではなく、できる限り周りの人にも支援を呼び掛ける、周りの人も一緒に協力することが大切だと再確認しました。

外では普段はなかなか見られない消防車や救急車などの車両見学も

雨が降りしきる校庭では、倒壊建物からの被災者救出、特殊車両を使った搬送訓練を実施。


こちらは特殊車両の水陸両用バギー。

東日本大震災の教訓を踏まえ、冠水地域でも円滑に消防活動ができるよう2013年度より水陸両用バギーや津波・大規模風水害対策車両が全国各地に配備されているんだそうです。

塩釜地区消防事務組合消防本部には今年10月に配備されたばかり。県内では初、東北でも岩手県北上市に次ぎ2番目となっています。

▼総務省消防庁より
http://www.fdma.go.jp/ugoki/h2608/2608_17.pdf

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訓練終了式では、菊地健次郎多賀城市長が登壇しました。


「今年度の総合防災訓練は、自衛隊、警察、消防、企業などのご協力を得て、各地域の皆さま方や学校そして市が連携協力して無事に終了することができました。
あの東日本大震災から早いもので4年8カ月が経過しようとしています。あの災害での経験と教訓を忘れず後世に継承してくことが先の震災を経験した我々が果たすべき役割を認識しているところです。
その意味におきましても災害による被害最小限のためにも日頃から各地域の中で自助、共助の取り組みを進めていただくとともに関係機関と連携し、毎年実施する総合防災訓練で確認し、検証し解決する、そしてそれを継続していくことが最も重要になってまいります。
本市では一昨年11月に減災都市宣言をいたしました。減災とは災害に備え、災害による被害を極力減じ、迅速に復旧することを意味しています。今後さらにソフトとハード面から防災減災対策の充実強化を図りながら、災害に強い町づくりにまい進していきたいと考えております。
いずれまた発生するであろう災害に備え、本日行った訓練を忘れず、日頃から物心両面で準備を整え、自らの命は自らで守ることを心がけそれを次世代に伝えていっていただきたいと思います」

また塩釜地区消防事務組合消防本部消防長は、
「本日の訓練は東日本大震災の教訓を踏まえて実施されたものであります。皆さまが真剣に取り組む姿を拝見し、自助、共助など防災意識がこれまで以上に高まっていることを感じております。
最近ではこれまでの経験では予想もつかないような災害が全国各地で発生し、大きな被害を出しております。このような災害に対応しなければなりません。大規模災害時にはここ多賀城中学校も指定収容避難所として開設され、多くの皆さまが避難してきます。地域の皆さまの命を守る防災訓練としてその役割は大きく、そのためには日頃から学校と地域が顔の見える関係を作り上げていくことが重要であると考えております。
本日のような防災訓練を通じて地域と学校、そして防災機関と連携協力し人と人との絆、地域間の絆を強めて地域防災の向上を図っていただきたいと思います」
と、あいさつ。

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東日本大震災後は、全国各地で総合訓練が積極的に行われるようになりました。

私が子どもの頃はこういった機会がなかったので、子どもたちも地域の一住民として訓練に参加できることをとてもうらやましく思えました。さまざまな知識を得られることはもちろん、自分が住む地域を知る、そして地域とのつながりを作る大切な機会。

話をお聞きしながら、もし自分にもこういった知識があったら、震災の時も慌てなくてすんだんだろうかと考えていました。
あの時、私は自分が住んでいる“地域”に目を向けることはほどんどありませんでした。
どこの避難所に行けばいいのか、水はどこでもらえるのか、一体何が起こっているのか…不安と恐怖を抱えながら、たった一人で過ごしたあの夜のことは今でも覚えています。

知識があるということはいざというとき、とても大きな力になります。
それがたとえ子どもでも同じ。

皆さんもこういった機会があれば、ぜひ積極的に参加してみてください。


(取材日 平成27年11月8日)