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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年12月11日金曜日

2015年12月11日金曜日17:07
こんにちは、Chocoです。

三陸自動車道を通り、石巻まで車を走らせてみると、広がる広大な土地。
そして点々と建つ真新しい住宅が目につきます。
そこが震災後に誕生した新しい住宅地、新蛇田地区です。
石巻市被災市街地復興土地区画整理事業
「まちびらき」
そして、11月3日に石巻市のまちびらきが開催されました。
新蛇田地区は、46.5ヘクタールの広大な土地に作られた石巻の新市街地です。
被災地では最大の防災集団移転団地で、戸建住宅用地は約730戸、復興公営住宅は約535戸の建設を計画しています。
3年前の平成24年11月から造成工事が着手され、昨年度からは、随時分譲・供給を行っています。
現在は400世帯以上が移り住んで、新たな生活をスタートさせています。
最終的には1200世帯以上が暮らす予定です。


現在、石巻市では6地区(新蛇田、新蛇田南、新蛇田南第二、あけぼの北、新渡波、新渡波西)で同様の新市街地整備が行われています。
※新蛇田南第二は、合同庁舎、公共公益施設エリア
新渡波西地区
どの地区も新たな街として戸建宅地や復興公営住宅が次々と建ち始め、
住まいの再建が進んできています。

そして、新市街地整備の過程と現状を市民や全国の人たちに実感してもらいたいという想いと、この地区の住民やこれから居住する人たちのコミュニティ作りのきっかけにしたいということから、石巻市が主催して「まちびらき」が開催されました。



オープニングを飾ったのは、雄勝町伊達の黒船太鼓保存会です。

さまざまな行事で登場している黒船太鼓保存会の皆さん。
今回も迫力あるパフォーマンスを見せてくれました。

亀山紘石巻市長は、全国の自治体の支援への感謝の言葉を述べ、「地域の価値を高める最盛期の2年目に入り、復興はこれからが正念場。
今回のまちびらきが新たな一歩を踏み出す節目として、
新たな魅力と活力ある地域として生まれ変わり発展させたい」
と挨拶しました。
会場には来賓の他に地元の人たちがたくさん集まり、

まちびらきを祝いました。
そしてセレモニー中盤には、「被災から今日までの記録映像」が上映されました。

式典会場内だけではなく、外でも多くの人たちが視聴していました。
会場のテントの外側には、震災から現在までの整備過程が分かるパネルが展示されていました。

式典後半には、会場となっている広場の水路「せせらぎの小路(こみち)」に注水されました。
その周りには全国からの支援への感謝の想いを込めて、30本のハナミズキの苗木が植樹されました。



更に、式典だけではなく、
住民同士の交流を目的としたイベントも開催されました。
スタンプラリーや花植えや電気ドライバーなどを実際に使える体験コーナーや
サッカーボールを点数に当てるゲームハットトリック、スタンプラリーなど・・・
親子で楽しめるイベントでした。
施工業者等による梯子乗り(はしごのり)のお披露目もあり、会場にいた人々は圧倒されていました。 

紅一点!!
女性の梯子乗り「復興の舞」

式典が行われた公園内には、真新しい遊具がありました。
そこでは子どもたちがおもいっきり遊んでいました。
また公園内の椅子に座りお話をする人や、散歩途中で話が弾んで立ち話を始めている人、さまざまな人と人とのやり取りが見られました。

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会場内には、子どもからお年寄り、住民の人やこれから住民になる人が大勢集まり、イベントを楽しんでいる様子でした。
そんな中、70代の4人組の方々がベンチに座っていました。
「にぎやかで良いね」
人がにぎわう姿をみて喜んでいました。
最近、この地域に移り住み始めて、
「今住んでいるところは、過ごしやすいね。
隣の物音も聞こえないし、すごく静かだ」
と、笑顔で話してくれました。

その反面、不安も口にしていました。
「お家でお茶っこ飲みなんて、ここではしてない」
隣に誰が住んでるのかもわからない・・・」
2度目、もしくは3度目の移住をした人たちが新たな地での生活に抱く不安、孤独感は計り知れません。

現在、このような新たなコミュニティの課題を改善するために行政や全国のボランティア団体などは、
住民同士が顔を合わせるためのイベントを企画したり、対策を立てています。
実際に、以前紹介した山元町の地区でも、住民が協力して歩み寄りながら徐々に交流を深めている事例もあります。

今回のまちびらきでも、
「あらー、久しぶり。ここに住んでるの?」
「おら、2階さいたー。お茶っこのみに来らいん(おいで)」
という話が聞こえてきました。
実際に住んでいてもどこに誰がいるかということは、
外に出て歩いてみなければわかりません。

イベントがきっかけで、少しずつ縮まるコミュニティ。
新蛇田地区や新たにできた新市街地でも少しずつ住民との交流が増えていくと思います。

その第一歩となった、石巻のまちびらき!!
現在、新市街地5地区合わせて約1400区画の整備が計画されており、その約3分の1が供給されています。
復興公営住宅は、合わせて1263戸が計画されており、その半分の約610戸が完成しています。

ここに、仮設住宅から新たな「我が家」が建ち並びます。
そして来年3月には、JR仙石線の蛇田駅と陸前赤井駅の間に新たな駅「石巻あゆみ野」が誕生します。
この地域からも最寄りの駅が近くなります。
復興は一歩ずつ進んでいます。

(取材日 平成27年11月3日)