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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年12月7日月曜日

2015年12月7日月曜日10:16
こんにちは。Kaiiです。
気仙沼市魚町にある「洋菓子の店 ブリアン」は、私の学生時代からの思い出のお店の一つです。

洋菓子店 ブリアン外観
店内には、80種類以上の焼菓子とケーキ、菓子パンなどが並べられています。

店内には80種類以上の焼き菓子が並べられています
ブリアンの社長、千葉秀男さんは、昭和57年に当時の気仙沼市では珍しい、洋菓子の専門店を開店しました。

「お菓子は、子どもたちも楽しめてこそお菓子」と話す
千葉秀男社長(右)と製造スタッフの皆さん
「お菓子は、子どもたちも楽しめてこそお菓子」
子どもたちが小遣いで買える価格で、商品を販売しているお店です。

100円(税別)で販売されるお菓子がたくさんあります
気仙沼内湾から徒歩2分ほどの場所にある店舗兼住宅は、東日本大震災の大津波で全壊しました。

店から海までは直線で数百メートルです
「お菓子を製造する機械も、冷凍庫も、家財も全部ダメになったんです。」
「市役所の近くの避難所から毎日通って、津波で壊れた店と自宅の片付けをしました。お菓子を作る機械は重くて動かせなかったです。多くの人たちに助けてもらって片付けました」



建物は全壊したものの、流失は免れました。片付けた後、まず住居部分を、その後店舗を修理し、震災から1年7カ月がたった平成24年10月26日に営業を再開しました。

ブリアンの再開を待っていた人たちは、「今年は、2年ぶりにブリアンのケーキでクリスマスができるね」と喜びました。


千葉さんは、「ヤマボウシ」を使った、ケーキ、パイ、ブッセの3つの新製品を、10月に発売しました。

10月に新発売された「ヤマボウシ」の実を使ったお菓子
(真ん中)パイ(左)ブッセ(右)ケーキ

ヤマボウシは、山間部などに自生するミズキ科の落葉高木です。果実は9月頃に赤く熟します。直径1~3センチの球形で果肉は柔らかく、マンゴーのような甘さがあって果皮も甘くシャリシャリ感があります。

今回の新製品には、種を取り除いたヤマボウシに砂糖、洋酒、バターなどを加え煮詰めたものを材料として使っています。

千葉さんは、「自然に実っているものをテーマに、何か作りたいと考えて作りました。ケーキやブッセには、ジャムなどをサンドしました。パイでは、ヤマボウシのしっとりとした食感を楽しめるように工夫してあります」と自慢の新製品について話します。

開店当時から人気の焼き菓子
「けせんぬまちゃん」
スライスアーモンドの香ばしさとサクサクしたクッキーの食感が人気です
千葉さんは、試行錯誤の結果、このお菓子はおいしいと思ったものはすぐに商品として店で販売しています。
「店内の商品の全てが自慢の品ですよ」と話します。

ショーウィンドにはたくさんのケーキも並んでいます
店内のショーウィンドウに並べられる、「生メロンパン」、「あげモンブラン」なども人気です。

人気の菓子パン「あげモンブラン」
「娘が学生時代から食べていて、あまりにもおいしそうだから1つもらって食べたのがきっかけで食べるようになりました。菓子パンは苦手ですが、ブリアンの”あげモンブラン”だけは食べます」

「なかなか買い求めることができないからか、店に来てあげモンブランを見つけるとうれしくなります」と話す男性もいます。

午前9時ごろから販売される焼きたての食パン
やわらかく、もちもちした食感です

気仙沼市内の飲食店の中には、ブリアンの食パンをサンドウィッチの材料に使っているお店もあります。
震災後ブリアンが休業している間、食パンが手に入らないという理由で、人気メニューのサンドウィッチの提供を休止した店もありました。

気仙沼市から140km離れた仙台市から、ブリアンの食パンを買いに来るファンもいます。

人気の生メロンパンの他、クレープなども販売されています
気仙沼市魚町のブリアンの周辺の嵩上げ工事が、平成28年夏ごろから始まる予定です。
嵩上げ工事の間、千葉さんは、仮設店舗での営業などはせず休業することにしています。

学生時代からずっとブリアンのファンという女性は、ブリアンが休業することについて、「嵩上げ工事が早く終わって、1日も早くおいしいブリアンのお菓子が食べられるといいです。せっかく、震災から復活したのに、休業は残念です」と話します。

店頭のクリスマスツリーに飾られた、クッキーのオーナメントには
「へのへのもへじ」などお茶目なものも飾られています
毎年、11月末になると、店のウインドウには、大きなクッキーのオーナメントが飾られたクリスマスツリーも登場します。
今年も大きなツリーが店内に飾られました。

千葉さんは、店で販売する商品へのこだわりは「お客さんが喜んでくれるものを作ることです」話します。

精力的に商品を開発し、クオリティーを維持し、ファンを引きつける魅力。
それは、千葉さんの来店する人を喜ばせたい、驚かせたいという気持ちだと感じました。

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洋菓子の店 ブリアン

気仙沼市魚町1-5-18
電話・ファックス:0226-22-3559
営業時間:午前8時から午後7時
定休日:なし

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店頭で接客する、千葉さんの奥さんの優しい笑顔の接客に会いに出掛けませんか。

(取材日 平成27年12月4日)