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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年12月6日日曜日

2015年12月6日日曜日8:07
石野葉穂香です。

10月31日と11月1日の2日間、、「『千年希望の丘』岩沼復興アグリツーリズム」のモニターツアーの第2回目が開催されました。
主催したのは、岩沼市玉浦にある岩沼「みんなの家」と市内の民間団体とが共同で設立した、「岩沼復興アグリツーリズム協議会」です。
モニターツアー参加者の皆さんです。
この日は千年希望の丘 3号丘の草むしりでした
岩沼市の浸水した区域に、市などが整備を進めている「千年希望の丘」があります。
千年に一度の規模・・・といわれた東日本大震災の大津波。岩沼市では、最も深いところで海岸線から約4㎞付近にまで到達しました。

「千年後の子どもたちに、森の防潮堤を残してあげたい」
市では、震災ガレキを埋めた盛土の丘を造成し、強く根を張る常緑広葉樹を植えて、広大な森を作ろうとしています。
千年後にもしもまた同じ規模の津波がやってきたとき、きっとこの森と丘が防波堤となって津波の力を弱め、多くの人々の命を守ってくれるはず。
「千年希望の丘」にはそんな願いが込められています。
千年希望の丘 相野釜公園にある供養塔。
熊谷良哉岩沼市副市長からもあいさつがありました
でも、樹々が育っていくためには、やっぱり人間の手助けも必要。
下草を刈ったり、雑草を抜いたりという管理も大切です。

「千年希望の丘」の考え方や、植樹祭の模様については過去記事をご覧ください。

2014年6月11日 水曜日
「〝31世紀の子どもたち〟に届け! 千年希望の丘植樹祭(岩沼市)」
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/06/31.html

2015年6月8日 月曜日
未来に届け! 私たちの森  「第3回 千年希望の丘 植樹祭2015」(岩沼市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2015/06/32015.html

また、岩沼「みんなの家」の活動についてはこちら。

2014年3月20日 木曜日
地域の笑顔が集う「みんなの家」(岩沼市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/03/blog-post_802.html

2015年7月28日 火曜日
みんなの笑顔を結ぶ『存在力』 岩沼「みんなの家」の夏祭り(岩沼市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2015/07/blog-post_28.html


「『千年希望の丘』岩沼復興アグリツーリズム」は、育樹とメインテナンスを手伝ってくれる人たちを全国から募り、併せて市の基幹産業である農業への参加体験などを通じて、地域観光の新しい価値を創造しようという試みです。
今年度、復興庁の「新しい東北」先導モデル事業に選定されました。

来年度には、この「アグリツーリズム」が本格始動しました。
モニターツアーは、その前段として、ツアーの感想や要望などを調査して課題を探り、改善していくものです。

記者は、ツアー2日目の11月1日午前に行われた「千年希望の丘」での育樹作業にお邪魔しました。
こちらは1号丘。
これらの丘は、もしも津波がやって来たときの
避難場所にもなります
ちなみに前日の10月31日には、午前中に大豆畑の除草作業があり、昼食では地元食材を使ったお弁当を食べました。岩沼野菜の収穫体験やイチジク畑の見学のあと、岩沼「みんなの家」で行われた「みんなのハロウィン」に参加。地元の人たちとの交流を楽しみました。

宿泊は、協議会にも加わっている「モンタナリゾート」。夜は玉浦弁講座なども開かれました。

そして2日目は「千年希望の丘」の除草作業、みんなの家交流イベントとしてバーベキュー、そして「震災の語り部」のお話を聞いて、16:00に岩沼駅で解散・・・というスケジュールでした。

2日目朝9時45分、モンタナリゾートのバスが岩沼「みんなの家」に到着。
長靴や軍手が貸与され、10:30から「千年希望の丘」の3号丘で、除草作業がスタートしました。
3号丘での除草作業。
後ろは仙台空港です。飛行機も飛んでいます
「終わらなかったら、バーベキューなし(笑)!」という、ツアーリーダーのお一人で地元の活動家である谷地沼富勝さんの掛け声に励まされ(?)、参加者の皆さんは、丘にとりつきました。

まだ若い芝草に覆われた丘。
雑草がはびこると見苦しくもあるし、なにより樹々の成長を邪魔してしまいます。

すいっと抜ける草もあります。引いてもなかなか抜けない草もありました。
でも、こうして手をかけて、みんなの思いが森を大きく育てていくのです。
3号丘の頂上から空港方面の眺め
子どもたちも大活躍














「農業体験ツアーといっても、ただ植えて収穫するだけでなく、除草など作物が育つための管理の作業もあります。
アグリツーリズムでは、特にここ『千年希望の丘』での作業がメインになります」
と、インフォコム(株)みんなの家推進チームの大内さんがお話しくださいました。
「でも、育樹はとても大切な仕事です。全国の人を巻き込んで、未来の減災に自分たちが携わっているんだと実感してほしいですし、実際、そう感じていただけていることがうれしいですね」

9月に行われた第1回モニターツアーでは、参加者たちは白菜の苗を9000株も植えたそうです。
「『ハードだったけれど、農業体験にきてやる仕事として、やるんだったらこれぐらいやりたい』という声もいただきました。また、地域の人たちもあたたかく迎えてくれたこともうれしかったです。モニターツアーでは、失敗してもいいからいろいろなことにチャレンジしたいと考えています。そして、実際、うまくできている手応えも感じました。」
雑草ばかりでなく、いつの間にか雑木も生えていました
参加された方にもお話を伺いました。
堀江敏夫さんは、
「農作業って、地味で細かい仕事が多いけれど、それが大事なんだなと思いました。例えば僕らはお店で3パック90円の豆腐を買ったりしますが、大豆を畑で育てることだって時間と手間がものすごくかかっている。収穫、加工、流通・・・もある。産業って体験しないと分からない。そんなふうに感じました」
インフォコムの社員である堀江敏夫さん
家族3人でご参加の宇木多実さんは
「なかなか東北へ来る機会もなかったし、体験してみたいと思って応募しました。雑草を抜く仕事はたいへんでしたが(笑)、地元のいろんな方のお話はすごく勉強になりました」
宇木多美さん(左)とご主人の大介さん。
そして小学校3年生の千紘さん
また、この日は仙台の大学生も3人参加。
「希望の丘という場所があることも、実は初めて知りました」という東北福祉大学4年生の太田安里紗さんは
「母の実家が石巻なんですが、その場所は、今では草に埋もれてしまっています。除草もなかなか追いつかなくて・・・。
でも、この丘での活動のように、震災の記憶を伝えていくことはすごく大切だなって思います。『千年希望の丘』が、いつまでもキレイに輝いていてくれたらうれしいです」
左から東北福祉大学4年生の本郷未沙樹「さん、
同4年生の太田安里紗さん
東北学院大学3年生の横内聡さん
被災した大地を自分の足で踏み、空気を吸って、地域の人たちと交流しながらまちづくりを手伝い、リアルな農業の現場を体験し、おいしい食材にも出合う。
岩沼という地域のファンを増やしていくこと。
それが、このツアーの目的・目標です。

「復興」そして「伝えていく」という道を、一緒に歩いてくれる方を、全国から募集しています。
もちろん、宮城県内の人も大歓迎。
なお、第3回モニターツアーは、2016年1月下旬~2月上旬に開催の予定だそうです。
岩沼白菜の収穫体験とみんなの餅つきを同時開催。
ご興味のある方は、岩沼「みんなの家」のホームページをチェックしてみてください。
http://minnanoie-iwanuma-infocom.com/

フェイスブックはこちらです。
https://www.facebook.com/minnanoie.iwanuma.infocom

(取材日 平成27年11月1日)