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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年10月24日土曜日

2015年10月24日土曜日10:00
こんにちは、Chocoです。

青空の日が続きます。
先月に比べると外に出るとすっかり肌寒くなってきました。
皆さん、冬支度はお済みですか。
私は、すでに湯たんぽを使っています。
少々早いでしょうか(笑)。

震災から5度目の冬がやってきます。
石巻地域では、仮設住宅での生活から災害公営住宅に移り住む人々が増え、少しずつ生活環境が変わり始めています。

そんな中、山元町と女川町の災害公営住宅の住民同士が集う交流会が今月11日に女川町で開かれました。
宮城県地域コミュニティ再生支援事業 被災地域リーダー等研修・交流会『女川・新山下交流ワークショップ』

主催は、山元町の災害公営住宅の自治会「新山下ときわ会」の皆さんです。
「公営住宅に移り、新しいコミュニティを作らなければならないという状況で、同じ想いでがんばっている方々と情報交換をしたいと思い、この度交流会を開くことになりました」
「新山下ときわ会」の大久保勝美会長は言います。

交流会では、災害公営住宅に移り住んで起こる問題やトラブルなど、新たなコミュニティ作りについての取り組みがそれぞれ共有されました。
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まず双方の代表者から町の紹介と現状について発表がありました。
ワークショップでは、3グループに分かれました。
まずは自己紹介をして場が和んでから、
・不満、不安、困っていること
・その問題について工夫したこと
・その結果どう改善できたか
といった3つのことについて、各々の意見を出し合いました。

例えば、ごみ問題があります。
新山下地区では、ゴミ出しの際、ゴミ袋に名前を書くのがルールとしてあります。
しかし、守る人は少なかったそうです。
そこで、地域の行事後に、各世帯に名札付きのゴミ袋を配ったそうです。
新山下ときわ会 大久保勝美会長
「ゴミ袋の束を紙でまとめて、そこにあえて『~様』という形で名前を書いて配りました」
と話すのは、新山下ときわ会会長の大久保勝美さんです。
「様」を付けることで、敬う気持ちが伝われば・・・という想いで、自治会の皆さんは実施しました。
「班長の役割」と書かれた紙は、
当番制になっているため、必ず回ってきます。
班長と言われても何をすればいいかわからない人のためにと、
やることがしっかりと書かれていました。
人口減少を抱えている双方が抱える問題は、共通しているものも多くありました。
ワークショップでは、自分たちが生活している上で
困っていることや、問題解決のために工夫したことなどを書きました。
そして、それぞれの意見を模造紙に書き綴っていきます。

 最後に、それぞれグループでの話し合いのまとめが発表されました。

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仮設住宅に住む人たちは、新たな家に移ることで、ようやく自分たちの真の生活が始まります。
そこには、仮設住宅とは違った安らぎとくつろぎがある一方で、住民のコミュニティは振り出しに戻ります。
「津波を経験した者同士だから、やっぱり思ってることは一緒だなー」
交流会での会話から聞こえた言葉でした。

どこの災害公営住宅にも訪れる共通の悩みを共有した今回の交流会は、どのグループでも話が絶えませんでした。
そのためワークショップは、終了予定の時間を延長して行われました。


地域は違えど、感じることは同じ。
「これからもがんばりましょうね」
とお互い手を取り合っている姿が多く見られました。

「実現できて大変うれしいです。これを機に女川の方々と交流を深めていきたいと思います」
と、大久保会長は、今回の交流会を振り返りました。

双方が抱える課題解決へ動くきっかけとなった交流会。
そして、新たな励み、新たな絆が生まれました。
今後も親交は深まりそうです。

(取材日 平成27年10月11日)