東日本大震災後の平成23年6月に「バレーボールを通じて、元気を取り戻してほしい」と気仙沼市の高校生を対象にバレーボール教室を開催して以来、気仙沼市民と交流を深めている株式会社ジェイテクト男子バレーボール部「ジェイテクトSTINGS」(V・プレミアリーグ所属)の選手たちが、本吉管内の高校生を対象にしたバレーボール教室を開催しました。
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写真提供:株式会社ジェイテクト総務部本社総務室 総務企画グループ杉浦由美さん |
平成27年9月26日午前9時から、気仙沼市本吉町にある宮城県本吉響高等学校の体育館を会場に開催されたバレーボール教室には、本吉管内の6校の高校生約100人が参加しました。
真剣に選手たちの指導を受ける高校生たち |
教室は、ウォーミングアップとオーバーハンド、アンダーハンドパス、レシーブの練習からスタートしました。
ジェイテクトSTINGSの選手たちは手本となる動きを見せ、高校生たちに、「落下点に素早く入る」などのアドバイスをしていました。
合宿中の山形県から気仙沼市入りした、ジェイテクトSTINGSの選手たちは合宿の疲れも見せず、高校生たちを熱心に指導しました。
その後、ジェイテクトSTINGSの選手たちとのミニゲームが行われました。高校生たちは、トップ選手たちの力強い、スパイクやブロックの高さに驚いていました。
本吉響高校の教諭、柳川先生は、
「震災後、ジェイテクトSTINGSの皆さんには、今回で4回目になるバレーボール教室の開催だけでなく、さまざまなご支援をいただいています」
「生徒たちにはトップ選手からご指導いただけるすばらしい機会です。生徒たちにはすばらしい経験になります」
「私たち本吉響高校の男子バレー部の選手の半分以上は、高校入学までバレーボールの経験がありません。私たちの目標は、宮城県大会で1勝することです。」
「生徒たちはその目標に向かって一所懸命練習に励んでいます。今日ジェイテクトSTINGSの選手たちにご指導いただいたことが目標達成の力になると思います」
と話していました。
ジェイテクトSTINGSの選手たちの指導を受けた、宮城県志津川高校女子バレー部の生徒たちは、
「私たちのチームは6人全員が選手です。ジェイテクトSTINGSの選手の皆さんは私たちを一生懸命指導してくださいました。これからも教えていただいたことを大切にし練習に励みたいと思います」
と話しました。
本吉館内の高校のバレーボール部員から ジェィテクトSTINGSの選手に応援旗が贈られました |
指導を受けた生徒たちからは、ジェイテクトSTINGSの選手に感謝の応援メッセージが書かれた応援旗が贈られました。
株式会社ジェイテクト総務部本社総務室総務企画グループ長の黒田久志さんは
、「昨日まで山形県で合宿をしていた選手たちにも高校時代がありました。合宿先から気仙沼入りした選手たちも高校生を指導することでリフレッシュできたと思います」
「来年1月には、岩手県一関市でVリーグの試合が開催されます。バスをチャーターして、本吉管内の高校のバレーボール部の部員たちをはじめ、気仙沼の皆さんを招待したいと思います」と話しています。
少子化の影響もあり、管内の高校ではバレーボールなど運動部に入部する生徒の数が年々減少しているそうです。
環境に負けず、一所懸命練習する高校生の姿を見ながら、ジェイテクトSTINGSの選手のようなトップ選手が気仙沼からも育つことを願いました。
株式会社ジェイテクトは、気仙沼地域の子どもたちにも支援の手を差し伸べています。
2015年10月20日 火曜日
地域の子どもたちの遊び場のために役立ててください(気仙沼市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2015/10/blog-post_20.html
(取材日 平成27年9月26日)