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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年8月10日月曜日

2015年8月10日月曜日16:00
こんにちはエムです。

仙台、東北を中心に活躍しているプロのイラストレーターで構成されている団体、「東北イラストレーターズクラブ」〈Tohoku Illustrator's Club〉(以下TIC:ティ・アイ・シー)では、東日本大震災直後の平成23年4月下旬から「だいすきとうほくTICプロジェクト」という、震災復興応援活動を展開しています。


平成27年版シンボルマーク。
新メンバーも加わり計29名による心のこもったハートイラストです

これはメンバーのイラストで構成されたシンボルマークを作り、使用料フリーで復興支援のツールとして積極的に使ってもらうというものです。
今までロレアル株式会社のノベルティグッズ、NHK出版の書籍「明日へ」ブックカバー、高島屋オンラインストア「東北幸福パンの缶詰プロジェクト」などに使用されています。
TIC独自の商品として、エコバッグやTシャツなどもネット販売しており、その売り上げは全額寄付されています。

これまでの記事
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平成25年12月19日 木曜日
「こころをひとつに」の思いをカタチに〜東北イラストレーターズクラブ〜(仙台市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/12/blog-post_3396.html
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さて、今まではイラストレーターとしてできることを模索しながら、少しづつ行っていたTICですが、震災から4年以上経過し求める支援も変化していることから、平成27年の今年度はシンボルマークの提供とは別に、実際に被災地へ行きボランティアをする活動を始めました。

5月には名取市下増田で行われた「東日本大震災復興 海岸林再生プロジェクト・植樹祭」に参加。
7月は名取市閖上5丁目周辺での「除草と花の苗植え」、計2回ボランティアを行いました。

[平成27年5月23(土)・植樹祭]

植樹する場所には全て割り箸の目印が置かれ、1万本のマツの苗は
根付きを良くするため1本づつ保水剤で被われたものが用意されていました。
その作業も大変だったと思います

「名取市海岸林再生の会」「公益財団法人オイスカ」主催の植樹祭は今年で2回目です。
晴天の下、約500名の参加者で合計1万本が植樹されました。

植樹“祭”とはいえ、苗の根付きを良くし枯れるリスクを減らすことで、広大な植栽地の管理作業を少しでも軽減することは大事なことです。
参加者にはプロの指導があり、本気の植樹が求められました。

それにしてもこの本数はTICのメンバーには想定外。
午前中約2時間かけて参加メンバー3人で80本は植えたのでは……と、植え終わった植栽地を見ながら汗を拭っていました。

「掘っては植え、掘っては植え、掘っては植えと、大変でしたがいい汗を流しました。
震災の後、仙台空港から一度飛行機に乗りましたが、その時は色がありませんでした。
これからは飛行機で見下ろした時、『あの松林の中に私の植えたのがある』と思えることを楽しみにしています」

こんなに小さな樹齢3歳の苗。大きく育て!

4年たった後の津波の被災地の光景を目のあたりにして、『もう4まだ4』という複雑な思いを新たにしました。
海岸線の松林の再生を目指す植樹祭の参加者の中には、『生まれた時からこの地区に住んでいたが、海を見るのは実は震災以来だ』という方もいらっしゃいました。
言葉が見つかりませんでしたが、その日植えた苗木たちが大きく育って再び海岸線を縁取り、数百年後まで見守ってくれることを願ってやみません」

前回の記事
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平成27年4月24日 金曜日
みんなの森をみんなの力で〜海岸防災林[後編](名取市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2015/04/blog-post.html
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平成27年7月25(土)・花の苗植え]

この春から手分けして撒いた種がやっと育ち、花が咲いているもの、まだ咲いてないものも含め約150株の苗をメンバー3人が持参しました。

左端は名取復興支援協会の大川克宏さん。
TICの参加者は8名でしたが、メンバーの中には
福島県会津若松市、東京都八王子市から参加した方もいました

TICのボランティアを受け入れたのは、名取市閖上の日和山の麓で「東北復興支援販売店」を運営している「一般社団法人名取復興支援協会」です。

名取復興支援協会の方の指示で植えたのは、かつて自宅があった敷地を手入れし続けている佐藤さんの土地。
震災の津波で奥さんを亡くした佐藤さんは、花が好きだった奥さんのために、花を植え、手入れを続けています。それを知った復興支援協会のメンバーや、毎年何度かボランティアに訪れている皆さんが協力し、花壇や日よけが作られていました。

佐賀県からボランティアで来ていた同じ職場の皆さん。
(左から)赤司さん、服部さん、北原さん

この日はちょうど九州の佐賀県から来ていた皆さんと一緒になりましたが、1泊して次の日もボランティア活動をして帰るのだそうです。
後ろに見えるクズの原っぱの草刈りしていましたが、TICのメンバーが地植えにした花の苗のところに石を並べ、あっという間に花壇を作ってくれました。

関連記事
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平成26年9月1日 月曜日
閖上を応援するボランティアな人たち(名取市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/09/blog-post_94.html
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まずは草むしり
この季節の雑草は圧倒的な繁殖力で、瞬く間に一面にはびこってしまいます。
ここには写っていませんが、復興支援販売店の周りに作られている花壇も、雑草に埋もれていました。

まだ造成工事が入ってない閖上5丁目は、広大な敷地にかつての民家の区切りだけが残っています。そのほとんどが夏草に占領されているのですが、震災前はたくさんの人が住んでいた“里”だった場所。
しかし“里”とは、常に人が手を入れているからこそ、保たれている場所なのだと思い知らされました。

着々と作業を進めるメンバーに、感想をお聞きしました。


「夏真っ盛りの暑い中でしたが、海風にも助けられて作業をすることができました。
久々の草むしりはいつの間にか夢中になっていましたが、植えた花もこれからまた大きくなるんだろうな、と考えるとまた会いに来たくなりました。
そして何より現地の方の笑顔が印象的で元気になりました。
大変、よい経験をさせていただきました。ありがとうございました!
また機会があれば、閖上にも伺いたいです。」

「皆での作業は楽しかったです。
後日、苗を植えさせていただいた敷地のお父さんが喜んでいたとお聞きし、うれしくなりました。また様子を見に行ってみまようと思います」

苗植えが完了した花壇
「初めてボランティアに参加してみましたが、県外から2カ月に一回は来ている方もいるという話をお聞きしたのが印象的でした。
皆さん親切な方達で感謝です!」

雑草もだいぶなくなり、スッキリした敷地
「震災以降、個人的にボランティア活動をする事も無く過ごしてきましたが、自宅の震災改修工事もほぼ終わった事から、何かボランティア活動したいなと思った矢先、TICのボランティア募集があり参加致しました。

津波で家を流された家の敷地に花の苗を植え、雑草を取り除く作業をすること約4時間、いい汗をかきました。
当日はボランティア活動の勉強の意味も含め長男を連れて行きました。
どこまでボランティアという意味を理解しているかは分かりませんが、『楽しかった。お花咲くといいね。またボランティアしたいな~』と言ってくれたので連れて来てよかったです。
また、子供を連れて参加したいと思います!」

「慰霊の意味合いの大きい花の苗植え活動でした。
この日お会いした県外からのボランティアの方は、毎回線香模様のTシャツで参加されているという方でした。
地元にいながら、なかなかこういった活動に参加する機会がありませんでしたが、継続して活動をされているボランティアの方々には、本当に頭が下がる思いです。

失われたものの大きさに比べて、自分の無力さを感じないわけにはいきませんが、まずはできることから……だと思いました」

だいすきとうほく

「植えた苗が花を咲かせて実を結ぶように、きっとこの地が復興しますように
(前列左から反時計回り)佐久間誉之さんと息子さん(小学2年生)、赤間しのぶさん、叶悦子さん
ほんだあいさん、ノガワアイさん、こぐまあいさん、星澤初美さん、栗城みちの
ボランティアや復興支援目的の活動に自由に使える「だいすきとうほくTICプロジェクトシンボルマーク」は平成23年、24年、25年、27年版があります。
詳しくは東北イラストレーターズクラブ公式ウエブサイト内「CONTACT」からお問い合わせください。
(尚、企業が販売目的で使う場合は、使用料をご検討ください)

地植えにした苗の周りに
すぐに花壇ができ上がりました
■ デザインガーデン(オリジナルグッズ販売サイト)
http://designgarden.jp/ticproject/

■ 東北イラストレーターズクラブ公式ウェブサイト

(取材日 平成27年7月25日)