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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年8月4日火曜日

2015年8月4日火曜日13:23
こんにちは。kaiiです。
皆さんは、「保健室」と聞いてどんなイメージをもちますか?
学生時代の思い出のある方も多いかもしれません。

気仙沼市階上地区は、東日本大震災の津波で沿岸部を中心に甚大な被害を受け、避難所に避難した多くの方々が尊い命を失った地域です。

そんな階上地区で、東日本大震災の後「地域の保健室」として活動している、NPO法人「生活支援プロジェクトK」の活動を紹介します。

気仙沼市階上地区の国道45号沿いにある
生活支援プロジェクトKの拠点「はしかみ交流広場」

「生活支援プロジェクトK」の活動の中心は、地域で生活する人たちが日常生活の中で困っていることや健康に関する相談などを保健、福祉などの資格をもつスタッフが受け、相談者が必要な支援を受けるために関係機関につなぐことです。

「みんなが笑顔で暮らせるまちに」と話す
生活支援プロジェクトkの西城宗子さん
また、仮設住宅などに出掛けて「出張健康相談」「健康講話と保健劇」、「健康体操」などの活動もしています。
国道45号線沿いにある、トレーラーハウス「はしかみ交流広場」を拠点に、お茶飲みの場、フリースペースとしても解放しています。

トレーラーハウス内のボックスショップには
手芸品がたくさん並べられています
毎週水曜日には、手作りの小物を作りに女性たちが集います。できあがった作品はトレーラーハウス内のボックスショップで販売されています。


生活支援プロジェクトKの拠点には、階上地域の仮設住宅や近隣に住む人などが訪れ交流を深めています。

はしかみ交流広場で看護師の立場から
住民の健康の相談などを受けている
大森さん

東日本大震災から、4年が過ぎました。生活支援プロジェクトKの活動も変化しています。

平成23年6月に立ち上がった当初は、災害で全てを失った人たちの「生活課題」に取り組みました。
避難所から仮設住宅への入居が始まると、住民同士の交流の機会を作るための健康講座などを企画運営し、「仮設住宅自治会」の運営のサポートなどをしました。

震災から4年が過ぎ、気仙沼市でも、少しずつ、防災集団移転用地への住宅の再建や、災害公営住宅への入居が進んでいます。

生活支援プロジェクトKの小野寺泰佐さんは、「仮設住宅から終の棲家に移住することに、多くの人が新しい生活への不安、資金面、健康面など不安を抱えている」と話します。

「これまで、生活支援プロジェクトKの事業の中心は、仮設住宅に特化していました。今後は災害公営住宅へ移住して生活する人たちへの生活全体の支援が必要になると考えられます」

「困っている人たちの支援の継続と強化が必要だと考えます。しかし、助成金の打ち切りが増え、活動資金の不足と人材の確保が難しいのが実情です」

「プロジェクトKの設立当初、イメージしていた活動期間は、被災された人が、仮設住宅から終の棲家に移住が完了するまででした。しかし、仮設住宅から終の棲家に移住しても、支援の必要な人たちの生活課題は解決していません。私たちは新たな活動の意味を見つけました」

「地域福祉にとって、生活支援プロジェクトKがしている活動の果たす役割がまだあることも事実です。多様な職種の人たちと連携し『地域の保健室』として、地域の人たちの福祉の充実のために役立っていきたいです」
「震災後の地域の中に困窮者の支援できる機能が充実するまでの間の支援を続けたいと考えています」
と小野寺さんは話しています。

「はしかみ交流広場」のスタッフ西城宗子さんは、「はしかみ交流広場の利用者のほとんどは高齢の方です。体操や編み物などに出掛けて来られる人は、比較的元気な方が多いです。交流広場まで出掛けてくることができない人たちへの支援も必要です」と話します。

仮設住宅から終の棲家に転居することで、これまで仮設住宅で受けられていた支援が届かなくなることを心配する人たちの不安が少しでも軽減する「地域の保健室」の存在が、これからますます重要になると感じました。

(取材日 平成27年6月8日)