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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年7月30日木曜日

2015年7月30日木曜日9:44
こんにちは。kaiiです。
気仙沼では例年より2週間ほど早くスタートしたカツオ漁も好調です。ぜひ気仙沼魚市場に水揚げされるカツオを楽しみにお出掛けください。

以前ココロプレスで紹介した、気仙沼市階上地区にある臨済宗のお寺「地福寺」の住職片山秀光さんは、震災直後から「住民の心の復興」と「地域の復興」に努めてきました。


「一念復興!今なおお心よせて下さる方々を私達は忘れない」
「ありがとう」と感謝の心を伝える片山秀光住職
平成26年8月10日
忘れないというメッセージ
http://kokoropress.blogspot.com/2014/08/blog-post_17.html

NPO法人「海べの森をつくろう会」の活動にも積極的に取り組み、震災でご家族を亡くした方の協力もあってお寺から徒歩2分ほどのところに「鎮魂の森」の整備を進めています。

平成26年11月14日
海べの森の植樹祭が開かれました
http://kokoropress.blogspot.com/2014/11/blog-post_50.html


「震災前、お寺の窓からは、たくさんの住宅と水産加工の工場が見えました。お寺から水平線なんて見えなかったのに。今は、嵩上げ工事のための土砂の後ろにくっきりと水平線が見えます。あの日のことは何年たっても、忘れられないね」
と片山住職は話します。

片山住職の活動は、いつも地域の人たちの「心」に寄り添っています。
お寺で営む法要の他に、音楽イベントなどを開いています。お寺に来る芸能人を伴って、地域内の仮設住宅の慰問などもしています。
以前、歌のプロモーションに気仙沼市を訪れたアルゼンチン2世の大城バネサさんも、お寺でのミニコンサートや仮設住宅の慰問を行った一人です。



「出船だ 出船だ 錨(いかり)を上げろ 活きが勝負の サンマ漁 三陸漁師の心意気・・・」という歌詞が、震災前の気仙沼魚市場の活気を思い出させると、大城さんの歌う楽曲、「三陸海岸」は仮設住宅の人たちに人気の曲です。

片山住職は、歌も心の復興には必要だと考え、地域の人たちに元気になる「歌」を届けています。

昨年8月には、片山住職の弟で気仙沼市で惣菜加工の店「貞秀」を営む弟さんと、サンマ漁船の漁労長さんのご縁から、「出船送り」にも駆けつけました。
気仙沼港を出港して北海道沖へ向かうサンマ漁船に、大城さんが「三陸海岸」を熱唱し、エールを送りました。

※「出船送り」 
気仙沼地方で漁船の出港の際に乗組員の家族や友人、関係者などがテープを引いて港から航海の安全や大漁などを祈り送り出す伝統行事。

片山住職は三陸沿岸地域の漁業の復興を願い、大城さんとサンマ漁船を送り出したそうです。
大城さんは、時々、気仙沼市を訪れて、ミニライブなどの活動をしています。
今年も8月17日に、気仙沼港を出港する予定の大型サンマ漁船の「出船送り」で、サンマ船の大漁と航海の安全、漁師さんへの励ましと気仙沼市の復興を祈って4月に発売された「俺の漁歌」などを披露します。

片山住職は、「震災から、4年が過ぎても今なお、被災地に心よせ応援していただく方々がいることに心から感謝しています。歌は心の復興にはとても効果があると私は思います」

「大城さんの歌は、三陸沿岸地域に元気を与える演歌です。彼女の歌を聴いて、気仙沼の人たちに活気のある気仙沼に戻そうという気持ちを取り戻してほしいです。」

「心のいかりを上げて私たちも復興に向かって歩みを進めていきたいですね」
と話します。


片山住職たちの進める
「海べの森をつくろう会」の活動の様子
(写真提供:片山秀光住職)

大城さんの歌の作詞家で財団法人国際調和クラブの 副理事長、青山るみさんも片山住職たちが続けている「海べの森をつくろう会」の活動を支援しています。

国際調和クラブは、日本文化を海外に紹介したり、途上国の子どもたちのために学校などを建てる支援を行っている財団です。

震災後、青山さんは大城さんを伴って気仙沼市を訪れました。復旧工事が進められる港から、サンマ漁船が出漁していく様子に心を打たれ、復興演歌「三陸海岸」が誕生しました。
青山さん、大城さんと気仙沼市民の間には、海がご縁で深い絆が生まれ、育っています。


「復興した町の姿を見届けたいね」
そんな言葉が高齢の方々から聞かれます。
復興工事は確実に進められていますが、未来の町の姿が見えるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
前を向く気持ちが折れそうな時、歌が心の支えになってくれることがあります。
片山住職の「音楽も心の復興には必要だ」という言葉が印象的でした。

(取材日 平成27年6月8日)