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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年7月2日木曜日

2015年7月2日木曜日8:46
こんにちは、Chocoです。
「今、私たちにできること」
私が以前取材した3カ所のツアーで出会った人々から聞いた言葉です。

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3つの被災地ツアーを通して見えてくる大切なこと。最後の舞台は「石巻」です。

今回ツアーを組んだのは、日本アムウェイのコクア会の皆さんです。
参加者は28名。
岩手県陸前高田市から石巻市までの間を2日間で視察しました。
「バスの中では、これから行く場所などの情報が映像で流れていました。
だから、現地に着くと映像で見た場所と今ここに立ってみる景色との違いに驚きました」
今回参加した方は言います。

被災地の現状を見るだけでなく、実際にガイドをするのは地元の方々。
そして、ツアーの中には、地元の方々と交流する機会も多く設けられていました。
最終日の今日は、石巻です。
ツアー客に講話するのは、橋本信子さん(通称:橋本ママ)と橋本清矩さん(通称:のりちゃん)です。

ココロプレスでも何度か紹介したことがありますが、2年前にセブン&アイ出版から発行された『石巻ボランティアハウスの橋本ごはん』の著者でもあり、私にとって「石巻の母」ともいうべき存在の方です。

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2013年2月24日 日曜日
橋本ママが世界に飛び出した日 トークイベント編!!(石巻市、東京)
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/02/blog-post_3872.html
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東京で開催された本の出版記念セレモニーには、
橋本さん家の世界中の息子、娘が駆けつけました。
石巻市門脇地区、海岸から約 2kmの場所に橋本さんの家があります。
津波は1階天井まで上がりました。
橋本さん自身も被災者です。
自分の生活もまだ大変だという時期に、ボランティアの人々のために夏の3カ月間、
昼食を毎日欠かさず作ってくれました。
ガスがまだ復旧していない時、七輪を使って調理していたと話す橋本ママにはさすがに参加者も驚いていました。

「自分も被災したのに何でそこまでできるのか・・・」
そこには、計り知れない橋本ママの優しさがありました。
そして、のりちゃんの深い懐がありました。
ツアー参加者の皆さんは、その想いに触れて感激していました。
 「To the people of Ishinomaki
You all inspire us!」
Kokua Kai Members
Sharon Banno
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Inspireは、
『希望を持たせてくれる』『モチベーションが持てる』という意味です。
私たちは被災地を応援しに来ているのに、
どちらかというと私たちの方が支えられている気がします。
震災が起きた後の行動、生き方を直接お会いしてお話をお聞きすることができました。
生きるというのは本当に難しいけれど、
何があっても楽しいということをこのツアーで出会った方々から教えてもらいました。 被災で辛い思いをしたのに、明るく振舞う方々、
本当はそういう状況じゃないのに、笑顔を見せるということをまず尊敬しました。
ツアーを通して、皆さんの生き方が私たちを支えてくれました。また来ます!!」

コクア会のシャロン伴野さんがメッセージボードで伝えたいこととツアーを通して感じたことを話してくれました。
帰り際、橋本ママとシャロンさんは
「またね」と言いながら抱き合いました。
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被災地ツアーで見えてくること。
それは、「人間の強さ」です。

当初は2年を想定していた仮設住宅の入居期間。
急ピッチで進められている復旧工事ですが、住宅の建設完了まであと2年かかるところも少なくありません。
それまでは仮設住宅での生活が続きます。
地元の人たちは、日常の不安、将来に対する苦悩を抱いています。
しかし、多くの方々がそれに負けず「良い町にしたい」「魅力的な町にしたい」と立ち上がり、実行してきました。

どんな逆境にも耐え、乗り越えようと生きている人の想いに触れたツアー参加者は、人間が持つ本当の底力に魅せられるのだと思います。

「被災地に来たいと思っていたけど、なかなかこちらに来る機会がありませんでした。
私に何ができるのかを考えているうちに時間が過ぎてしまって・・・。
けど、今回ツアーに参加して、被災地の今を見て、頑張っていらっしゃる方々とお会いして、おいしいものを食べて・・・、何かできるかではなく、訪れることに意味があるのだと感じました。
それを帰ったら周りの人たちに私が経験したことを伝えたいと思っています。
これが、今、私たちにできることです」

(取材日 平成27年5月20日)