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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年7月12日日曜日

2015年7月12日日曜日10:46
こんにちは、YMです。
6月27日に仙台市若林区の蒲町小学校で行われた「地域合同防災訓練」にお邪魔しました。学校と地域が協力して、蒲町地域の防災意識を高めようと、毎年開催しているそうです。
防災訓練には在校生徒のほかに、蒲町地域の幼稚園と中学校の生徒、そして保護者も加わり、大変多くの方が参加していました。


蒲町小学校は震災時の津波浸水エリアにほど近く、震災直後には体育館に多くの方が避難していました。校舎も被災し、4年間生徒たちはプレハブの仮設校舎で授業を行っていましたが、今年ようやく新校舎が完成し、4月から新学期がスタートしたばかりです。

新校舎が出来上がった蒲町小学校

この日は学年別に災害時の避難や準備についての授業や、町内会ごとの集合訓練を行ったりと、半日かけての大規模な訓練でした。
東日本大震災から蒲町小の生徒たちが学んだことは「自分で考え行動し、自分の命を守ること。そして共に助け合うこと」だと、仲野校長は言います。その意識もあり、生徒たちは真剣に取り組んでいて、とても感心しました。
その中でNPO法人防災士会みやぎの方々が講師として招かれ、「災害への備え~自分だったらどうしますか~」というテーマで防災講演を行った様子をご紹介します。

その前に、皆さんは「防災士」という方々をご存じでしょうか?
「防災士」とは、防災・減災に関する知識・技術を持つ人に与えられた資格で、言わば”防災のスペシャリスト”です。阪神・淡路大震災の経験から誕生し、地域の中心となり、一人一人の防災力向上を目指す活動を行っています。現在全国に10万人、宮城県内には2600人ほどの防災士がいます。

講演のスライドショーより

講演では低学年にも分かりやすく、3コマ漫画(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとプラスアーツが製作)を一部使い、その場面で「自分ならどう答えるか」を吹出しに入るセリフを考えたり、津波やこの地域にある災害標識についてをクイズ形式で楽しく教えてくれました。
生徒たちはみんなとても積極的に手を上げ、参加していました。


防災士であり、防災士会みやぎの理事長を務める菊地正衡さん(上写真中央)は、今回の講演のために何度かこの地域を訪れ、地域独自の問題作りに取り組んだそうです。
例えば、先ほどの災害標識クイズのほかにも、小学校の近くに「浪分なみわけ神社」という神社があります。
「これはなんという神社でしょうか?」という質問にみんな「知ってる知ってる!」と手を上げて答えていました。さすがですね。


この神社は400年前に起こった慶長地震での大津波がここまで押し寄せてきて、この神社で2つに分かれて波が引いていった、といわれています。
4年前の津波はこの神社までは到達しませんでしたが、ほんの数十メートル手前まで来たそうです。
「昔の伝承を聞き、自分の地域を知ることが大事」だと菊地さんは生徒に教えてくれました。


災害に、いつ、どこで、遭遇するか分かりません。
”備えあれば憂いなし”という言葉の通り、日ごろからの備えが”もしもの時”に役立ちます。
皆さんも地域の避難訓練に参加したり、家族と緊急時の持ち出し袋や集合場所を決めたり、話し合っておきましょう。

(取材日 平成27年6月27日)