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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年6月15日月曜日

2015年6月15日月曜日10:51
こんにちは、YMです。
みなさんは、防災ゲーム「クロスロード」をご存じですか?
ココロプレスでも以前ご紹介したことがありますが、あらためて説明しますと、

クロスロードとは
阪神・淡路大震災での経験や知識をもとに作られた、災害シミュレーションカードゲーム。「クロスロード (Crossroad)」とは英語で「岐路」「分かれ道」の意味で、このゲームでは設問に対して「自分ならどうするか」を"イエス"か"ノー"かで答えます。

例えば…
 真冬の朝方に地震が発生しました。
 避難所に指定されている小学校までは歩いて20分かかりますが、
 歩いて5分のところに公民館があります。
 まずは公民館に行きますか?
  YES=行く NO=行かない

あなたならどうしますか?どの設問にも「正解」はありません。「どうしてその答えを選んだのか」を、お互いの意見を話し合うことで、違う視点や価値観に気付き、それをヒントにしながら防災への意識を高めるのが目的です。
子どもから大人まで年齢を問わず、ゲームを通じて、災害時に決断を迫られる場面を疑似体験できる防災教材として注目されています。

「クロスロードってどうやってやるのかな?」と興味を持った方は、さらに詳しいプレイ方法については、以前にゃんこさんが体験したこちらの記事をご覧ください。やってみると、これはなかなかハマるかもしれませんよ!?
 ↓ ↓ ↓


クロスロードの「合宿」!?
先日、このクロスロードについて
「さらに学びたい!」
「自分で設問を作ってみたい」
「クロスロードのファシリテーターになりたい」
という、ワンランク上を目指しながら、クロスロードの”おもしろさ”や”奥深さ”を学べる1泊2日の合宿が行われました。
合宿では、クロスロード開発者の1人、慶応義塾大学の吉川肇子教授による講習が直接受けられるということもあり、なんと北は北海道、南は九州から総勢30名が集まりました。

講師の吉川教授

始めに吉川教授がクロスロードを作ることになった時のお話や、作る時の考え方などを講義しました。その後、ウォーミングアップにグループに分かれてクロスロードをプレイしました。
「設問の構造を知る」ためにも、震災に関するものだけでなく、食品安全編、感染症編などのほか、最近各地でも活発化している火山編など、さまざまな設問にチャレンジしました。

皆さん経験者なので、慣れた手つきでクロスロードをプレイ中


設問を作ってみよう

続いて、自分たちで設問を作ってみる実践編。
参加者は悩みながらも、自身の実体験や身近なこと、最近のニュースを参考にしながら、設問作りに挑戦しました。
出来上がったら、試しにグループ内で出し合い、「こういう表現にしたほうがいいのでは?」などとお互いアドバイスをしながら仕上げていきました。


作った設問は、各グループから代表作を1つ選出し、吉川教授が直々に添削。
「必ずしも私の添削で”いい設問”になるわけではない。今回は私がどこに気を付けて添削しているか、どう設問を作っているかを注目してほしい」と吉川教授の言葉に、熱心に聞き、メモをとったりする参加者たち。

設問を作る=体験を伝える
仙台市クロスロード研究会と共に今回の合宿を共催した「わしん倶楽部」の田中勢子さんにお話を伺いました。
わしん倶楽部は、防災・減災の知識を楽しみながら学ぶ活動を普及している市民団体で、これまでにも吉川教授にご指導いただき、内陸部の被災者の体験をもとに設問作りに取り組んできました。
しかし、災害時に体験し直面した”問題”は地域によって多種多様です。内陸部だけでなく、沿岸部や他の地域での体験も設問にしていきたい…。そこでもっとさまざまな立場の人たちにも、地域独自の設問作りができるようになれば、ということでこのたびの合宿が開催されました。

「合宿で学んだことを活かし、これから地域の設問をどんどん増やしていきたい。”設問を増やす”ことは”体験を伝える”ことにもなる。このツールを使って、子どもたちにも伝えていきたい」と参加者は話していました。

私は1日目のみの取材でしたが、この日だけでも濃厚な時間でした。

(取材日 平成27年5月30日)