header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年6月11日木曜日

2015年6月11日木曜日9:38
こんにちは、Chocoです。
引き続き、「仙石線復活祝い」の後編。仙石線下り線に乗って仙台から石巻へ向かいます。

まずは、のりばの紹介です。
JR仙台駅には、2つの「石巻行きのりば」があります。
1つめは、9・10番線です。
ここは、震災前と同じく松島方面石巻行きの「仙石線」です。

5・6番線は、「仙石東北ライン」です。
震災後、新たに作られたこのラインは、東北本線と仙石線を使い最短52分で仙台-石巻間を走ります。
仙台から塩釜の間は東北本線を走って、仙石線松島海岸駅と東北本線松島駅の間の区間で仙石線に移行します。
そして、高城駅から石巻駅までは仙石線を走ります。

※JR仙石線の仙台側の始発駅は「あおば通駅」です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そうこうしているうちに、
駅内に長蛇の列ができていました。
「出発します!!」
元気よく誘導していたのは、東北大学の学生の皆さんでした。
学生が立ち上げたボランティア団体「学生による地域支援活動団体 みまもり隊」は、被災地支援のために2011年6月に結成され、東松島を拠点に活動しています。
現在も東松島市の農業や地域おこしなどの支援活動を行っています。

学生による地域支援活動団体 みまもり隊
今回も仙石線開通記念イベントのお手伝いをしていました。
小野駅前応急仮設住宅から生まれたソックモンキーの「おのくん」の生みの親でもあるお母さんたちと(「おのくん」の)里親の皆さんが一緒に仙石線で小野駅を目指すという企画です。
県内外から集まった人は、約42名。
その中には、おのくんだけでなく、たくさんのご当地キャラクターと一緒に全国を走り回っている人もいらっしゃいました。
風見 美夏(ペンネーム)さん
「これをもって日本中旅をしています!!
おのくんを通じて、各地の人々に東松島市や小野地区のことを伝えられる、
そして、SNSでつながっている皆さんには、 おのくんを通じて、すてきな場所を知ってもらえることがとてもうれしいです」
風見さんは、行ったところの方が少ないというくらい、旅行へ出ているそうです。
もちろん、おのくんもそのお供をしています。
ーーーーーーーーー
いよいよ、陸前小野駅に向けて出発です!!
駅のホームでは、JR東日本の皆さんがお見送りしてくれました。
祝 仙石東北ライン 開業!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

車内の中でもおのくんファミリーとお話をしました。
おのくんの生みの親のお母さんと里親の皆さんの笑顔が列車の中で広がりました。
以前もココロプレスでも登場したスペイン人のビセンテさん。
仙石線開通記念にお手製のネクタイを着けて、
おのくんと(おのくんの)お母さんと一緒に3ショットです。
仙石線のカラーの緑色のネクタイには、仙石線の各駅の名前が書かれていました。
そしてネクタイの裏には「みんなの夢をのせて」と言うメッセージも添えられています。
里親同士、仲良くお話ししていた人たちもいました。
仙台から、関東から、それぞれ集まったおのくんの里親の皆さんは、
自慢の息子たちと一緒に素敵な笑顔を見せてくれました。

乗車している皆さんとお話している内に列車はどんどん進み、次の駅は高城駅です。
その時、
「うわぁーーーー」
と、車内中がざわめきました。
その人たちが見ている方へ目を向けると、
宮城県松島高等学校のダンス部の皆さんが、元気よく手を振り歓迎していました。

さらに野蒜駅では、地元の方々がホームの向かい側の道路に立ち、出迎えてくれました。
「みなさんありがとう」
「おかえり」
と書かれたメッセージ。
そして、笑顔で手を振る地元の人たち
 そこを過ぎると、上り線の時には曇っていてはっきりとは見られなかった水平線が、少しくっきりと見えていました。
 野蒜駅から陸前小野駅までに鳴瀬川を渡る架道橋があり、石巻湾を一望できます。

そして、ついに陸前小野駅に到着!!
おのくんが待ちぼうけしたのか、
フェンス越しのお母さん方とお話ししていました(笑)
震災の影響で石巻方面への折り返し地点となっていた陸前小野駅は、
5月30日からは、仙台と石巻をつないでいます。
上り線の記事では、前日まで使われていた、鹿妻の片道しか記されていない案内板でした。
4年2カ月、ずっと「野蒜」という文字の上に白いテープが貼られていました。
そして、今回解禁しました!

仙台から乗車した人々がここで降りると、
ホームで待っていたお母さん方と久しぶりの再会を喜んでいました。

その姿を眺めながら、私は仙石線の終点「石巻駅」を目指します。
帰り道でも風景は変わらず、仙石線を眺める人の姿が多く見られました。

そして、石巻駅に到着。
私が下り線で乗車したのは、新たな路線「仙石東北ライン」の特急でした。
仙台から石巻まで1時間4分で到着しました。
改札を抜けると駅前がとてもにぎやかでした。
「ようこそ 石巻へ」
石巻観光ボランティア協会の皆さんが石巻の情報発信をしていました。

5月30日、仙台と石巻間が4年2カ月ぶりに2本のレールでつながりました。
この日は、どこもにぎやかで、街中が笑顔であふれていたような気がします。

==================
そして、始まりがあれば終わりがあります。

5月29日、
女川駅の最終列車は、仙石線・石巻線を走り続けてきたディーゼル機関車です。
翌日にはディーゼル・ハイブリッド車両に変わります。
カメラを片手に撮影する人も多く、見慣れていたディーゼル車をカメラに納めます。

そして、東松島市では、仙石線開通までの間、松島海岸駅から矢本駅で列車代行バスが運行していました。
このバスも5月29日が最終です。
写真提供:津田克也さん(東松島市)
約4年もの間、仙石線、石巻線を走り続けていたハイブリッド車両、そして仙石線の代行を務めていたJRバス、
お疲れ様でした。

==================
仙石線開通。

それは多くの人々が待ちわびていたものでした。
早急な開通を目指すため、多くの人々によって復旧工事が進められました。
そして、仙石線自体もバージョンアップして、再開を果たしました。
さらに、来年の3月には、蛇田駅(石巻市)-赤井駅(東松島市)の間に新しい駅「石巻あゆみ野駅」が開業される予定です。
被災地の中で最大規模の集団移転先となっている新蛇田地区に隣接されます。

人々の生活に沿って、変化する街の形。
これからも続いていきます。


仙石線が開通したことで、仙台から石巻地域への交通手段も増え、気軽に足を運べられる環境が整いました。
ぜひ、列車の窓から沿岸部の今の景色を見てください。
そして、実際に駅を降りて、街の復興状況を見に来てください。
景色は日々変化しています。

(取材日 平成27年5月30日)