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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年6月8日月曜日

2015年6月8日月曜日10:42
石野葉穂香です。

5月30日、岩沼市玉浦地区で、岩沼市主催、公益社団法人「ガレキを活かす森の長城プロジェクト」などが協賛する「第3回 千年希望の丘 植樹祭2015」が開催されました。
朝のうち曇っていた空も、10時頃からはどんどん晴れて行き、やがて水平線から蔵王の稜線まで広がる大きな空に、真っ青な光があふれ出しました。
苗木も子どもたちも、みんな元気に明るく、大きくなってね
この植樹祭は、一昨年、昨年に続く第3回です。
昨年の記事は、こちらです。

2014年6月11日 水曜日
「〝31世紀の子どもたち〟に届け! 千年希望の丘植樹祭(岩沼市)」
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/06/31.html

過去記事と重複しますが、このイベントのあらましを、もう一度ざっとお話しすると・・・・・・

植樹が行われている場所には、もともと丘はありませんでした。集落があり、畑があり、砂浜に最も近い付近にはクロマツなどの防潮林がありました。

3.11の津波は、防潮林も家も畑も飲み込み、さらに多くのモノが引き波にさらわれてしまいました。

岩沼市では、この海岸線に再生可能な震災ガレキを集め、盛土と一緒に丘を造り、津波被害の減衰と自然環境の保全、そして未来の子どもたちに緑のふるさとを残すために、針葉樹よりも強く根を張る常緑広葉樹を中心とした森を育てています。
「未知国守(みちのくにのかみ)ダッチャ」ーも
植樹祭を盛り上げてくれました
千年に一度という巨大地震と大津波が起きてしまった、あの東日本大震災。
もしもまた千年後に同じ規模の災害が起きたとき、この森と丘が防波堤となって、津波の力を弱め、多くの人々の命をきっと守ってくれます。
「森の長城プロジェクト」の提唱者である横浜国立大学名誉教授の宮脇昭先生は、
今年は健康上のご理由でおいでになりませんでした。
でも、横浜市立大学大学院特任教授の藤原一繪先生が、
森づくりのコンセプト、そして植樹の仕方を解説してくださいました。
(左から3人目が藤原先生)
ガレキを混ぜて造った丘は、土中に空気を含み、広葉樹たちは、ガレキを抱くようにがっちりと根を張ることができます。
津波の力を減衰させ、同時に引き波でさらわれていくモノたちをブラシの歯のように食い止める。
広葉樹の森に降る雨は地中に浸みて、ミネラル分の豊かな水となり、河川と海に命を育み、そして森と緑の中で遊ぶ子どもたちの心と体も豊かに元気にする。
・・・という願いと祈り。
岩沼市役所の皆さん。
岩沼市は「海と川と田園と森があるまち」になりますね
震災の記憶を伝え、いのちを育み、守ってくれる美しい森を、千年先の子どもたちへ、今を生きる私たちから届けたい。
それが、いのちを守る森づくり、森の長城プロジェクトです。
岩沼市南方の見晴らし。
左手は海。右は蔵王連峰に連なります
この日の参加者は約5000人。遠く関東、関西からやって来た人もいます。
植樹面積は約1.45ヘクタール。
植えられたのは、タブノキ、シラカシ、アカガシなどの常緑高木、ヤブツバキ、シロダモなど常緑亜高木、マワキ、トベラ、ネズミモチといった常緑低木。
18種類。合計5万本です。
今年も多くの人たちが参加しました
15~20年で、この場所は美しく豊かな森になります。
これらの苗木をごちゃ混ぜにして密植し、木々たちに成長を競わせて、強い根を張らせます。
苗は、1年で約1m成長し、15~20年で立派な森に。
わたしがうえた木が・・・
わたしのだいすきなふるさとや・・・
わたしの大切なともだちや・・・
わたしのおとうさんやおかあさんも・・・
そして「未来のわたしたち」を、きっとまもってくれる・・・
だからげんきに大きくなぁれ! きっときっと未来にとどけ!
ドングリなどもたくさん落ちる森です。きっとタヌキやウサギも棲みます。
そして、野鳥もさえずり、子どもたちの声も響き渡る・・・。
必ずや、そんな森になるでしょう。
この笑顔、千年先まで、万年先までも続いて行きますように!
復興へと力強く立ち上がった21世紀の私たち。

世代交代しながらも、千年先までずっとずっと残される森の木たちが、今を生きている私たちの思いと祈りを、31世紀の子どもたちにきっと伝えてくれるはずです。

宮城の空が、明るく眩しく光っていました。

(取材日 平成27年5月30日)