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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年6月30日火曜日

2015年6月30日火曜日10:10
こんにちは、Chocoです。
「今、私たちにできること」
私が以前取材した3カ所のツアーで出会った人々から聞いた言葉です。

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3回シリーズの第2回、舞台は「石巻港」です。

先月の15日、晴天の中、全長166.6メートルの豪華客船にっぽん丸が、今年もやってきました。
城南信用金庫主催の東北応援復興ツアーのクルーズです。
にっぽん丸とJR新幹線を使うこのツアーは、2つのルートに分かれており、行きと帰りの交通手段が異なります。
朝、にっぽん丸で石巻を訪れた人々は、 321名、夕方、にっぽん丸に乗船するのは、371名です。

にっぽん丸も震災当時は、岩手県沿岸部を中心に救援船として活躍しました。

城南信用金庫の皆さんは、震災から1カ月後から、ボランティアで炊き出しや物資の配布を始め、その後も義援金の寄贈や事業の支援など各地で活動していました。
そして今回、城南信用金庫が企画したのは、船旅でした。
その名も「東北応援ツアー」

この日を迎え、城南信用金庫の吉原毅理事長は
「感動。市長をはじめ、地元のそうそうたる方々、鼓笛隊のかわいいお姿を見ることができ、今回ツアーに参加したお客様もお喜びのことと思います。
一生に残る思い出になりました」
と、笑顔でお話ししてくれました。

お見送りのセレモニーでも石巻の小学生の鼓笛隊が元気よく演奏しており、
その姿をツアー客の皆さんは微笑ましく眺めていました。

「震災から、5年目。
皆で立ち上がり、今日まで歩んできました。
この地の営み、文化、生き様を感じていただければ、ありがたいです」
女川町の須田善明町長が観光を終えて乗船する人々へ語りかけました。



「初めて被災地に来ました。
だいぶ復興が進んだと思いますが、まだまだ皆様のご苦労があるなと思っています。
大切な方を亡くされたり、おけがをされた方や後遺症を持たれた方もいらっしゃいますが、どうか心を強く持って頑張ってください。
女川町にあった『希望の鐘』のように、未来は続くからそれなりに努力をしていれば報われます。
私は、被災地を回る中で、笑顔で接してくださる皆さんに逆にパワーをいただきました。
いつどこで災害が起こるかわかりませんが、その時の心構えを持たなければと、今回参加して強く感じました。
また来たいと思います」
東京から叔母とツアーに参加している方がお話してくださいました。


お見送りには、笑遊会の「はねこ踊り」がお見送りセレモニーで披露されました。
笑遊会のメンバーは、地元を元気にするため活動しているすてきなお母様方です。
震災で3名の方が犠牲となり、活動休止していました。
しかし、震災から100 日目に、自衛隊の皆さんに向けて、感謝の気持ちを込めて踊ったのをきっかけに再結成を果たしました。
現在は年に50回は元気な踊りを披露しています。



また、鳴瀬鼓心太皷の力強いパフォーマンスも披露されました。

にっぽん丸が出航したとき、
紙テープが一斉に船から陸に送られてきました。
周りはあっという間にカラフルなテープでいっぱいになりました。
人と人がテープを持ってつながる姿はとてもすてきな光景でした。
大きく手を振る人たち。
笑顔で見守る人たち。


「また来るよ」
と伝えているかのような船の汽笛。
遠く離れても聞こえてきました。
船を最後まで見つめていたのは、地元の子どもたちでした。
「きっとまた来るから」
離れていく船を見続ける子どもたちに話しかけるお母さんの声が聞こえてきました。

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被災地ツアーで見えてくること。
それは、「自分自身」です。

応援したいという想いでボランティアや被災地ツアーに参加したのに、
「元気付けるつもりが、逆に元気をもらいました」
と、今までたくさんの人たちに会いましたが、帰り際にこの言葉をよく聞きます。
実際に現地へ来て、地元の人々と交流し、人々の生きる強さに触れます。
その経験が自分自身への励ましとなり、
自分を見つめ直す機会にもなっているのだと思います。

(取材日 平成27年5月15日)