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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年5月10日日曜日

2015年5月10日日曜日9:48
こんにちはエムです。

去る平成27年3月28日。「葉山神社 上棟記念奉祝祭」に参加するため、国宝・大崎八幡宮主催のバスツアーが企画され、仙台市からも大型バスで約50名が参加しました。

前回の記事
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2015年5月4日 月曜日
地域の絆と文化は神社から~大崎八幡宮復興支援(仙台市、石巻市)
http://kokoropress.blogspot.jp/2015/05/blog-post_4.html
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仙台市青葉区八幡の大崎八幡宮境内を石巻市雄勝町目指して朝8時半に出発したバスは、東北自動車道の富谷JCTから仙台北部道路に入り東へ、さらにその先の三陸自動車道を走りました。

東松島市矢本で一般道へ降り石巻市へ入ると、車窓からの景色は一転。
真新しい建物と、津波被害を受けたまま残る建物、何も無い更地が混在する風景が広がっていました。

石巻市旧北上川河口付近。遠くに見える中州にある白くて丸い屋根は「石ノ森萬画館」

途中立ち寄った石巻市明神町渡波地区に鎮座する「伊去波夜和気命神社」のお社は、この辺りでは唯一残った建物です。
大崎八幡宮の小野目博昭宮司によると、社務所の2階天井までがれきでいっぱいだったのだそうです。
ツアーの参加者にガイドをする小野目宮司
「ここの境内は周りの土地と比べても、たかだか2メートルくらいしか高くありませんが、ここに逃げて来てとどまった人は助かり、逃げ出した人は助かりませんでした。
八幡宮では大震災直後、コンテナを建てるなどの支援に来ましたが、この辺りは神社の赤い社しかありませんでした」
伊去波夜和気命神社
現在は神社の近くに民家や工場などが再建されていますが、たった1つ残った赤いお社と、お社に守られた人の命があった不思議さに思いを巡らせました。

関連記事
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平成27年4月27日 土曜日
桜の木への想い(石巻市渡波)
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/04/blog-post_27.html
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そしてバスは万石浦の北の岸に沿った国道398号を走りました。
国道398号はいったん女川町を通り、その先の石巻市雄勝町へと延びています。

目の前の堀切山を削り、低い土地を埋める盛り土工事をしています。
右端(東)に見えるのは女川町地域医療センター

牡鹿郡女川町鷲神浜地区にある堀切山は、高台移転のための切り崩し工事が進んでいます。
医療センターの現在の土地の高さを基準にして、盛り土をする予定だそうです。
5年後の完成時には今走っている道路付近も含め、この辺り一帯は新しい町有地になり、町役場などの公共施設や、小学校、中高一貫校などが移転、新設するという都市計画があります。

女川町地域医療センター。
色が変わっているところまで津波が上がったのだそうです

堀切山の西の奥に鎮座していた熊野神社は、都市計画工事で移転を余儀なくされ、大崎八幡宮ではこの春、解体の手伝いを行いました。

高台移転のための土地を造る、山を削る工事があちこちで行われていました
住宅地になる予定の土地です

「女川町はこのように復興へ向けた工事が進んでいますが、今日の最終目的地の雄勝町はやっと港の岸壁工事が終わったところで、まだあまり進んでない、本当に何も無い地区です。なかなか難しい状況ですね」
小野目宮司のその言葉通り、雄勝町は昨年とあまり変わってないような印象を受けました。

石巻市雄勝町伊勢畑、旧雄勝総合支所にある「おがつ店こ屋(たなこや)街」

店こ屋街」前の国道398号(撮影/平成27年3月28日)
前年。上と同じ場所(撮影/平成26年4月18日)

それでも雄勝湾では銀ザケ、ホタテ、ホヤやワカメなどの養殖が再開しており、漁獲量は震災前と同じくらいに戻ったといううれしい情報を聞くことができました。
葉山神社の正面に見える大浜地区の海は、天気の良さもあり、本当に美しい海でした。

丸い浮きがあるところではホタテの養殖をしています

帰りに立ち寄った雄勝町下雄勝にある「みうら海産物店」では地元産の新鮮な海産物を購入することができます。

仙台市内でも見たことのないような大きくて新鮮なホヤやアワビ!


夕日も地平線に隠れた夕暮れの中、旧桃生郡を流れる北上川に沿った道を走っていると、農地整備の工事なども目立ちました。

北上川に沿って走る道路脇の用水路と、広い農地を整備している重機が見えます

小野目宮司が言いました。
「今はインターネットや娯楽など、他に楽しいことがいっぱいあるが、それを捨ててまでこうして参加してくれるのはありがたいことです。
宮司が言うから仕方ないから行こうか……といって参加してくれたとしても、『天気がいいな』とか、『お神楽が楽しい』とか、何か感じてくれれば良いと思います。

何でもそうだけど、普段と違うことをやることでリフレッシュするし、それって経験でしょう。
そういう実際の経験をすることによって、これから先、大きな災害などがあった時に関わらず、将来何かあった時に乗り切る力…… “人間力” を付けてほしい。
そう思ってこういう企画をしているんです」

小さく切り取ったような被災地の現状をレポートさせていただきましたが、“動” と “静” 両方が胸に残る小旅行でした。
私たちにできることは限られていますが、まずは出掛けてみること。
それは誰かのためになる一歩を踏み出すきっかけになるかもしれませんが、自分にとっても決して小さなことではないのではと、この日見た風景と出会った人たち、そして被災地支援を続ける小野目宮司の言葉を思い出し、強く感じました。

雄勝町小島地区の八雲神社。
海の中の岩に小さな祠が祀られています

■おがつ店こ屋街
〒986-1334 石巻市雄勝町伊勢畑84-1
電話(代表) 0225-57-3077
http://tohoku-monogatari.org/p/fukko23.html

■みうら海産物店
〒986-1334 石巻市雄勝町下雄勝2-3
電話・FAX 0225-57-3468
http://sakanapm.com/index.php?p=IndustryResult&no=564

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大崎八幡宮
〒980-0871 宮城県仙台市青葉区八幡4丁目6-1
電話 022-234-3606
FAX 022-273-1788
(取材日 平成27年3月28日)