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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年5月2日土曜日

2015年5月2日土曜日16:00
こんにちは、Chocoです。
東北にも春が訪れ、とても暖かい日が続いています。
山にも若葉が広がり、森の緑と海の青がより一層美しさを増しています。

以前、女川から石巻雄勝にかけての桜のドライブコースを紹介しましたが、
今回は、海上から見る島々を満喫できるおすすめの遊覧船を紹介します。
東松島の西側にある海岸一帯の野蒜(のびる)地区とその隣にある陸繋島の宮戸島一帯を奥松島と呼びます。
そこに、日本三大渓の嵯峨渓を巡る奥松島遊覧船があります。

今回は、遊覧船を運営している(株)奥松島公社の支配人 藤原光男さんからお話を伺いました。
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「船でめぐるあこがれの時 奥松島遊覧船」
奥松島遊覧船
「日本三景・松島から東に位置する奥松島は、景観や海産物の豊富さも松島に引けを取らない観光名所!」
奥松島遊覧船の最大の魅力、嵯峨渓(さがけい)は、岩手県の猊鼻渓、大分県の耶馬渓と並ぶ日本三大渓の1つが奥松島の嵯峨渓なのです。
太平洋の荒波によって岩肌が少しずつ削られてできた断崖絶壁は、まさに神秘的なものです。
 自然の力で 島の形が変化しており、あるところは、象の形をしていました。

 またあるところは、ライオンがリラックスして座っている姿にも見えます。(左が頭)

奥松島の遊覧船は小型船なので、島々をより間近で見られるのも魅力のひとつです。
そして、島や岩で羽を休めている海鳥も見ることができます。
海鵜(うみう)
海辺で細くて真っ黒な鳥が海中へ潜って行く姿を頻繁に見ました。
初めて見たときは、「えっ、何?!」と思いました。
そして今回、この鳥の名前を知りました。
日光浴している姿もとてもかわいかったです。

また、東日本大震災後、津波によって変形した島や断崖も多くありました。


また、震災で壊滅的被害を受けた野蒜地区の現状を実際に海の上から目の当たりすることとなりました。
野蒜地区と宮戸島を結ぶ橋も被災し、仮の橋が隣に作られています。
野蒜海岸にある防波堤
震災により決壊したままです。
約60分で回る景勝地、嵯峨渓をめぐる船旅へご案内する遊覧船は、新旧2種類あります。
私が乗ったのは、4月20日に 就航したばかりの新遊覧船「嵯峨みらい」です。
椅子式で、窓の枠が広くなり日差しも入り、見晴らしの良い船内です。
定員は20名と、 もう1種類の旧型船「第二嵯峨・第五嵯峨」よりもひと回り大きな作りになっています。

震災前から奥松島の魅力を利用者に案内し続けているベテラン旧型船が「第二嵯峨・第五嵯峨」です。
それぞれ定員17名で、船内はお座敷タイプです。
現在は、2隻ですが、震災前は、第一、第二、第三、第五の4 隻ありました。
津波の被害に遭い、陸に乗り上げていた「第二嵯峨」「第五嵯峨」2隻を修復して震災後、2013年10月に遊覧船が再開され、海上で再び活躍しています。
「嵯峨みらい」、「 第二嵯峨」「第五嵯峨」計3 隻の遊覧船で、同時に 約50名が利用できるようになり、団体客の対応もできるようになりました。

そして、船舵をとりながら、ツアーガイドをするのは、地元の元漁師の船長さんです。
魅力的な浜訛りで、海の謎、渓谷の謎など、わかりやすくひもときながら嵯峨渓を案内してくれます。
それだけでなく、元漁師ならではの漁業の話や今の時期に養殖しているものなど、その都度教えてくれます。

私も船長のおかげで、まだまだ知らない事だらけで、絶景を見ることができるだけでなく、海のしくみや奥松島の歴史などを勉強することができました。

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震災前、野蒜沿岸部の最寄りの駅である野蒜駅から海岸までのサイクリングロードが広がり、自転車のレンタルもされており、ツーリングを楽しめる環境も整っていました。
現在はかさ上げ工事、防波堤の建設が進められている奥松島も、以前は、最大時で年間3万人が訪れる人気の観光地でした。
海辺では野蒜海水浴場、潮干狩りが楽しめる、まさに行楽地でした。
また民宿も30軒以上もあり、観光客も多く奥松島を訪れたと言います。


海岸から1キロ離れた場所にあり被災した野蒜駅も現在は新たに約500メートル内陸に作られ、今年5月末には仙石線前線開通される予定です。
仙石線
海水浴場と松林が広がっていた野蒜地区も高さ7メートルほどの防波堤が作られ、野蒜の沿岸側全体でかさ上げ工事が進められています。
左側が旧来からの防波堤
海辺に並ぶ民宿も被害が大きく、再開の目処が立っていない、もしくはやむなく廃業してしまい、再開できているのはわずか9軒です。

2013年10月に再開した奥松島遊覧船の桟橋も震災前は野蒜海岸の近くにありましたが、震災で大きな被害を受け、宮戸島へと移設されています。
震災の影響もあり、奥松島の観光復興にはまだまだ時間がかかります。

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「ネットで検索していたら、奥松島のことがでてきて、
松島よりも秘境の奥松島にきました」
私と一緒に乗船した2人の若者は、千葉から休暇を利用して宮城県へ来ていました。
その最終日に仙台から奥松島を訪れたそうです。
「本当に来てよかったなと思いました」
下船した時にお2人は語ってくれました。
私も初めての乗船でしたが、充実した60分でした。

奥松島遊覧船、
浜の男気ある船長さんたちがみなさんを魅惑的な嵯峨渓へとご案内してくれます。
ぜひ、家族と、友だちと奥松島へ行ってみてはいかがでしょうか。
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奥松島遊覧船 ※3名以上の利用者があれば随時出航
【案内所営業時間】8:15〜17:00(年中無休)※定員 になり次第出航
  始  発・・・通年8:45
      最終運航・・・4月〜9月16:00、10月〜3月15:00
       ※荒天の場合、運航見合わせとなりますので、当日お問合せください。
【乗船料金】嵯峨渓コース(60分)大人2,000円 子供1,500円
      ※未就学児は無料。
       団体割引あり(要予約)20名以上〜

【お問合せ】奥松島遊覧船案内所 
                  宮城県東松島市宮戸字深海地内
                  0225-88-3997
      ※運航状況、予約状況など事前に電話で確認することをお勧めします。
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                  運営主体(株)奥松島公社
      宮城県東松島市小野字新宮前5(東松島市役所・鳴瀬庁舎内)
      0225-86-1511
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(取材日 平成27年4月27日)