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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2015年5月22日金曜日

2015年5月22日金曜日8:00
こんにちは、Chocoです。
震災後、被災地の子どもたちの学力低下が問題とされています。
長引く仮設住宅の暮らしや震災後の環境変化で起こるストレスが原因となっています。
そして、現在もさまざまな団体や機関がこの問題を取り上げ、活動しています。
以前、紹介したココロスマイルプロジェクトもまた、学力低下、震災後のストレス(PTSD)などをもつ子どもやその家族の心のケアをし続けている団体です。

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2015年4月7日
心のケアが大切「ココロスマイルプロジェクト
http://kokoropress.blogspot.jp/2015/04/blog-post_7.html
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4月19日に石巻市河北町で「子ども育む地域づくりを考える」というテーマのシンポジウムが開催されました。
テーマの場となったのは、石巻市の北東部にある小さな港町、雄勝町です。
石巻市の中心部から車で約40分のところにある海と山に囲まれた自然豊かな町で、震災前の人口は約4,300名でした。
しかし、震災で町の8割が全壊し、多くの人が犠牲となり、200名以上の尊い命が奪われました。
そして、多くの住民は町外での生活を余儀なくされ、現在の雄勝町の人口は約1,000名と激減してしまいました。
雄勝の学校も被災に遭い、現在は内陸にある他校の敷地に仮設校舎が建てられています。
雄勝小学校の跡地
現在は、解体され、
ソーラーパネルが並んでいます。

震災後、急激に進む過疎化、子どもたちの学力と体力の低下という問題に人々は直面しました。
「子どもたちの悲しい体験をなんとか希望に変えてやりたい」
地域と学校が手を取り合って問題の改善に取り組みました。
その姿を追ったドキュメンタリーが今回上映されました。
一般社団法人日本児童教育振興財団が2012年に制作した「ぼくたち私たちが考える復興ー夢を乗せてー」震災2年目の実践です。

学校全体で子どもの学力向上を目標に取り組む中、雄勝小学校教諭の徳水博志先生(当時)が、
『ふるさとを復興させるようにとがんばる大人の姿こそが、子どもたちに希望を与える』と考え、教育実践を提案しました。
そして、2011年9月から全国でも初めての「復興教育」が雄勝小学校で実践されました。
それは、地域の復興に取り組む大人と子どもたちを出会わせることでした。
雄勝小学校の6年生が制作した「雄勝町まちづくりプラン」
制作2012年3月
この復興教育で、子どもたちは、雄勝の魅力を考え、雄勝の魅力を知り、雄勝に生きる漁師の仕事を一から体験しました。
そのことで、被災と向き合い、復興の姿を考え、ふるさとを愛することを学びました。

記録の最後には、自分たちの想いを幅180㎝、高さ90㎝の木版画に表現しました。
「希望の船」
2012年雄勝小学校5年生制作


震災の夜を出航し、星が輝く夜を抜け、美しい家族や町の未来に向かう姿が描かれています。


上映会後には、「子どもと育む地域づくりを考える」というテーマのパネルディスカッションが行われました。
雄勝地域で活動している人、復興支援活動している人など5名が登壇して、子どもを育む地域のあり方についてディスカッションされました。


地域と学校の共存や地域に貢献する学校の姿勢の大切さや、町内外の子どもたちを対象とした漁業体験、伝統工芸品や伝統芸能の体験などで地域の魅力を発信することの大切さなどが話し合われました。

小学生が書いた詩や版画の作品も展示されていました。

主催は特定非営利活動法人雄勝まちづくり協会と石巻市雄勝地区復興応援隊の皆さんです。
「子どもを育む地域づくりというのは、被災地だけでなく他の地域でも考えていくべきことだと思っています。
ドキュメンタリー上映など雄勝町内で開催していましたが、もっと多くの地域に考えてほしいと思い、今回は範囲を広げて開催しました」
と、町外を出て初めて開催されたシンポジウムの想いを教えてくれました。

子どもたちが自分のふるさとで生きる人に触れ、ふるさとを知る、ふるさとの魅力を感じることで、ふるさとへの愛が深くなります。
その大切さを、主催者は雄勝町から発信しています。

皆さんも自分のふるさとを少し振り返って見つめてみてはいかがですか。
どこにでも生き続けているすてきな魅力があります。

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そして5月24日には、雄勝の魅力満載のイベントが開催されます。
「おがつクラフトフェア2015・第3回おがつ芸祭 鼓舞」
雄勝町の2つの伝統が集結します!!

クラフトフェアでは、現役職人による石割りや硯彫りの実演や、雄勝石や自然素材を活用したものづくり体験が行われます。
雄勝石で作られる硯は、600年以上の歴史を持ち、日本の硯生産の9割を占めています。
そして、 伝統と技で作られる硯は、1985年に国指定の伝統的工芸品になりました。
現在は、東京駅の屋根にも雄勝石のスレートが使われています。
そんな雄勝石のクラフトがこのイベントで見て、体験することができます。

芸祭鼓舞では、雄勝に生きる歴史を感じられる伝統芸能が見られます。
雄勝法印神楽、胴ばやし獅子 、伊達の黒船太鼓、どの演舞もとても迫力があります。

「この地に遺すべきもの。
伝えなければならないこと。
大切にしたい誇れる歴史。
『雄勝の存在』をお見せいたします。
雄勝の石に触れて、雄勝の音を聞き、全身で感じてください。
雄勝の今を、そして、これからを」
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おがつクラフトフェア2015・第三回おがつの芸祭 鼓舞
【日  時】2015年5月24日(日)10:00〜15:00
【場  所】おがつ店こ屋街(旧雄勝総合支所跡地)
      石巻市雄勝町伊勢畑84-1
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ぜひ、雄勝町の魅力を体感しに来てください!!

(取材日 平成27年4月19日)